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認知症による徘徊とは?原因や予防方法、防止グッズ、施設入所の可否をご紹介

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認知症の症状の一つに、昼夜を問わず歩き回る「徘徊」があります。徘徊は記憶障がいや見当識障がいなどの認知機能の低下のほか、心理的な要因、環境的な要因などが複合的に関係して起こると考えられています。

この記事では、認知症による徘徊の概要や原因、要介護度、予防対策などをご紹介します。ご家族の徘徊で困られている方はぜひご一読ください。

認知症による徘徊の概要

認知症による徘徊の概要基礎代謝の上げ方とは?年齢による低下を防ぎ、太りにくい体をつくる方法介護用車椅子のおもな種類と特徴早老症(ウェルナー症候群)によって表れる症状

まずは、徘徊の意味や認知症と徘徊の関連性、認知症のタイプなどの概要を解説します。

徘徊とは

徘徊とは、昼夜を問わず、屋内や屋外をうろうろ歩き回る行動を指します。アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症といった一般的な認知症の周辺症状(BPSD:Behavioral and Psychological Symptoms of Dementiaの略)の一つです。

認知症と徘徊の症状

認知症の症状は、以下のように中核症状と周辺症状(BPSD)に大別されます。

・中核症状:すべての人に現れる可能性のある症状。記憶障がい(直近の記憶がなくなる)や見当識障がい(周囲の状況や時間、場所、人の名前などがわからなくなる)などがある

・周辺症状(BPSD):本人の性格や体調、生活環境により現れる症状が異なる。抑うつや妄想、徘徊などがある

徘徊は認知症の周辺症状(BPSD)に該当するため、症状が出る人もいれば出ない人もいます。また、周囲の人にはわからなくとも、本人には徘徊する背景や理由があります。

認知症のタイプ

認知症とは、脳の病気や障がいなど何らかの原因により後天的に認知機能が低下し、生活に支障が出ている状態を指します。

認知症のタイプはおもに以下の4種類です。

・アルツハイマー型認知症:認知症の約60%を占める。脳内に特殊なタンパク質が増えることにより発症。記憶を司る海馬や視覚を司る頭頂葉など脳の広範囲が障がいされることで起こり、比較的ゆるやかに進行するといわれる

・レビー小体型認知症:特殊なタンパク質(レビー小体)が大脳皮質や脳幹などに蓄積することで発症する。海馬から頭頂葉にかけての血流の悪化で機能が低下し、記憶障がいや幻視などを引き起こす

・脳血管性認知症:認知症の約30%を占める。脳内の血管異常(脳卒中や脳出血)により発症する。脳血管障がいの大きさや場所が認知症の程度に影響する

・前頭側頭型認知症:脳の前頭葉や側頭葉が萎縮して発症する。指定難病で明確な原因は現在不明

タイプによって原因や進行、症状の出方や対応が異なるため、適切な評価とケアの選択が重要です。

認知症による徘徊が起こる原因

認知症の人が徘徊する理由としては、おもに次のようなものが挙げられます。

認知機能の低下

徘徊は、認知症の症状である記憶障がいや見当識障がいにより、自分がいる場所や時間などを把握できず道に迷ったり、何のために家を出たか目的を忘れたりすることで起こります。

