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認知症(痴呆症)と加齢にともなう「もの忘れ」に違いはある?治療法や予防につながるポイントを解説

認知症(痴呆症)と加齢にともなう「もの忘れ」に違いはある?治療法や予防につながるポイントを解説廃用症候群の予防法

「認知症」は脳の働きに障害が起こることで認知機能が低下し、記憶障害(もの忘れ)などの症状が出る病気です。かつては「痴呆症」と呼ばれた時代もありましたが、現在では病気への正しい理解のもと、認知症の名称が使用されています。

認知症の進行を遅らせるためには、早期発見・早期治療が重要になります。一方で認知症の初期症状は、加齢にともなう「もの忘れ」と混同しやすいため、注意が必要です。

本記事では、認知症ともの忘れの違いを説明するとともに、症状や治療法、予防法のポイントについても詳しく解説します。

「認知症」と加齢にともなう「もの忘れ」の違い

はじめに、「認知症」について解説するとともに、加齢にともなう「もの忘れ」との違いを詳しく紹介します。

認知症とは?

「認知症」とは、脳の神経細胞の働きが変化することで、正常な認知機能が低下した状態を指します。記憶力や判断力なども衰え、日常生活や社会生活に支障をきたします。

認知症にはいくつかの種類があり、その一つが「アルツハイマー型認知症」です。アルツハイマー型認知症は、タンパク質であるアミロイドβが脳の中に蓄積し、神経細胞を破壊する病気で、認知症の約70%を占めます。ほかにも「レビー小体型認知症」「血管性認知症」「前頭側頭型認知症」などがあります。

厚生労働省の調査によると、65歳以上の約30%は、認知症および軽度認知障害(認知症の前段階)であるとされています。

また、かつての名称「痴呆症」と認知症の意味合いは変わりませんが、2004年の厚生労働省の用語に関する検討会を経て、名称が認知症に変更されました。

名称が変更された理由としては、「痴呆」という用語が侮蔑的な表現であることと、その実態を正確に表していないことで早期発見や診断の支障となることが指摘されていたためです。そのため現在は認知症で統一され、痴呆症という言葉は使用されていません。

加齢にともなう「もの忘れ」との違い

認知症と混同しやすい症状に、「もの忘れ」があります。もの忘れは加齢にともなって起こる状態で、ある程度の年齢の方はどなたにでも起こりうるものです。

ただし、認知症の初期症状を「ただのもの忘れ」ととらえてしまうと、受診や治療が遅れてしまいます。早期発見のためにも、以下に述べるそれぞれの特徴を把握しておきましょう。

もの忘れの特徴として、「体験した出来事の一部を忘れてしまう」ことが挙げられます。例えば、「朝食や夕食を食べたことは覚えているが、献立を思い出せない」などです。一方で認知症は、「体験した出来事自体を忘れてしまう」点が特徴です。先の例でいえば、「食事を食べたこと自体を忘れてしまう」のが認知症です。

その他、もの忘れにありがちな例として、「知っている人の名前が思い出せない」「買おうと思っていたものや、約束ごとをうっかり忘れてしまう」などがあります。

参考までに、認知症と加齢にともなうもの忘れの違いを掲載します。

認知症 加齢にともなうもの忘れ
もの忘れの自覚 ない ある
もの忘れの進行 進行する 非常にゆっくり進行する
記憶力 覚えていない 覚えている
判断力 低下する 保たれている
日常生活への影響 ある 特にない(工夫で解決できる)

このように認知症は、加齢にともなうもの忘れに比べて日常生活や社会生活に与える影響が大きくなります。

早期発見のために知っておきたい認知症のおもな症状

認知症は、現状では完治が難しい病気です。しかし早期発見・早期治療により、進行を遅らせることは可能とされています。早期発見のためにも認知症の症状を把握し、日々の観察を怠らないようにしましょう。

以下は、認知症を疑う代表的な症状です。

記憶障害(もの忘れ)

記憶障害は、記憶(必要な情報)の保存や出し入れがうまくできなくなる症状です。具体例としては次のとおりです。

  • • 同じことを何度も言う、聞く
  • • 物をしまい忘れたり、置き場所を忘れたりして探し物をすることが増える
  • • 新しいことを覚える、直近の体験を覚えておくことができなくなる

