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ホーム> 介護のお役立ち情報> 介護用品・福祉用具のレンタルお役立ち情報> ポータブルトイレの種類や機能、選び方、汚物の処理方法、購入方法を紹介
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「自力で歩行できても、ベッドから別室にあるトイレまでの移動は難しい」といった方は、部屋にポータブルトイレを設置することで、自力での排泄を継続できます。ポータブルトイレはおむつより排泄しやすく、本人の尊厳を守ることができるなどのメリットがあります。
そこでこの記事では、ポータブルトイレの概要やメリット、主な種類についてご紹介します。また、ポータブルトイレについていると便利な機能や選び方、汚物の処理方法、購入方法も紹介するので、ポータブルトイレの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ポータブルトイレとは、好きな場所に設置できる簡易トイレのことです。「歩行速度が遅く間に合わない」「移動の際に転倒の恐れがある」など、トイレまで移動するのが難しい方が部屋に設置して使用します。
ポータブルトイレは水洗トイレと同じように便座があり、便座の下には汚物を受けるバケツが設置されています。
トイレまでの移動が難しい場合、おむつを利用するケースがあります。しかし、おむつをつけて寝た状態での排泄は、腹圧がかかりにくいため、便を出しづらくなる欠点があります。
一方、ポータブルトイレは、お腹に力が入りやすい座った姿勢を保てるため、排便しやすくなるでしょう。「自力でトイレに行ける」といった、本人の尊厳を守れる点もメリットです。
また、ポータブルトイレは設置場所を選ばないため、周囲のスペースを広くとることができ、トイレのサポートもしやすくなります。さらに、冬場に寒い廊下やトイレに移動する必要もありません。そのため、急激な温度変化により起こるヒートショックのリスクも低減できます。
ポータブルトイレは、以下の4種類に分けられます。
標準型(プラスチック製)のポータブルトイレは、軽くてシンプルな形状のため、設置や移動が簡単にできます。また種類が豊富で、比較的安価に購入できます。ただし軽量なぶん、安定性に欠ける製品がある点には注意しましょう。立ち座りがスムーズな方や安定した姿勢を保てる方におすすめです。
木製椅子型のポータブルトイレは、家具調なデザインのため、部屋にあっても存在が浮きにくいでしょう。ふたをかぶせれば、普通の椅子として使用できる製品もあります。安定感があるため、立ち座りに不安がある方にもおすすめです。一方、10万円を超える製品も多く、重量があるため移動しにくいデメリットがあります。
コモード型(金属製)は、アルミやスチールなどでフレームが作られており、パイプ椅子に似たシンプルな見た目のポータブルトイレです。軽く、折りたたんで持ち運べる製品もあります。ただし、デザインよりも安定性や軽量性などの機能面が重視されているため、部屋のインテリアには合わせにくいでしょう。
ベッドサイド設置型(スチール製)は、横から乗り移りやすい構造で、ベッド横に設置して使用できます。ただし重さ15kg以上の製品が多いため、安定感がある一方、一度設置したら移動しにくい点がデメリットです。
ポータブルトイレは、製品によりさまざまな機能がついています。ここでは、ポータブルトイレに搭載されている便利な機能を7つ紹介します。
ポータブルトイレには、脱臭機能や、汚物を袋で密閉する自動ラップ処理機能がついたタイプがあります。脱臭機能が搭載されていると、排泄時のにおいを気にせずに、トイレを使用できます。また自動ラップ処理機能は、排泄後のにおいが広まらないだけでなく、汚物処理の負担も軽減できるメリットがあります。
シャワー洗浄機能があれば、おしりを拭きとりにくい場合でも、肌を清潔に保てます。拭き残しによる肌トラブルやヒートショックの予防、排泄を介助する際の負担軽減にもつながるでしょう。製品によって、温水がでるタイプもあります。
水洗式のポータブルトイレには、以下の2種類があります。
排水タンクに汚物を流すタイプは、タンク内の汚水処理や洗浄が必要ですが、工事は不要です。一方、屋外の下水道に汚物を流すタイプでは、流した汚水が排水パイプを通って下水道に直接流れるため、後処理がいらず、介護の負担を軽減できます。ただし、給水・排水設備が必要なため、工事が必要です。
冷たい便座に座ると、体温との温度差によりヒートショックを引き起こす可能性があります。便座に暖房機能がついていれば、ヒートショックのリスクを軽減できます。
ひじ掛けがついていると、立ち座りの際に姿勢を支えられます。ひじ掛け部分が跳ね上げられたり取り外しできたりするタイプなら、ベッドから横移動する際も邪魔になりません。ただし、ひじ掛けと背もたれの間に隙間があるタイプは、転倒時に首が隙間に挟まる事故につながる可能性があるため注意しましょう。
