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寝返り介助と起き上がり介助のコツ

寝返り介助と起き上がり介助のコツ

寝返りや起き上がりの介助は、力まかせに動かそうとすると、介助される本人に苦痛を与えたり、介助する人の身体に負担がかかったりします。ここでは、安心して比較的、楽に介助できるコツを紹介します。

寝返り介助の方法
(仰向けから横向きへの体位変換)

寝返りは床ずれ(褥瘡)を防止し、生活のリズムをつけることにつながります。

仰向けの状態から、寝返りしたい方向に顔を向け、両手を横に添えてもらう。

1.仰向けの状態から、寝返りしたい方向に顔を向け、両手を横に添えてもらう。(下半身は仰向けのまま)

仰向けの状態から、寝返りしたい方向に顔を向け、両手を横に添えてもらう。

仰向けの状態から、寝返りしたい方向に顔を向け、両手を横に添えてもらう。

2.左手で足の裏、右手は膝の内側を持つ。そして足の裏を少し押しながら、右手で膝の内側を右手で軽く押し、膝を立てる。

仰向けの状態から、寝返りしたい方向に顔を向け、両手を横に添えてもらう。

曲げている足の太ももの外側には左手を、右手は膝の内側に当てる。

3.曲げている足の太ももの外側には左手を、右手は膝の内側に当てる。

曲げている足の太ももの外側には左手を、右手は膝の内側に当てる。

4.お尻から膝に向かって左手を動かしながら、骨盤を回転させる。(介助する人は体重移動すると、動きがスムーズに)すると身体の向きが変わる。

お尻から膝に向かって左手を動かしながら、骨盤を回転させる。

5.下半身が回転したら、左手で骨盤を支え倒れないようにする。

下半身が回転したら、左手で骨盤を支え倒れないようにする。

★寝返り介助の注意点

声掛けの様子 こっちを向いてくださいね。

・声をかけて次の動作を説明

介助する人は、これから始める動作について説明します。
力を抜いてもらったり、動かそうとしてもらったりすれば介助が楽になります。

・床ずれ防止のために2時間に1回

寝返りは床ずれ防止のために、2時間に1回を目安に介助しましょう。

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起き上がり介助の方法

起き上がることは、意識を覚醒し、脳を活性化することにつながります。また、姿勢を保つ筋力を養えます。自分で動ける人は、できるだけ自分の力で起き上がってもらい、最低限の介助を心がけましょう。

《介護用ベッドを利用する場合(自力で寝返りできる人)》

本人に横向きになってもらい、介護用ベッドの背上げ機能を利用して上半身を起こす。

1.本人に横向きになってもらう。(自力で寝返りできない場合は、上の「寝返り介助の方法」を参考に)

2.介護用ベッドの背上げ機能を利用して上半身を起こす。

本人に横向きになってもらい、介護用ベッドの背上げ機能を利用して上半身を起こす。

介助される人はベッドのサイドバーを持ち、もう一方の手の肘を立てて起き上がる。介助する人は首の下を持って背中を支えるなど必要に応じてサポート。

3.介助される人はベッドのサイドバーを持ち、もう一方の手の肘を立てて起き上がる。介助する人は首の下を持って背中を支えるなど必要に応じてサポート。

介助される人はベッドのサイドバーを持ち、もう一方の手の肘を立てて起き上がる。介助する人は首の下を持って背中を支えるなど必要に応じてサポート。

★介助するときの手の形

4本の指をくっつけたイラスト

4本の指をくっつけたイラスト

4本の指をくっつけた形で介助します。広い面でふれるため力が分散します。

  • ※指を開くと一本一本に負担がかかり指を痛めやすく、介助する人の皮膚を傷つける可能性もあります。

指の根元の関節だけ曲げているイラスト

指の根元の関節だけ曲げているイラスト

指の根元の関節だけ曲げると、手のひら全体で体にふれることができます。

  • ※指の関節まで曲げて手を丸くしてしまうと指先に力が入り、指を痛めやすい。また、介助する人の皮膚を傷つける可能性も。

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《介護用ベッドを使用しない場合(自力で寝返りできる人)》

本人に横向きになってもらい、右手で骨盤を押して固定し、片足ずつ左手で持ちベッドから下ろす。

1.本人に横向きになってもらう。(自力で寝返りできない場合は、寝返り介助の手順を参考に)

2.右手で骨盤を押して固定し、片足ずつ左手で持ちベッドから下ろす。

本人に横向きになってもらい、右手で骨盤を押して固定し、片足ずつ左手で持ちベッドから下ろす。

3.右手で首の下を支え、左手は骨盤を支える。

利用者の首を手前に曲げて下に右腕を入れて、ひじの内側で頭を支え、右手は肩にそえる。左手は骨盤あたりに置く。

骨盤を支点に体重移動しながら持ち上げると、上体が自然と上がってくる。介助される人は、できれば右手でベッドを押して起き上がろうと努力する。

4.骨盤を支点に体重移動しながら持ち上げると、上体が自然と上がってくる。介助される人は、できれば右手でベッドを押して起き上がろうと努力する。

骨盤を支点に体重移動しながら持ち上げると、上体が自然と上がってくる。介助される人は、できれば右手でベッドを押して起き上がろうと努力する。

左手で骨盤を持ち、姿勢を安定させる。

5.左手で骨盤を持ち、姿勢を安定させる。

左手で骨盤を持ち、姿勢を安定させる。

★腰を痛めない起き上がり介助のコツ

身体に密着し、足を広げて重心を低くする。腕の力だけではなく、全身の筋肉を使う。

身体に密着し、足を広げて重心を低くする。腕の力だけではなく、全身の筋肉を使う。

  • ・身体に密着し、足を広げて重心を低くする。
  • ・腕の力だけではなく、全身の筋肉を使う。

骨盤を支点にテコの原理や、体重移動でからだを動かす。動くときは身体をねじらず、水平移動、平行移動を心がける。動作と動作の合間には必ず動きを止める。次の動作について声をかけて説明してから、行動に移る。

骨盤を支点にテコの原理や、体重移動でからだを動かす。動くときは身体をねじらず、水平移動、平行移動を心がける。動作と動作の合間には必ず動きを止める。次の動作について声をかけて説明してから、行動に移る。

  • ・骨盤を支点にテコの原理や、体重移動で体を動かす。
  • ・動くときは身体をねじらず、水平移動、平行移動を心がける。
  • ・動作と動作の合間には必ず動きを止める。次の動作について声をかけて説明してから、行動に移る。

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監修:関西医療学園専門学校 理学療法学科
教員 理学療法士 熊崎 大輔

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