見当識障害

見当識障害とは、年月や時間、自分の居場所といった基本的な情報の把握が困難になることをいいます。記憶障害と並んで初期に現れる症状です。

  • • 日時や場所を間違える
  • • 季節感のない洋服を着る
  • • 知っているはずの道でも迷ってしまう
  • • 周囲の人との関係性がわからなくなる

理解力や判断力の衰え

認知症になると、ものを考える力にも障害が生じ、理解力や判断力が衰えます。

  • • 2つ以上のことを同時に行うことが難しくなる
  • • 料理や運転などのミスが増える
  • • 配偶者の入院など、いつもと違う出来事で混乱する

実行機能障害

実行機能障害とは、計画を立てて物事を実行することが難しくなる障害です。例えば以下が挙げられます。

  • • ご飯を炊いている間に料理をするなど、計画的な行動ができなくなる
  • • 柔軟な対応、予想外の内容への対応が難しくなる

人柄(感情表現)の変化

認知症になると、その場の状況を把握する力が弱まり、感情表現にも変化が現れます。例えば以下が挙げられます。

  • • 周りへの気遣いや他人への共感ができなくなる
  • • 周りからの言葉を、状況を読まずにストレートに受け取ってしまう
  • • 怒りっぽい、抑制が利かない
  • • 社会規範から逸脱した行為(万引きなど)をしてしまう

意欲の消失

下記のように、さまざまな物事に対し意欲を失ってしまうことも症状の一つです。

  • • 身だしなみに頓着しなくなる
  • • 趣味に興味を示さず、ボーッとしている
  • • ふさぎこんでいる

厚生労働省の「認知症チェックリスト」では、今後5年間で認知症を発症するリスクの割合を知ることができます。こちらも参考にするとよいでしょう。

認知症の診断を受けるまでの流れ

認知症の診断を受けるまでの流れ廃用症候群の予防法

認知症と正式に診断を受けるには、専門の医療機関を受診する必要があります。診断までのおもな流れは以下です。

  • ① ヒアリング:認知症の疑いのある本人と家族から、症状や病歴などを聞き取る。
  • ② 診察:筋肉の緊張や手足の震えの有無を調べる。
  • ③ 身体検査:ほかの病気である可能性も踏まえ、血液検査や心電図検査、レントゲン検査などを行う。
  • ④ 認知症検査:神経心理学検査や脳画像検査などを行い、認知機能や脳の状態を確認する。
  • ⑤ 診断:問診や検査の結果を総合的に判断し、正式な診断に至る。

認知症(痴呆症)の進行を遅らせる治療方法

認知症(痴呆症)の進行を遅らせる治療方法

認知症を疑う行動がみられた場合、早めに医療機関を受診しましょう。まれなケースを除いて完治する治療法は確立されていませんが、症状の進行を遅らせることは可能です。

認知症の治療では生活の質の向上(QOL)を目指し、薬物療法と非薬物療法を中心に行われます。以下にそれぞれを詳しく解説します。

薬物療法

薬物療法は、認知症の治療で中心的な役割を果たします。

例えばアルツハイマー型認知症に対しては、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬やNMDA受容体拮抗薬の使用により、認知症の進行を抑えたり、脳の機能低下を遅らせたりすることが可能です。

近年は、抗アミロイドβ抗体薬による治療も行われています。脳内のアミロイドβを取り除き、軽度の認知症や認知障害の進行を遅らせることが期待されています。

その他、抗精神病薬や睡眠薬などを用い、幻覚・妄想・徘徊といった行動や、不安など心理症状を改善する薬物療法もあります。

非薬物療法

認知症の非薬物療法は、薬物を用いずに脳の活性化を促すことを目的とした療法です。運動や作業などを通じて行われるため、当事者の能力や残存機能を引き出し、生活能力だけでなく自尊心や感情の安定を図ります。

代表的な非薬物療法は以下です。

理学療法や作業療法 特徴
回想法 過去の思い出を話して記憶を刺激し、感情の安定を維持する
リアリティ・オリエンテーション 正しい日時や場所、人物などの情報を使って見当識を刺激する
認知リハビリテーション 簡単な計算や音読などを行う
音楽療法や芸術療法 音楽や芸術と触れ合い、脳への刺激を与える
アニマルセラピー 動物と触れ合うことで、感情の安定を目指す