具体的には、以下のようなケースが該当します。

・見当識障がいで今いる場所が自宅だとわからなくなり、帰宅しようと行動する

・記憶障がいで若かった頃の認識になり、昔住んでいた家に帰ろうとする

服薬により症状が改善する可能性があるため、認知症にともなう徘徊の症状が見られたら、医師に相談してアドバイスを受けることが大切です。

心理的な要因

徘徊は、認知機能の低下により見当がつかなくなっているところに、不安・ストレスなどの心理的な要因が影響して発症するケースもあります。

心理的な要因による徘徊として、以下が挙げられます。

・見当識障がいにより家族や知人の顔が認識できず、知らない人がいると思って不安になった

・これまでできていたことができないためにストレスになっている

・何かしなくてはという衝動に駆られ、子どもの送り迎えや仕事など、過去の習慣をそのまま再現しようとしている

・記憶障がいで若い頃の認識になり、昔と同じ状況で生活していると思ってしまう

心理的な要因が徘徊につながっている場合は、本人の不安や恐怖を取り除く対策が効果的です。

環境的な要因

引越しなどで生活環境が変わり、慣れない場所への不安感から徘徊が起こることもあります。

認知症の方は、環境が変わると混乱する場合があるため、介護が必要になってもできるだけ生活環境を大きく変えないようにすることが大切です。やむを得ず環境を変える場合は、本人が安心できるよう、できるだけ居心地の良い空間づくりを心がけましょう。

前頭側頭型認知症の症状

徘徊は、指定難病である前頭側頭型認知症の初期症状の可能性も考えられます。前頭側頭型認知症の初期症状の一つに「同じ行動を繰り返す」というものがあり、決まった時間に同じ場所をうろうろするなどの行動が徘徊とみなされることがあります。

前頭側頭型認知症は65歳未満の方に起こる若年性認知症の一つで、記憶障がいなど一般的な認知症の症状が出にくく、気付かれにくい傾向です。行動パターンが決まっているため危険性は低そうに見えますが、事故や転倒などのリスクはある点には注意が必要です。

認知症による徘徊が起こる段階

認知症による徘徊の症状は、以下のように段階的に進行していきます。

・初期(軽度):発症から1~3年程度。一般的には認知症が進行すると徘徊が起こるが、人によっては認知症の初期段階でも徘徊の症状が出る場合もある

・中期(中等度):発症から2~10年程度。妄想や幻覚、失行、失認などほかの症状と併せて徘徊が出やすくなる。目的なく動き回っているように見えても、本人は目的地に向かっている途中だったり、目的の場所がわからなくなったりしている状態と考えられる。さらに症状が進行すると徘徊が常態化し、道に迷うことが多くなる

・後期(重度):発症から8~12年程度。意思疎通は困難になるものの、身体機能の低下により徘徊の回数自体は減ることがある

徘徊の背景には、本人なりの目的や理由があることも多く、症状の段階に応じた理解と見守りが大切です。

認知症による徘徊の要介護度

要介護度(介護レベル)は、介護の必要性の程度を示す指標です。要介護度の判定基準の一つに「日常生活自立度」があり、認知症の高齢者は「Ⅰ」「Ⅱa」「Ⅱb」「Ⅲa」「Ⅲb」「Ⅳ」「Ⅿ」の7つのランクで評価されます。

徘徊に関連する日常生活自立度は「Ⅲ」で、日中を中心に徘徊がある場合は「Ⅲa」、夜間が中心の場合は「Ⅲb」に分類されます。

徘徊による支障が大きく対応が常に必要な場合は、要介護3以上に認定されることも少なくありません。

要介護3以上に認定されると、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の利用対象となるため、在宅ケアが困難な場合、要介護認定を受けてから施設入所を検討するとよいでしょう。

要介護度(介護レベル)の詳細は以下を参考にしてください。

介護保険について

認知症で徘徊の症状があっても施設入所できる?

先述のとおり、認知症で徘徊の症状が出ている方でも施設に入所できます。家族だけでは対応が難しい場合や、一人になる時間が多い場合には、24時間体制で介護を行う施設への入所を検討するのもよいでしょう。

経済的な負担は増えますが、施設ではスタッフやほかの入居者との関わりが生まれ、心身への良い刺激を受けられるメリットもあります。認知症専門フロアのある施設を選べば、プライバシーに配慮しながら安心して見守ることができます。