座面の高さを調整できると、体格や体の状態など、一人ひとりに合わせて使用できます。また、ベッドサイドにポータブルトイレを設置する際は、ベッドと座面の高さが合わないと横移動しにくいため、調整機能が必須です。
キャスターがついていれば、重量があるポータブルトイレでも簡単に移動できます。トイレの周りを掃除する際にも役立つ機能です。ただし、キャスターがロックされていないと、体重をかけた際にポータブルトイレが移動して事故につながる恐れがあります。
ここでは、ポータブルトイレの選び方を、以下の3つに分けて紹介します。
ご利用者さまの体格に合うポータブルトイレを選ばないと、使いにくさを感じたり、思わぬ事故につながったりする場合があります。
標準サイズの便座でも、ポータブルトイレの中におしりが落ちてしまう方もいます。便座のサイズは体の大きさでなく、おしりのサイズで選びましょう。
また、便座やひじ掛けの高さは、身長に合わせて選ぶ必要があります。適切なサイズがわからない場合は、ひじ掛けの高さを調整できるタイプを選ぶのがおすすめです。
そのほか、足を床に付けた際にひざの関節が直角に曲がるかどうかを確認しておくと、立ち座りをスムーズに行えます。
ご利用者さまの体の状態に合わせて、ポータブルトイレを選ぶことも重要です。背もたれがあれば、姿勢を保つのが難しい方も安定して使用できます。また、ひじ掛けがあると使用時につかまれるため、立ち座りがしやすいでしょう。
さらに、足を便器側に引ける「蹴り込みスペース」がある製品もおすすめです。便座から立つ際に足を後ろへ引けると、スムーズに重心が移動できて、楽に立ち上がれます。そのほか、足腰が弱い方や座った状態を維持しにくい方には、重量があって安定感のあるタイプがおすすめです。
ポータブルトイレは、製品によって機能が豊富です。特に、汚物処理が楽な機能がついている製品を選ぶと、介助する際の負担が軽減されます。ただし、高性能な製品は価格も高い傾向にあるため、設置する部屋の広さや場所、ご利用者さまの特徴に合わせて、最適な機能を選びましょう。
下水道に直接汚物を流す水洗式以外のポータブルトイレは、便座の下にバケツがあり、汚物の処理が必要です。排泄後は、汚物が入ったバケツを取り外して、水洗トイレに流します。
排泄前のバケツは、中に水を入れておいたり、底にペーパー類を敷いておいたりすると、汚れがつきにくく後処理が楽になります。汚れたバケツは、お風呂のシャワーで洗うか、トイレ用のブラシや洗剤で掃除して、別の容器に入れた水ですすいでトイレに流しましょう。
なお、バケツにかぶせる汚物専用の紙バッグや凝固剤など、便利グッズを使用すると、介護の負担を軽減できます。凝固剤を使用する場合は、水洗トイレに流すと詰まるおそれがあるため、燃えるゴミとして処分しましょう。また、汚物は地域の分別ルールにしたがって廃棄してください。
便利グッズは、使い捨てのためコストがかかりますが、排泄後の処理が楽になるのでぜひ活用したいところです。
ポータブルトイレは、福祉用具を販売するお店やインターネットで購入できます。介護用品や福祉用具を専門で扱う通販サイトもあるので、探してみましょう。
また、購入時は介護保険の適用条件を満たしているかも重要です。
ポータブルトイレは腰掛便座の一種として、特定福祉用具に指定されており、「要支援」か「要介護認定」を受けていて、都道府県の指定を受けた事業者から購入したものであれば、購入代金の一部を介護保険の給付金として受け取れます。特定福祉用具とは、排泄や入浴時に使用するような、肌に直接触れる介護用品のことです。
介護保険が適用されるのは、特定福祉用具の購入費用のうち一年間に合計10万円までです。適用されれば原則として、1割負担で特定福祉用具を入手できます(所得に応じて2割または3割負担)。
活用すれば負担が軽減されるため、保険ポータブルトイレを購入する際は、まず担当のケアマネジャーに相談するのがおすすめです。ケアマネジャーがいない場合は、在宅介護支援センター、もしくは事業者の福祉用具専門相談員に相談してみましょう。
ポータブルトイレを設置すると、場所が離れたトイレまで移動するのに不安がある方が自力で排泄を継続できるようになります。ポータブルトイレは、介護保険制度を活用すれば、原則1割負担(所得に応じて2割または3割負担)で購入できます。給付金を受け取るためには条件があるため、ポータブルトイレを購入する際は、担当のケアマネジャーに相談してみましょう。
「ダスキンヘルスレント」では、さまざまな種類のポータブルトイレを取り扱っています。また、和式トイレにつけられる洋式便座や、洋式トイレの座面の高さを補う補高便座の購入も可能です。製品選びのご相談も歓迎していますので、ぜひ気軽にお問い合わせください。
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