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ベッドから車イスへの移乗のポイント

ベッドから車イスへの移動介助の方法は、全介助の人と部分介助の人では大きく違います。それぞれの介助のポイントを紹介します。(移乗に際しては、必ずブレーキをかけた状態にしてください)

全介助の人の移乗方法

全介助の場合は、腰を痛めないように注意しましょう。

全介助の人の移乗(いじょう)方法 身体を密着し、肩甲骨(車イス側)と反対側の骨盤を支える。車イスに近い方の足(本人の軸足)の延長線上に介助者の足を置く。もう一方の足は踏み込んだときに2人の膝が当たるくらいの位置に。

全介助の人の移乗(いじょう)方法 身体を密着し、肩甲骨(車イス側)と反対側の骨盤を支える。車イスに近い方の足(本人の軸足)の延長線上に介助者の足を置く。もう一方の足は踏み込んだときに2人の膝が当たるくらいの位置に。

1.身体を密着し、肩甲骨(車イス側)と反対側の骨盤を支える。

2.車イスに近い方の足(本人の軸足)の延長線上に介助者の足を置く。

3.もう一方の足は踏み込んだ時に2人の膝が当たるくらいの位置に。

前方に傾けながら、お尻を浮かせる。

4.前方に傾けながら、お尻を浮かせる。

前方に傾けながら、お尻を浮かせる。

お尻の高さを変えずに回転し、ゆっくりと車イスに座らせる。

5.お尻の高さを変えずに回転し、ゆっくりと車イスに座らせる。

お尻の高さを変えずに回転し、ゆっくりと車イスに座らせる。

★腰を痛めない移動介助のコツ

前傾姿勢にさせると、圧がとれてお尻が前方へ滑りだす

前傾姿勢にさせると、圧がとれてお尻が前方へ滑りだす

・前傾姿勢にさせる

ベッドの上で本人を前かがみにさせると、お尻の重さが軽く感じ、前方へ移動させやすくなります。そのタイミングでスライドするように移乗すると、持ち上げずに介助ができます。

・介助する人は足をしっかり開き、膝を軽く曲げて立つ

介助する人が前かがみの姿勢の状態になると腰に負担がかかります。背筋をまっすぐにした状態で足をしっかり開き、腰を落として膝を軽く曲げて立ちましょう。

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部分介助の場合
(トランスファーボードを使った移乗)

自分で動ける人は、機能を保つためにもトランスファーボードを使って自力で移乗します。

あらかじめ車イスのアームサポートは上げておき、ベッドを車イスより約5㎝高くする。ベッドの上に座ってもらい、足の裏が床についているかを確認。

1.あらかじめ車イスのアームサポートは上げておき、ベッドを車イスより約5㎝高くする。ベッドの上に座ってもらい、足の裏が床についているかを確認。

あらかじめ車イスのアームサポートは上げておき、ベッドを車イスより約5㎝高くする。ベッドの上に座ってもらい、足の裏が床についているかを確認。

身体(からだ)を傾けて片方のお尻をうかし、その瞬間に本人か介助者がトランスファーボードを差し込む。

2.身体を傾けて片方のお尻を浮かし、その瞬間に本人か介助者がトランスファーボードを差し込む。

身体(からだ)を傾けて片方のお尻をうかし、その瞬間に本人か介助者がトランスファーボードを差し込む。

前傾姿勢で車いすのバーをつかみ、トランスファーボードの上を少しずつ滑るように進む。

3.前傾姿勢で車いすのバーをつかみ、トランスファーボードの上を少しずつ滑るように進む。

前傾姿勢で車いすのバーをつかみ、トランスファーボードの上を少しずつ滑るように進む。

自力で動くことが難しければ、後ろから骨盤を持ち介助、または、前から膝を押す。姿勢を正してからボードを立てるようにして引き抜く。

4.自力で動くことが難しければ、後ろから骨盤を持ち介助。または、前から膝を押しても可。

5.姿勢を正してからボードを立てるようにして引き抜く。

自力で動くことが難しければ、後ろから骨盤を持ち介助、または、前から膝を押す。姿勢を正してからボードを立てるようにして引き抜く。

★トランスファーボードの一例(イージーグライドトランスファー)

トランスファーボード(イージーグライドトランスファー)

移乗先との間を橋渡しするように設置することで、 座位のままお尻を滑らせて移乗できます。

トランスファーボード(イージーグライドトランスファー)

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リフトで移動する福祉用具を利用

ベッド固定型・床走行型のリフトのイメージ

ベッド固定型・床走行型のリフトのイメージ

全介助の場合は、リフトを利用すると、介助する人の負担軽減と腰痛防止にもなります。介護保険の要介護2以上の認定を受けている人は、1割負担でレンタルできます。(所得により2割、3割負担)ただし、移動用リフトの「つり具」の部分は別途、1割負担で購入する必要があります。(所得により2割、3割負担になります)

リフトの種類

ベッド固定型、レール走行型、床走行型などがあり、利用目的や介助する人や介助される人の状態、部屋の状況、費用などを考えて選びましょう。

★介助のNG 「これをやってはいけない!」

ベッドから起き上がらせるために腕を引っ張ってはいけません。

ベッドから起き上がらせるために腕を引っ張ってはいけません。脱臼の恐れがあり、介助する人の腰痛の原因にもなります。

ベッドから起き上がらせるために腕を引っ張ってはいけません。

車イスに深く座らせようと後ろから腕を引っ張ってはいけません。

車イスに深く座らせようと後ろから腕を引っ張ってはいけません。脱臼や皮下出血の原因になります。

その他にも車イスへの移乗時にズボンを持つ、介助するスピードが速い、車イスに勢いよく座らせるなどもNGです。

車イスに深く座らせようと後ろから腕を引っ張ってはいけません。

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監修:関西医療学園専門学校 理学療法学科
教員 理学療法士 熊崎 大輔

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