ここでは、認知症の方でも入所できる主な施設を紹介します。

グループホーム

グループホームは、認知症の方を対象とした家庭的な環境で過ごせる施設です。1ユニット(複数の個室、キッチン、リビングで構成される空間)5~9人が定員となっています。

原則として、施設所在地の市町村に住んでいる方が入居対象です。

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

介護老人福祉施設は、地方自治体や社会福祉法人が運営する要介護者用の施設で、原則として要介護3以上の方が入所できます。

日常生活の介護や健康管理を行ってくれるため、認知症で24時間介護が必要な方も安心して入所可能です。

居室は完全個室で共有のリビングスペースがあるユニット型個室、完全個室でリビングスペースを共有しない従来型個室、2~4名が同室の多床室の3種類があります。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、60歳以上の方、または要介護認定を受けた60歳未満の方を対象とした賃貸住宅です。

建物はバリアフリー構造で、看護師や介護福祉士、介護職員初任者研修課程修了者などの有資格者が日中常駐しているため、安心して生活できます。

義務付けられているサービスは「安否確認」と「生活相談」の2つのみで、介護サービスの利用は入居者の判断に委ねられます。そのため、比較的自由度の高い生活を送れるのが特徴です。介護が必要な場合は、外部の訪問介護などを利用します。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、民間企業などが運営する高齢者向けの施設です。

外部の介護サービスを利用する「住宅型」と、常駐スタッフが24時間体制で介護を行う「介護付き(一般型)」の2種類があります。

入居基準は施設によって異なり、要介護度が低い方や自立して生活できる方でも入所できる場合があります。

認知症の方が徘徊したときの接し方や対応方法

による低下を防ぎ、太りにくい体をつくる方法介護用車椅子のおもな種類と特徴早老症(ウェルナー症候群)によって表れる症状

ここでは、認知症の方が徘徊したときの対応方法をご紹介します。日々の接し方の参考にしてみてください。

怒らない

認知症の方は出来事の記憶が残りづらい傾向にありますが、恐怖や嫌な気持ちは心に残りやすいといわれています。「ここにいると怒られる」という認識になってしまうと、安心できる場所を探すためにかえって徘徊が多くなる可能性があります。そのため、徘徊が起きた際にはできるだけ怒らないよう気を付けましょう。

傾聴して気持ちを落ち着かせる

徘徊の気配があったら、本人に話しかけて外出する理由などを聞いてみるのもおすすめです。本人は目的があって行動しようとしていることが多いため、外に出て行こうとする理由を聞いてみれば、徘徊の引き金になっている原因がわかり、対策できる可能性があります。

例えば、本人に焦りや恐怖などの心理的な不安がある場合は、まずその苦痛を和らげることを介護の目標にするとよいでしょう。心理的に安定してくると、徘徊の頻度も少しずつ減っていく可能性があります。

無理に引き止めない

心理的な不安が徘徊の原因ではない場合は、無理に止めようとせず、見守ることも大切です。

無理に引き止めたり、拘束したりして徘徊を止めようとすると、逆に逃げ出してしまう可能性があります。始まってしまった徘徊を止めるのは困難なため、介助される方が付き添える状況なら、安全を確保しつつ自由に歩かせてあげるとよいでしょう。付き添って歩いてみると、よく通る道や立ち寄るお店を知るきっかけにもなります。

認知症による徘徊の6つの予防対策

認知症による徘徊の6つの予防対策

ここでは、認知症の方の徘徊を予防する対策方法を6つご紹介します。

1. 適度に運動させる

認知症の方の身体が元気で活動できるエネルギーがあるために、徘徊につながってしまう場合があります。そういったケースでは、日中にラジオ体操や散歩などで運動させることで身体が適度に疲れ、徘徊の衝動が抑えられる可能性があります。適度な運動は睡眠の質を向上させるため、夜間の徘徊を防ぐ効果も期待できるでしょう。

