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認知症患者が増えている背景とは

認知症患者が増えている背景とは

わが国は超高齢社会が進展し、2025年の高齢化率は30%以上、2040年には35%以上になると推計されています。高齢になるほど認知症の発症リスクは高まるといわれており、平均寿命の延びとともに今後、認知症患者は増加することが予測されています。そこで今回は認知症を予防するための基礎知識として、認知症患者が増加している背景を紹介します。

高齢化とともに増加する認知症患者

わが国の高齢者は年々増え続け、総人口1億2571万人のうち65歳以上人口は3,619万人と、全体に占める割合は28.8%となっています(2021年10月1日現在)。その中で65~74歳は1,747万人(13.9%・約7.2人に1人)、75歳以上は1,872万人(14.9%・6.7人に1人)となっています。(平成29年版高齢社会白書より)

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高齢者人口及び割合の推移:1950年から2040年にかけて60歳以上の高齢者人口は9倍以上増加し、2030年には80歳以上の人口は1500万人を上回るとされる

このような超高齢社会の進展を受けて、「健康寿命」がクローズアップされています。健康寿命とは、日常生活を支障なく送ることができる期間のことです。2019年の女性の平均寿命は87.45歳でしたが、健康寿命は75.38歳と、亡くなるまでに健康でない状態が12.06年間続きます。健康な状態を保ちながら、この期間をいかに短くするかが課題になっています。

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平均寿命と健康寿命の差(2019年):男性の平均寿命は81.41歳・健康寿命は72.68歳でその差は8.73年、女性の平均寿命は87.45歳・健康寿命は75.38歳でその差は12.06年。健康寿命が日常生活に制限のない期間の平均を、平均寿命と健康寿命の差は日常生活に制限のある不健康な期間を指す

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要介護になる原因の第一位は認知症

介護保険制度で要介護になった原因は「認知症」が18%と最も多く、次いで、「脳血管疾患(脳卒中)」16.0%、「高齢による衰弱」「骨折・転倒」13%となっています。男女別に見ると男性は「脳血管疾患(脳卒中)」が24.5%、女性は「認知症」が19.9%となっています。(厚生労働省「2019年国民生活基礎調査」より)

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要介護の原因:認知症18%、脳血管疾患(脳卒中)16%、高齢による衰弱13%、骨折・転倒13%、関節疾患11%、心疾患(心臓病)4%、呼吸器疾患3%、悪性新生物(ガン)3%、糖尿病2%、パーキンソン病2%、脊椎損傷1%、視覚・聴覚障害1%、その他13%、出典:厚生労働省「2019年国民生活基礎調査」

認知症の患者数は2020年には約630万人で、2025年には約730万人、2060年には1100万人以上と高齢者の約3人に1人が認知症になるという予測もあります(各年齢の認知症の危険因子となる有病率が、2012年から2060年までに20%上昇すると仮定した数値)。

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認知症患者の推移:患者数は2012年から2060年にかけて約2.5倍増加する見込み。内閣府「平成29年度版高齢社会白書」より

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認知症患者が増えている背景

認知症の調査としては九州大学医学部の勝木教授らが行った糟屋郡久山町(人口約8,400人)の住民を対象にした調査が広く知られています。1998年から2012年にかけての調査によると、認知症は年齢を重ねるごとに増加し、特にアルツハイマー型認知症が増えることが分かりました。このように認知症を発症する原因は、加齢によるものが最も多いと考えられています。
わが国の平均寿命は医療技術の進歩や食生活の改善、福祉制度の充実などにより年々、伸びており、それに比例して認知症患者も増えると予測されます。

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認知症の年代別割合:75歳までは10%未満ですが、75~79歳で10.4%、80~84歳で22.4%、85~89歳で44.3%、90歳以上で64.2%と増加(久山町研究のデータより)

久山町の研究で糖尿病患者は、そうでない人に比べてアルツハイマー病型認知症の発症リスクが2.1倍高いことが分かりました。また糖尿病患者は脳血管性認知症でも、約1.8倍も発症リスクが高くなっています。さらに高血圧の人は脳卒中のリスクが高く脳血管性認知症になりやすいという調査結果が出ています。

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健康な人と糖尿病患者の認知症発症率比較:糖尿病患者は正常な人に比べて、血管性認知症の発症率はおよそ1.8倍高く、アルツハイマー病の発症率は、およそ2.1倍高い

《認知症予防のために》

★朝一番に太陽の光を浴びましょう

起床後すぐに太陽の光を浴びて体内時計をリセット

認知症を予防するためには、質の良い睡眠がポイントです。睡眠の質を上げるためには、朝一番に太陽の光を浴びましょう。
1日は24時間ですが、人の「体内時計」は約25時間で進んでおり、その1時間の差をリセットする必要があります(人によって差があります)。起床後すぐにカーテンを開けて太陽光を浴びたり、朝一番に散歩することで体内時計をリセットしましょう。また、昼間に散歩をするなど活動量を増やすと、昼と夜のメリハリがついて夜の快眠につながります。

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監修:一般社団法人 日本認知症予防協会

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