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ホーム>介護のお役立ち情報>暮らしと健康ライブラリ>スムーズに浴槽に出入りするための介助方法
お風呂では浴槽に出入りするときなど、立ったり座ったりするときに滑りやすく転倒の危険性があります。介助には細心の注意を払いたいものです。福祉用具を活用し、介助の負担を軽減しながら、安全かつスムーズに進めていきましょう。ここでは浴槽を出入りするためのポイントや、シャワー浴・足浴の方法について紹介します。
目次
①浴槽に入る
1.介助者がお湯の温度を確認した後、かけ湯をして適温がどうかを聞きます。
2.シャワーチェアを浴槽の横に置き、介護される人に座ってもらいます。片麻痺がある人は、麻痺のない側から入ってもらいます。
3.浴槽に取り付けたバスボードに腰を移します。介助者は腰を支え、片足ずつ浴槽の中に入ってもらいます。
4.浴槽の脇の手すりにつかまってもらい、後ろを支えながら、ゆっくりと腰を下ろしてもらいます。
★浴槽内での注意点
浴槽内には浮力があるため、頭が反り、姿勢が不安定になってしまいます。浴槽の壁に足の裏を当ててもらいましょう。
また、両手で浴槽の縁を持ち、前かがみになってもらうと姿勢が安定します。
②浴槽から出る
1.長時間の入浴は、のぼせやめまい、脱水症状を起こす可能性があります。お湯に浸かる時間は5分程度に留めましょう。
2.「ゆっくり立ってくださいね」と声をかけ、立ち上がってもらいます。しっかり立っていることを確認し、入ったときの逆の順番で浴槽から出ます。片麻痺のある人は、麻痺した側から先に出ることになるので、しっかり身体を支えてください。
3.シャワーチェアに座ってもらい、かけ湯をします。
4.背中にバスタオルをかけ、浴室内で拭けるところは自分で拭いてもらいましょう。
5.いすから立ち上がり、足元に気をつけながら、必要に応じて身体を支え浴室から出ます。
★お風呂あがりの注意点
1.脱衣所のいすに腰かけてもらいます。足の裏が濡れていると滑りやすく、転倒する恐れがあるので、まず足の裏を拭きましょう。
2.座ったままで、ゆっくりと服を着ます。必要に応じて保湿剤や薬を塗り、必要であれば爪を切っておきましょう。
3.入浴すると汗をかき、水分が奪われ脱水症状を起こす場合があります。着替えが済んだら水分を補給しましょう。
4.体調をチェックしましょう。
シャワー浴は、浴槽に入れない人や、体力を消耗してしまう人に適しています。
1.シャワーチェアに座ってもらいます。
2.お湯を張った洗面器かバケツに両足を入れます。
3.腰と肩に暖かいタオルをかけます。
4.まずシャワーのお湯を手足にかけて適温かどうかを確認します。OKであれば、身体にかけていきます。手が届く部分は、タオルに石鹸をつけて自分で洗ってもらいましょう。背中など手の届かない場所は介助します。
お風呂まで移動できない場合は、ベッドサイドで足浴をしてもらいましょう。
1.バケツか洗面器に、お湯を入れます。
2.床に防水マットまたはタオルを敷き、バケツか洗面器を置きます。
3.両足を入れてもらいます。
入浴できないときは、身体を拭いてあげると清潔さを保ち、気分転換にもなります。
監修:関西医療学園専門学校 理学療法学科教員
理学療法士 熊崎 大輔