介護のいろは 制度編 介護保険ってどんな制度なの?
介護保険の制度編介護保険ってどんな制度なの?
名まえは知っていても、なにができて、どんなふうに使えばいいのかよくわからない「介護保険」。これだけは知っておきたい「制度のポイント」をご紹介します。
介護保険のメリット
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介護サービスの費用が1割負担ですみます。
介護保険が適用されるサービスの場合、費用の1割※を負担するだけでサービスを利用することができます。介護保険サービスを受けるには、事前に介護認定を受けなくてはいけません。 (2016年1月現在)
※ご利用者さま負担割合が変更する場合は、「ご利用者負担額」も変更されます。
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さまざまな介護サービスからご利用者さまに合うものを選べます。
介護保険制度のスタート後、多くの民間事業者が加わり、さまざまな介護サービスが提供されるようになりました。どの事業者の、どのサービスを選ぶのかは、ご利用者とご家族の意思が最優先されます。 信頼できるケアマネジャーを選ぶことも、とても大切です。
介護保険で受けられるサービス
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自宅で介護を受ける
“居宅サービス”ご自宅で介護を受けるご利用者を対象にしたサービスです。ヘルパーの訪問介護や、福祉用具のレンタル・購入、自宅の住宅改修(手すり設置など)の補助など、さまざまなサービスがあります。
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施設を短期間利用する
“施設サービス”普段はご自宅で介護を受けるご利用者が、定期的に通うデイケアサービスや日帰りのデイサービス、1週間程度施設に滞在して身のまわりの介護や機能訓練などを受けるショートステイなどがあります。
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細やかなニーズに対応する
“地域密着型サービス”小規模の介護事業所が少人数の要介護者をケアするサービスです。認知症のご高齢者が家庭的な環境で過ごすグループホーム、「訪問」「通い」「泊まり」のサービスを1つの事業所が対応する小規模多機能型などがあります。
介護保険ご利用のステップ
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介護サービスが必要と思ったら要介護認定を申請します。
市区町村窓口や地域包括支援センターで「要介護認定」の申請をします。 認定調査を受けて要介護度が認定されたら、介護保険の支給限度額(1割負担※で利用できる金額)が決まります。申請から認定まで、およそ1ヵ月かかります。
※ご利用者さま負担割合が変更する場合は、「ご利用者負担額」も変更されます。
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担当のケアマネジャーがケアプランを作成します。
担当のケアマネジャーを決め、ケアプランを作成してもらいます。このとき、ケアマネジャーとケアプランの内容をしっかり相談し、ご本人にとって優先度の高いサービスから組み込むようにします。
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サービス内容を見きわめて、ご本人に合ったものを。
いよいよ介護サービスがはじまります。ご本人に合ったサービスがきちんと提供されているか、ときどきチェックしましょう。サービスの内容や介護事業者に不満があるときは、ケアマネジャーに相談します。