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ホーム>介護のお役立ち情報>暮らしと健康ライブラリ>認知症患者が増えている背景とは
わが国は超高齢社会が進展し、2025年の高齢化率は30%以上、2040年には35%以上になると推計されています。高齢になるほど認知症の発症リスクは高まるといわれており、平均寿命の延びとともに今後、認知症患者は増加することが予測されています。そこで今回は認知症を予防するための基礎知識として、認知症患者が増加している背景を紹介します。
目次
わが国の高齢者は年々増え続け、総人口1億2471万人のうち65歳以上人口は3,627万人と、全体に占める割合は29.1%となっています(2022年9月15日現在)。その中で65~74歳は1,690万人(13.5%・約7.4人に1人)、75歳以上は1,937万人(15.5%・6.4人に1人)となっています。(総務省統計局資料 2022年9月15日現在推計)
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このような超高齢社会の進展を受けて、「健康寿命」がクローズアップされています。健康寿命とは、日常生活を支障なく送ることができる期間のことです。2019年の女性の平均寿命は87.45歳でしたが、健康寿命は75.38歳と、亡くなるまでに健康でない状態が12.06年間続きます。健康な状態を保ちながら、この期間をいかに短くするかが課題になっています。
介護保険制度で要介護になった原因は「認知症」が18%と最も多く、次いで、「脳血管疾患(脳卒中)」16.0%、「高齢による衰弱」「骨折・転倒」13%となっています。男女別に見ると男性は「脳血管疾患(脳卒中)」が24.5%、女性は「認知症」が19.9%となっています。(厚生労働省「2019年国民生活基礎調査」より)
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認知症の患者数は2020年には約630万人で、2025年には約730万人、2060年には1100万人以上と高齢者の約3人に1人が認知症になるという予測もあります(各年齢の認知症の危険因子となる有病率が、2012年から2060年までに20%上昇すると仮定した数値)。
認知症の調査としては九州大学医学部の勝木教授らが行った糟屋郡久山町(人口約8,400人)の住民を対象にした調査が広く知られています。1998年から2012年にかけての調査によると、認知症は年齢を重ねるごとに増加し、特にアルツハイマー型認知症が増えることが分かりました。このように認知症を発症する原因は、加齢によるものが最も多いと考えられています。
わが国の平均寿命は医療技術の進歩や食生活の改善、福祉制度の充実などにより年々、伸びており、それに比例して認知症患者も増えると予測されます。
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久山町の研究で糖尿病患者は、そうでない人に比べてアルツハイマー病型認知症の発症リスクが2.1倍高いことが分かりました。また糖尿病患者は脳血管性認知症でも、約1.8倍も発症リスクが高くなっています。さらに高血圧の人は脳卒中のリスクが高く脳血管性認知症になりやすいという調査結果が出ています。
《認知症予防のために》
★朝一番に太陽の光を浴びましょう
認知症を予防するためには、質の良い睡眠がポイントです。睡眠の質を上げるためには、朝一番に太陽の光を浴びましょう。
1日は24時間ですが、人の「体内時計」は約25時間で進んでおり、その1時間の差をリセットする必要があります(人によって差があります)。起床後すぐにカーテンを開けて太陽光を浴びたり、朝一番に散歩することで体内時計をリセットしましょう。また、昼間に散歩をするなど活動量を増やすと、昼と夜のメリハリがついて夜の快眠につながります。
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監修:一般社団法人 日本認知症予防協会