非薬物療法は、デイサービスなどで、介護保険サービス内で提供されている場合もあります。

認知症に関する相談先

認知症が疑われる場合の、おもな相談先を紹介します。

  • • 地域包括支援センター:市町村に設置されており、認知症に関する相談窓口があります。
  • • かかりつけ医:かかりつけ医に相談し、専門医療機関への受診を促してもらいます。
  • • 医療機関の「もの忘れ外来」:かかりつけ医がいない場合は、医療機関の「もの忘れ外来」を受診してもよいでしょう。

認知症予防につながる生活習慣の5つのポイント

認知症予防につながる生活習慣の5つのポイント

認知症を確実に予防する方法は今のところ確立されていませんが、日頃の生活習慣との関連が深いとされています。そのため、生活習慣の改善は認知症のリスク低下に効果的といえるでしょう。

ここでは、認知症を予防する生活習慣のポイントを5つ紹介します。ただし、ストレスは前頭前野の活動を低下させるため、「楽しい」と感じられる活動を行うよう心がけてください。

1.バランスの良い食生活

塩分や動物性脂肪の多い食習慣は、生活習慣病の発症リスクを上昇させます。生活習慣病は高血圧による脳梗塞などを引き起こし、認知症につながる恐れもあります。また、糖尿病や脂質異常症などにより脳の健康を損なうことでも認知症リスクを高めるでしょう。

認知症の予防のためには、バランスの良い食事を摂るよう心がけることが重要です。間食も含め食べ過ぎを控えること、深酒をしないこと、塩分の制限も含まれます。

また、よく噛んで食べることも脳への良い刺激になるため、認知症予防に有用です。

2.適度な運動

認知症の予防には、ウォーキングなど有酸素運動が効果的です。運動をすることで、脳内の脳由来神経栄養因子(BDNF)というタンパク質の分泌量が増え、新たな神経細胞を活性化させるからです。また、運動は全身の血流を良くし、脳に酸素や栄養を供給します。

エレベーターではなく階段を使うなど、無理のない範囲から始めるとよいでしょう。料理や洗濯、掃除などの家事を通じて身体を動かすこともおすすめです。

3.第三者との日常的なコミュニケーション

第三者とのコミュニケーションは脳を刺激し、脳の活性化を促します。家族や友人、知人と日常的に会う機会を増やし、会話を楽しみましょう。

趣味のコミュニティや地域の交流会、ボランティア活動などに参加することも、コミュニケーションの機会になります。

4.頭を使う知的活動

知的活動は前頭葉を活性化するため、認知機能の衰えを防ぐ効果があります。囲碁や将棋、楽器演奏や絵画のほか、パズルや脳トレに取り組んでもよいでしょう。

もともと趣味で楽しんでいたことを再開するほか、新しい活動を始めてみるのもおすすめです。

5.質の良い睡眠

質の良い睡眠習慣も、認知症の予防の一つです。

睡眠中は、脳脊髄液による老廃物の掃除効率が良くなり、脳に蓄積されたアミロイドβの除去が進み、認知症の予防につながるとされています。

人にもよりますが、適切な睡眠時間は6~7時間です。時間だけでなく、季節や身体に合った寝具を用意し、眠りの質を上げることも重要です。

まとめ

認知症は脳の働きに障害が起こることで、認知機能が低下する病気です。記憶障害や見当識障害といった症状が現れ、社会生活や日常生活に支障をきたします。

かつては「痴呆症」と呼ばれた時代もありましたが、侮蔑的な表現を避け、実態を正確に把握するという観点から、現在は認知症の名称が使用されています。

認知症の進行を食い止めるポイントは、早期発見・早期治療です。加齢にともなう「もの忘れ」だろうと安易にとらえるのではなく、症状を理解して観察を行うことをおすすめします。

「ダスキンヘルスレント」では、ご両親や大切な方が認知症と診断された場合、ご家族や周りの方がどのように対応すればいいのかをご案内しています。ぜひ参考にしてみてください。

認知症こんなときどうしたらいい?

https://healthrent.duskin.jp/column/ninchi/

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