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入浴介助とは?手順や注意点・ポイントを詳しく解説

入浴介助とは?手順や注意点・ポイントを詳しく解説

入浴は心身の健康を保つうえで大切な行為であり、要介護者にとっても重要な日常生活のひとつです。しかし、身体が思うように動かせない要介護者にとって、安全に入浴するためには、補助具などを活用しながら適切なサポートが必要です。

思わぬ事故を防ぐためにも、入浴介助の基本的な手順や注意点をしっかりと理解しておくことが大切です。

この記事では、入浴介助の方法や具体的な手順、注意すべきポイントに加え、介助をスムーズに行うための便利なアイテムもご紹介します。安全で快適な入浴を実現するために、ぜひ参考にしてください。

入浴介助のおもな方法

入浴には、身体を清潔に保ち感染症を予防する効果のほか、身体を温めて心身の機能を高める役割もあります。

しかし、介護が必要な方は身体を自由に動かすことが難しく、一人での入浴や全身をきれいに洗うことが困難な場合があります。無理をすると、転倒やケガといった事故につながる恐れもあり、入浴介助は、要介護者が安全かつ快適に入浴できるようサポートすることを目的に行われます。

入浴の方法には、「一般浴(全身浴)」「シャワー浴」「機械浴」「ストレッチャー浴」の4種類があり、要介護者の身体の状態や介護環境に応じて適切な方法を選びます。

方法 内容
一般浴(全身浴) 浴槽内に肩までつかる方法。要介護度の低い、比較的自立している方向けの入浴方式です。
シャワー浴 入浴用の椅子(シャワーチェアなど)に座り、シャワーだけで入浴する方法。浴槽に入るのが困難な方向けの入浴方式です。
機械浴 機械浴用の浴槽に、車いすに乗ったまま入浴する方法。自力で立ち座りができない方向けの入浴方式です。
ストレッチャー浴 機械浴の一種で、ストレッチャーに乗ったまま入浴する方法。自力で立ち座りができない方や、認知機能の低下により暴れ出してしまう方向けの入浴方式です。

また、一般的な入浴介助のほかに、自宅の浴槽を利用できない人に入浴の機会を提供する訪問入浴があります。訪問入浴では看護職員や介護職員が簡易浴槽をご利用者さまのご自宅に設置して、入浴の補助を行います。

入浴介助の手順

入浴介助の手順

入浴介助をする際は、安全に入浴できるようあらかじめ手順を確認しておきましょう。入浴介助の手順は以下のとおりです。

  • ① 入浴介助に必要なものをそろえる
  • ② 入浴前の準備をする
  • ③ 入浴する
  • ④ 入浴後のケアを行う

各手順の内容を詳しく解説します。

①入浴介助に必要なものをそろえる

まずは、入浴介助に必要な物品をしっかりと準備しましょう。要介護者の身体の状態や入浴環境に応じて、適切な道具を選ぶことが大切です。 以下の表を参考に、必要なものを確認しておきましょう。

必要なもの 内容
やわらかいスポンジ
ボディタオル
肌がデリケートな方が多いため、肌触りがよくやわらかいものを選びます。
ボディソープ・石鹸 肌に合ったものを選びます。泡立てる時間を短縮したいなら泡で出てくるタイプのものを選びましょう。
着替え・下着 必要に応じておむつや尿取りパッドも用意します。
バスタオル 湯上りに身体が冷えるのを防ぐため、大きく吸水性の高いものを選ぶのがおすすめです。
衛生用品 爪切りや綿棒、保湿剤、処方された軟膏など、必要なものを用意しましょう。
入浴補助用具 転倒防止マットやシャワーチェアなど。要介護者の身体の状況に応じて必要なものを選択します。

