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階段の手すりは必要?その理由と手すりの選び方、設置方法をご紹介

階段の手すりは必要?その理由と手すりの選び方、設置方法をご紹介

住宅などの階段に手すりが付いていないと、上り下りの際に不安を感じる場合があります。特に高齢の方や幼い子供などは、手すりがあると安全性を高められるうえに、移動の負担も軽減できます。

手すりの設置を検討しているが、選び方や取り付け方法などがよくわからないという方のために、本記事では、階段に手すりが必要な理由と、素材・形状などの選び方、設置方法をご紹介します。

階段の手すりが必要な理由

階段の手すりが必要な理由

はじめに、階段の手すりが必要な理由をご紹介します。

建築基準法施行令で定められているため

階段の手すりは、建築基準法施行令第25条において、「階段には、手すりを設けなければならない。」と定められています。また、第25条の2では、「階段及びその踊場の両側(手すりが設けられた側を除く。)には、側壁又はこれに代わるものを設けなければならない。」とも記載されています。

つまり、階段の両側に壁がない場合は、両側に手すりが必要です。また、階段の両側に壁がある場合でも、片側の壁には手すりを設置しなければなりません。

上記は平成12年の建築基準法改正により定められたルールであり、それ以前に作られた住宅の階段には、手すりがない場合もあります。そのままでも違法ではありませんが、安全面からも、手すりの設置が推奨されています。

参考:e-GOV 建築基準法施行令 第二十五条

危険を防止するため

政府の調査(※)によると、2022年の家庭内の不慮の事故による死因のうち、「階段及びステップからの転落及びその上での転倒」で亡くなった方は436名です。年齢別の内訳をみると65歳以上が大部分を占めており、高齢者にとって階段の上り下りは危険な動作であることがわかります。

階段に手すりがあれば、高齢者はもちろん、幼い子供や病気の方、妊婦の方なども安心して上り下りができます。健康な方にとっても、転びそうになったときに手すりがあれば、とっさにつかむことで転落を防止できるでしょう。

※参考:e-Stat「家庭における主な不慮の事故による死因(三桁基本分類)別にみた年齢(特定階級)別死亡数及び百分率 」

階段の手すりの選び方

階段の手すりの選び方

階段の手すりは、高さや太さ、形状、素材などさまざまです。それぞれの種類と特徴をご紹介します。

高さや太さ

手すりの高さや太さは、利用する方の身体的な状況に応じて選ぶとよいでしょう。

高さ

手すりの位置はおもに地面から75~85cmほどの高さが目安ですが、ご利用者さまが高齢者に限られる場合などは、持ちやすい高さに調節する必要があるでしょう。

太さ

太さは28~35mmが握りやすいとされています。太いほうが体を支えやすくなりますが、ご利用者さまの握力や手の大きさによっては握りにくくなるため、実際に握ってみて太さを確かめることも大切です。

形状

形状は、大きく分けて丸棒(ラウンド)タイプと、スクエア(フラットバー)タイプがあります。

丸棒(ラウンド)タイプ

円柱の形で、どの角度からも握りやすく、手をすべらせてスムーズに進める点がメリットです。一方で、リウマチなどで関節痛がある方や握力が弱い方だと握りにくくなるため、使い勝手が悪いと感じるでしょう。

スクエア(フラットバー)タイプ

長方形で板のような形をしているため、手のひらや腕全体を乗せることができ、握力の弱い方などにも向いています。シャープな見た目も特徴です。

素材

素材はおもに、木製やスチール製、アルミ製などです。

木製

ナチュラルな雰囲気で空間に溶け込みやすく、触れた際にぬくもりが感じられます。コストが安く、導入しやすいこともメリットでしょう。

スチール製

ほかの金属に比べて耐久性に優れており、長い間使える安心感があります。加工性にも優れているため、手すりを細くするなどスタイリッシュなイメージも演出できます。一方で、木製に比べるとコストがかかる点がデメリットです。

アルミ製

軽量でサビにくい点が特徴で、モダンな雰囲気に仕上がります。耐久性は低いわけではありませんが、スチール製には劣ります。

デザイン

階段は家のなかでも目に入りやすい場所にあることが多いため、デザインも重要です。デザインを決める際には、家全体の雰囲気に合うかどうかのほか、階段と手すり、壁の色と手すりの相性も考えて決めることをおすすめします。

また、手すりと金具(ブラケット)との色合わせにも、気を配りましょう。ブラケットとは、手すり棒同士をつないだり、手すり棒を壁に取り付けたりするための金具です。以前は金属色が主流でしたが、現在はカラー展開も豊富なため、事前に選択肢を確認してください。

デザインを決める際には、木製の階段に金属製の手すりを合わせたり、異なる系統の色を組み合わせたりして、コントラストを楽しむ方法もあります。ただし、どうしても迷うようであれば、シンプルなデザインがおすすめです。シンプルな手すりなら、どのような階段とも合わせやすく、間違いがないでしょう。

手すりの取り付けはDIYでもできる?

