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松葉杖の特徴は?選び方や使い方をわかりやすく紹介

松葉杖の特徴は?選び方や使い方をわかりやすく紹介

松葉杖は、ケガの治療中に使用するケースもあることから目にする機会が多く、さまざまな種類の杖のなかでは比較的イメージがしやすいモノかもしれません。

しかし、実際に利用を検討する際、選び方や使い方がわからないという方は少なくないでしょう。

この記事では、松葉杖の特徴や選び方、使い方についてわかりやすく紹介します。さらに、松葉杖以外の歩行補助杖についても補足しているので、併せて参考にしてください。

松葉杖の特徴

松葉杖の特徴

松葉杖は、ご利用者さまが握るグリップの上部に脇あてがついているタイプの杖のことです。歩行時のサポートに使用することで体の左右のバランスを保ったり、上半身で体重を支えて下半身にかかる負担を軽減したりできます。

ただし、松葉杖を安全で適切に利用するためにはバランス感覚が必要です。また、上半身が健常であることに加え、一定以上の筋力も求められます。

さらに、松葉杖で歩行する際には広めのスペースが必要なため、狭い通路など使用に適さない場所もあることを覚えておくとよいでしょう。

松葉杖は、ケガに限らずさまざまな理由で歩行に不安がある人をサポートする「歩行補助杖」に該当します。介護認定を受けている方であれば、介護保険を利用したレンタル利用も可能です。

歩行補助杖を含む福祉用具のレンタル利用については、以下の記事内で詳しく紹介していますので、併せて参考にしてください。

福祉用具の貸与サービス(レンタル利用)とは?対象13品目や費用について紹介

松葉杖の選び方のポイント

松葉杖の選び方のポイント

ご利用者さまに適した松葉杖を選ぶためには、実際に試しながら専門家へ相談することが重要です。ここでは、事前に知っておくことで松葉杖選びに役立つポイントを紹介します。

長さの目安

松葉杖の全長は、ご利用者さまの身長から約40cmを引いた長さを目安にするのが一般的です。

グリップの高さは、脚の付け根(股関節)と同じ位置にあることが一つの目安となります。このとき、つま先および足の小指側から15cmの位置に松葉杖の杖先を置いて確認するのがポイントです。また、脇の下より指3、4本程度あけた位置に横木カバーの上面が来るくらいの高さに設定してください。

とはいえ、上記はあくまで一般的な基準であり、実際には個人差があることを覚えておきましょう。なお、伸縮式で高さの調整ができるタイプの松葉杖を選択すれば、実際に使用しながら調整を繰り返すことも可能です。

素材の種類

松葉杖は、本体とグリップ部分でそれぞれ素材の種類があります。

松葉杖本体に使用される代表的な素材は、アルミや木です。軽さを重視したい方は軽量なアルミ製を、手馴染みを重視する方は木製の松葉杖を選ぶとよいでしょう。

グリップ部分の素材には、木・ウレタン・樹脂などが使用されます。木製のグリップは手によく馴染むことが特徴で、汗をかきやすい方におすすめです。また、ウレタン製のグリップはやわらかな握り心地で、手にかかる負担が少ないことが特徴です。持ち手のフィット感を重視したい方は、樹脂製のグリップを選ぶとよいでしょう。

松葉杖の使い方

松葉杖の使い方

松葉杖は、基本を押さえて正しく使用することが大切です。ここでは、松葉杖の基本的な使い方に加え、代表的な3種類の歩行方法を紹介します。

基本的な使い方

左右どちらか1本で使用するケースもありますが、安定した歩行のため2本使用するのが松葉杖の基本的な使用方法です。

脇の下ではなくグリップに体重をかけるのがポイントで、脇の下と松葉杖は密着させないように注意しましょう。密着させてしまうと、脇あてで脇の下が圧迫され、神経に障害をおよぼすおそれがあるためです。また、血行不良や肩こり・手のしびれの原因となることもあります。脇と松葉杖の間は、卵が1個入るくらいのスペースを空けるよう意識しましょう。

