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ホーム>介護のお役立ち情報>暮らしと健康ライブラリ>高齢者の誤嚥時の対処法
高齢者の不慮の事故による死亡者数は、転倒・転落・墜落についで「食べ物が気管に入ってしまう誤嚥(ごえん)などによる窒息」が多くなっています。
高齢者は、お餅のほか、おかゆやご飯、肉、パンなど、詰まりそうにない食品を食べても誤嚥(ごえん)・誤飲し、救急車で搬送されることがあります(東京消防庁「救急搬送データ」をもとに平成30年 消費者庁が作成した資料より)。食事中は高齢者に寄り添い、咀嚼状況や顔色を常に気にかけながら誤嚥・誤飲に注意しましょう。
★こんな高齢者は、誤嚥に特に要注意!
次のような人は、誤嚥を起こしやすいと言われています。
食事中の姿勢や調理法などに気をつけてあげましょう。(くわしくは、楽しく安全に食事をしていただくために、スムーズな食事介助のコツ などをご確認ください)
《誤嚥を起こしやすい人》
誤嚥が起きると、咳が出たり、むせたりします。軽い場合は、次のような対処をしてください。
●前屈姿勢にして背中をさする
前屈姿勢にして、背中を下から上へさすり、「咳をしてください」と声をかけながら咳を出しやすくしましょう。治まらないようなら、背中を軽くトントンとたたきます。決して、背中を強くたたいてはいけません。
●食事を一旦休憩し、落ち着いてきたら大きく深呼吸して、むせなければ食事を再開します。
●お茶や水は、誤嚥が悪化する場合もあるので、落ち着いた後にしましょう。
★認知症の人が間違って口に入れるモノ
認知症の人は「包み・袋」や「薬」「入れ歯」「洗剤」などの食べ物ではない異物を口にして救急搬送されることがあります(東京消防庁「救急搬送データ」をもとに平成30年 消費者庁が作成した資料より)。特に、入れ歯や固い包装容器など鋭利なものは食道や胃腸を傷つけてしまうことがあるので要注意です。
食事中に誤嚥し、むせて咳が激しくなると呼吸困難になります。
▼こんな症状が表れたときは、すぐに救急車119番を呼びましょう!
▼救急車が来るまでの間、指で異物を掻き出します
異物が外から見えていれば指で掻きだします。
《異物の掻きだし方》
★呼吸困難になったときの救急救命法
●ハイムリッヒ法(腹部圧迫法)
●背部叩打法
誤嚥が起きたら、早めに対処することが大切です。このようなポイントを頭に入れておきましょう。
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監修:株式会社ヘルシーオフィス フー
代表取締役 德田 泰子
【管理栄養士・ヘルシーフードプランナー】