2. 生活リズムを整える

身体に不快感がある、夜に眠れないなどの症状で生活のリズムが崩れ、徘徊につながることがあります。そうした場合はまず身体の状態を改善し、生活のリズムを整えることで認知症の方の気持ちが落ち着いて徘徊を予防できることがあります。

3. 徘徊防止グッズを利用する

徘徊の予防には、徘徊対策グッズを利用するのもおすすめです。例えば、玄関ドアや勝手口が主錠だけの場合はそのまま外に出てしまう可能性が高いため、以下のような対策をするとよいでしょう。

  • ・徘徊防止の鍵を付ける
  • ・玄関やドア、ベッド周りに認知症徘徊感知機器のセンサーを設置する
  • ・認知症の方にGPSを付ける

認知症徘徊感知機器には、玄関・ドアを通過したときに知らせるタイプのほか、ベッドから離れたときに知らせるものや、寝ている姿勢から起き上がっただけで知らせるものがあるほか、小型の発信器を携帯させて知らせるものなどがあります。GPSも、衣服や靴に取り付けるタイプや、そのまま履けるシューズタイプなどさまざまな製品があります。それぞれの状況に応じて選択してみてください。

4. 名札を付けておく

徘徊してしまい、行方がわからなくなった場合に備えることも大切です。衣服や持ち物に住所・氏名・電話番号を記載した名札を付けておくと、遠くまで徘徊してしまっても見つかる可能性が高まります。名札は洋服の裏や裾などに縫い付けておけば、不特定多数の人に個人情報を見られずに済みます。

捜索のために、顔写真や普段の写真を手もとに用意しておくのもおすすめです。

5. 近所の人や地域と連携する

常に家族が見守っていられるわけではないため、万が一に備えて周囲と連携しておくことも大切です。近所の人には、徘徊の可能性がある家族がいることをあらかじめ伝えておくとよいでしょう。認知症の方が行方不明になってしまった場合は、以下のように地域と連携して捜索してみてください。

・警察や地域包括支援センターに届け出を出す

・自治体や警察、地域のタクシー会社やコンビニエンスストアなどの事業者が連携して捜索に協力してくれる「徘徊・見守りSOSネットワーク」に登録しておき、捜索を要請する

6. 効果的な栄養素を摂る

近年の研究では、栄養不足が高齢者の認知機能の低下や、認知症の発症・進行を招く可能性があるとされています。

認知症のリスクを下げたい場合は、以下の栄養素を意識的に摂取することが大切です。

・DHA・EPA:魚介類(特に青魚)に多く含まれる。認知機能の維持、心血管系の健康に寄与する

・ビタミンE:ホウレンソウやアーモンドなどに含まれる。神経細胞を保護する効果が期待できる

・ビタミンB群:全粒穀物や豆類、緑黄色野菜に含まれる。神経系の健康維持に寄与する

・ポリフェノール:果物、野菜、紅茶、コーヒーなどに含まれる。認知機能の低下を遅らせる効果が期待できる

まとめ

認知症による徘徊は、記憶障がいや見当識障がいなどの中核症状に、不安やストレスなどの心理的要因、環境の変化などが組み合わさって発生する周辺症状(BPSD)の一つです。

心理的要因が強い場合は、本人の不安や恐怖を和らげると徘徊の症状が軽減されることがあります。認知症による徘徊を単なる問題行動ととらえるのではなく、その目的や思いに目を向けることが、適切な対応につながるケースもあります。

徘徊が原因で在宅ケアが難しい場合は、まず要介護認定を受け、必要に応じて施設入所などの支援を検討することも大切です。

「ダスキンヘルスレント」では、ご家族の皆さまの介護負担を軽減し、本人の安全を守ることができる認知症徘徊感知機器を各種ご用意しています。ベッドからの離床を検知するもの、センサー前を通過したことやドアを開けたことを知らせるものなど、さまざまなタイプの取り扱いがあります。製品選びや介護保険を利用したレンタルのご相談も歓迎しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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