歩行方法別の使い方

松葉杖を使った歩行方法には種類があり、疾患に合った歩行方法を選ぶことが重要です。

ここでは代表的な3種類の歩行方法の概要を紹介しますが、実際にどの歩行方法を採用するかは病院の指示にしたがってください。

なお、ここで登場する「患側」とはケガやマヒなどの支障がある側を指し、「健側」とはそれらがない側を意味する用語です。

・3点歩行

最も一般的な歩行法で、松葉杖のつき方でさらに3種類に分類されます。

  • ● 免荷3点歩行:左右の松葉杖を同時に前に出し、健側の脚を前に運ぶ歩行方法です。患側に体重をかけることはありません。
  • ● 部分負荷3点歩行:松葉杖と同時に患側の脚を前方に運び、部分的に体重をかけながら健側の脚を前へ運びます。体重をかける場所や量は、医師の指示にしたがってください。
  • ● 負荷3点歩行:患側の脚に体重をかけながら左右の松葉杖と同時に前方につき、健側の脚を前に運びます。症状をみて医師が許可した場合に用いられる歩行方法です。

・片松葉杖歩行

松葉杖を健側に持ち、患側の脚と松葉杖を同時に踏み出す歩行法です。患側へかかる体重を軽減できます。

・揺り椅子歩行

左右の松葉杖を同時に前に出し、そこに体重をかけながら左右の脚を順番に引きずりながら運ぶ歩行法です。

【松葉杖以外】歩行補助杖の種類

【松葉杖以外】歩行補助杖の種類

福祉用具の一種でもある歩行補助杖は、松葉杖以外にもさまざまな種類があります。ここでは、松葉杖以外の歩行補助杖について、それぞれの特徴を紹介します。

T杖

1本のフレームに、T字型のグリップがついたシンプルな杖です。比較的軽量なため、持ち歩く際の負担が少なく済みます。

使い方は、杖先を地面につきながらグリップに体重をかけて歩くだけです。杖の使用が初めての方でも容易に使えることからも、最も一般的なタイプであるともいえるでしょう。

伸縮できるモノや折りたためるモノなど、さまざまなタイプの製品がある点もT杖の特徴です。ほかの杖と比べて色展開も豊富で、好みのモノを選択できます。

ただし、松葉杖ほど体重を預けることは難しく、基本的には杖なしでも自力歩行が可能な方に適した杖です。介護保険も適用外となります。

多点杖

多点杖

杖先が1本のT杖とは異なり、杖先が3〜4本に分かれている杖を総称して「多点杖(多脚杖)」呼びます。杖先の数に応じて「3点杖(3脚杖)」「4点杖(4脚杖)」と呼ぶこともあります。

多点杖を選ぶメリットは、安定性の高さです。脚と脚の間隔が広くなるほど、安定感が増していきます。そのため、T杖よりも高い安定感を求める方には多点杖がおすすめです。マヒがある、筋力が低下している、背骨が曲がっているなどの場合にも利用できます。

ただし、多点杖には平坦な場所でしか使用できないというデメリットもあります。そのため、段差のない室内(院内や施設内)など、利用シーンは限定的です。

ロフストランド杖

ロフストランド杖

ご利用者さまが握る通常のグリップの上部に、腕を通すカフという部品がついた杖で、「ロフストランドクラッチ」と呼ぶこともあります。カフには、通した腕をしっかり保持できるO字タイプや、腕への装着のしやすさに優れたU字タイプがあります。

ロフストランド杖は、グリップとカフに体重を分散することで高い安定感を得られる点が大きなメリットです。T杖よりも体重をかけることができます。また、前腕カフで杖をさげて、財布から小銭を出すなどの動作をすることもできます。

筋力不足や手の変形などが原因でT杖をうまく握れない方には、ロフストランド杖が向いています。また、マヒがある方、握力が低下している方にも適しています。

まとめ

歩行補助杖の一種でもある松葉杖は、下半身にかかる負担を軽減しながらバランスの良い歩行をサポートできる便利な福祉用具です。選ぶ際には、長さやグリップの高さを適切に見極めるだけでなく、本体・グリップの素材にも注目しましょう。

また、症状に合った適切な歩行方法を採用することも重要です。自己判断はせず、医師の指示にしたがってください。

「ダスキンヘルスレント」では、松葉杖をはじめとするさまざまなタイプの歩行補助杖を扱っています。介護保険によるレンタル利用、販売のどちらにも対応できますので、歩行補助杖を検討される際はダスキンへご相談ください。

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