また、スムーズに入浴介助を行うためには、介助者自身の準備も重要です。以下の用具を忘れずに用意しておきましょう。

  • 入浴介助用防水エプロン
  • 滑りにくいサンダル
  • 介護用手袋

入浴介助時の服装は、動きやすく濡れても支障のない「半袖・半ズボン」が基本です。安全性と衛生面に配慮した装いを心がけましょう。

②入浴前の準備をする

入浴に必要な物品がそろったら、次は入浴前の準備に取りかかりましょう。

まずは、入浴者の体温・血圧・脈拍を測定し、体調をチェックします。体調が優れない場合は、無理に浴槽へ入れず、シャワー浴で済ませるなど臨機応変に対応しましょう。問題がなければ、水分補給を行い、あらかじめトイレも済ませておきます。

続いて、脱衣所や浴室の環境を整えます。浴槽には40度前後(持病のある方は40度以下)の湯を張り、適切な温度に調整します。浴室内の床が滑りやすくないかを確認し、必要に応じて転倒防止マットやシャワーチェアを設置しましょう。

すべての準備が整ったら、要介護者の脱衣を丁寧に介助します。

③入浴する

浴室に入ったら、要介護者をシャワーチェアに座らせ、足元から上半身へ向かってゆっくりとお湯をかけて体を温めます(※シャワーチェアについては後述します)。

全身を濡らしたら、髪・顔・上半身・下半身の順に洗いましょう。要介護者が自分で洗える部分については、できる限り自分で洗ってもらうことが大切です。その際は、プライバシーに十分配慮しましょう。

洗い終わったら、浴槽に入ります。出入りの際は、要介護者に手すりにつかまってもらいながら、介助者がしっかりと身体を支えて行いましょう。転倒防止のために、浴槽台や浴槽内すのこを使用するのも有効です。

お湯につかる時間は5分程度を目安にします。長時間の入浴は、のぼせや脱水症状を引き起こすおそれがあるため注意が必要です。

④入浴後のケアを行う

浴室から出たら乾いたタオルで全身をしっかりと拭きます。転倒防止のため、着替えは椅子に座って行うのが基本です。必要に応じて保湿剤や軟膏を塗り、身体の状態に合わせて着替えを補助しましょう。

水分補給を行い、入浴によって失われた水分を補給します。体調をチェックして問題がなければ、入浴介助は終了です。

入浴介助のポイントと注意点

入浴介助のポイントと注意点

入浴介助を行う際は、安全かつ快適な入浴を実現するために、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • 入浴のタイミングに注意する
  • 積極的に声をかける
  • ヒートショックに注意する

入浴のタイミングに注意する

入浴のタイミングによっては、体調を崩すリスクがあります。空腹時は水分不足や低血糖を引き起こしやすく、逆に食後すぐの入浴は消化不良の原因になる可能性があります。

そのため、入浴は食後1時間ほど空けてから行い、空腹・満腹のどちらの状態も避けるようにしましょう。

積極的に声をかける

脱衣を補助するとき、お湯をかけるときなど、積極的に声をかけてコミュニケーションをとりましょう。声をかけることで、要介護者が安心して入浴できるようになります。

入浴介助の声かけ例

  • 入浴準備:「足をあげますよ」「ひじを曲げますね」
  • 入浴中:「熱くないですか?」「あたたかいですね」「ゆっくり立ってください」
  • 入浴後:「クリームを塗っておきますね」「すっきりしましたね」

また、入浴介助者に身体を見られたり洗われたりすることに抵抗感のある要介護者もいます。要介護者のプライバシーに配慮し、要望に合わせて柔軟に対応しましょう。

ヒートショックに注意する

急激な温度変化によって血圧が大きく変動すると、失神や心筋梗塞、脳卒中などの重大な健康被害を引き起こすことがあります。この現象は「ヒートショック」と呼ばれ、高齢者や高血圧・糖尿病などの持病を持つ方に特にリスクが高いとされています。