手すりを設置するための材料は、ホームセンターでも入手できます。そのためDIYも可能ですが、安全に取り付けるためには、手順をしっかり守ることが重要です。

手すりは体を支える重要なものであり、壁のなかの柱や間柱がある部分にのみ、取り付けが可能です。そのためまずは、専用の工具を用いて柱の場所を確認します。また、壁の強度によっては下地の補強工事が必要になります。

次に、手すりの素材やデザインを決め、材料と工具をそろえます。ご利用者さまの身体状況に合わせて高さを測り、90㎝間隔を目安にブラケットを仮止めします。ブラケットの仮止めが済んだら、手すり棒を長さに合わせて切断し、固定すれば完了です。

DIYでの取り付けはコストを抑えられる反面、手間がかかります。手すりの設置は安全性の確保を目的としているため、不安な場合は無理せずにリフォーム業者への依頼をおすすめします。リフォーム業者なら、壁の強度やブラケットの取り付け位置なども計算したうえで、適切に施工してもらえます。

手すりの取り付けには補助金制度を利用しよう

手すりの取り付けには補助金制度を利用しよう

高齢者など介護を要する方の住宅をリフォームする場合、介護保険制度の要件に該当すると補助金が支給されます。

介護保険の住宅改修が適用される利用対象者は以下です。いずれも、ご利用者さまが実際に居住している自宅をリフォームする場合に限られます。

第1号被保険者:65歳以上で、要支援または要介護状態の方

第2号被保険者:40~65歳未満の医療保険加入者で、がんやリウマチなど特定疾病による要支援または要介護状態の方

介護保険による支給額は上限20万円で、実際の改修工事にかかった費用の1~3割が自己負担となります。また、自治体によっては独自の住宅改善事業を実施しているところもあるため、お住まいの自治体の窓口に相談してみるとよいでしょう。

工事不要な手すりなら、レンタルも可能

工事不要な手すりの設置を希望する場合は、介護保険の福祉用具貸与を利用したレンタルも選択肢に入れてみてください。福祉用具の貸与対象となるのは要介護認定を受けている方で、例えば玄関の階段(アプローチ)や、上がりかまちの段差に設置する手すりを、自己負担1~3割でレンタルできます。

介護保険を利用した住宅改修や福祉用具貸与を希望する場合は、まずは担当のケアマネジャーやお近くの地域包括支援センターに相談してみてください。

階段の転倒予防には階段昇降機もおすすめ

高齢になると少しの段差で転倒してしまうリスクが高まり、転倒した場合は骨折などの大怪我や最悪の場合死に至ってしまうこともあります。自宅の階段の上り下りが難しい方には、転倒リスクを回避する方法として、階段昇降機の取り付けもおすすめです。

階段昇降機にはさまざまなタイプがあります。例えば、屋外にも設置できる防雨加工タイプや、誤作動を防止する安全性能が装備されたタイプ、停電時にも安心なバッテリー駆動タイプなどです。また、直線だけでなく、曲線への対応も可能です。

まとめ

階段の手すりは、転倒や転落事故を防ぐためにも役立ちます。

手すりにはさまざまな素材や形状、デザインがあり、家の雰囲気や壁の色などに合わせて選ぶことが可能です。DIYでも取り付けはできますが、安全性を重視するなら、リフォーム業者に依頼すると安心でしょう。

介護保険適用の住宅改修や福祉用具貸与を利用すると、補助金を使って手すりを設置できます。「ダスキンヘルスレント」では、据え置き型手すりのレンタル利用のほか、階段昇降機の設置もご用意しています。製品選びについてのご相談も可能なため、手すりの設置を検討中の方は、ぜひお問い合わせください。

レンタル 手すり

https://healthrent.duskin.jp/products/tesuri/

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https://healthrent.duskin.jp/lp/stairlift/

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