ヒートショックを防ぐためには、入浴前に脱衣所や浴室をあらかじめ温めておくことが重要です。寒暖差をできるだけ少なくし、安全に入浴できる環境を整えましょう。

入浴介助に役立つ!シャワーチェアの機能と種類

入浴介助に役立つ!シャワーチェアの機能と種類

シャワーチェアとは、浴室内で座ったまま身体を洗うことができ、入浴時の身体への負担を軽減できる介護用の椅子です。介護保険を利用して購入することも可能です。

シャワーチェアには、「座面のみ」「背もたれ付き」「背もたれ・肘かけ付き」の3種類があり、要介護者の身体の状態や介助の必要度に応じて適切なタイプを選ぶことが重要です。ここでは、それぞれのタイプの特徴について解説します。

座面のみ

背もたれのないシンプルなタイプで、自力で安定して座れる方に向いています。軽量で取り回しやすく、浴槽への移動もスムーズに行えます。また、省スペースで設置できるのもメリットです。

背もたれ付き

背もたれが付いたタイプは、長時間安定して座るのが難しい方に適しています。背中全体をしっかり支える「高めの背もたれタイプ」と、腰まわりをサポートする「低めの背もたれタイプ」の2種類があります。利用者の体格や座位の安定性に応じて選びましょう。

背もたれ・肘かけ付き

背もたれと肘かけが付いたタイプは、立ち上がりに不安のある方や、座っていると身体が前に倒れたり、左右に傾いたりしてしまう方におすすめです。全身をしっかり支えられるため、より安全で安心な入浴が可能になります。

肘かけには「固定タイプ」と「はね上げタイプ」の2種類があります。はね上げタイプは、身体を洗うときや浴槽への移動時などに肘かけが邪魔にならず、介助がスムーズに行えるため便利です。利用シーンに応じて、使いやすいタイプを選びましょう。

在宅の入浴介助なら介護用品・福祉用具のレンタルがおすすめ

シャワーチェアや転倒防止マットなどの補助具があると、入浴介助をより安全かつスムーズに行えるようになります。

在宅で入浴介助を行う場合は、介護用品や福祉用具のレンタルを利用するのがおすすめです。一定の条件を満たせば、介護保険を適用できるため、レンタルの際には介護保険の利用可否も併せて確認しておきましょう。

ここでは、在宅介護に役立つおすすめの入浴介助用具をご紹介するとともに、レンタルサービスを提供している「ダスキン ヘルスレント」についてもご紹介します。

在宅の入浴介助におすすめの介護用品・福祉用具

在宅の入浴介助には、以下のような介護用品・福祉用具の利用がおすすめです。

  • シャワーチェア・入浴用椅子
  • 入浴用手すり
  • 浴槽台・踏み台
  • 入浴用リフト
  • キャリーベルト など

要介護者の身体の状態や浴室の広さ、介助者の負担軽減などを考慮して、最適な用具を選びましょう。

介護用品・福祉用具のレンタルならダスキン ヘルスレントへ

「ダスキン ヘルスレント」では、約3,100アイテムを超える豊富なラインナップを取り扱っています。ご利用者さま一人ひとりに合わせて製品を貸し出しており、モニタリング(定期訪問点検)サービスなどアフターサービスも充実しています。

全国に広がるネットワークでご利用者さまをサポートし、万が一不具合があったとしても迅速に対応します。介護保険のご利用方法についてもスタッフがサポートいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

入浴は、心と身体の健康を保つために欠かせない日常の習慣です。しかし、要介護者が一人で安全に入浴するのは難しいことも多く、適切な介助が必要です。

要介護者の健康と安全を守るためにも、この記事でご紹介した入浴介助の手順や注意点を参考に、安心して入浴できる環境を整えましょう。

入浴介助を行う際は、シャワーチェアや転倒防止マットなどの補助具を活用することで、介助者・要介護者双方の負担を軽減できます。

ダスキン ヘルスレントでは、入浴介助に役立つ各種介護用品・福祉用具を豊富に取り扱っています。入浴介助でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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