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介護のいろは お困りごと編 徘徊はどのように対処すればいいの?
認知症の周辺症状の中で、もっともご家族を悩ませるものが「徘徊」でしょう。徘徊が始まったら、どのように対処すればよいのか、福祉用具と人の見守りの両面からご紹介します。
認知症になると、自分が今いる場所や時間がわからなくなる「見当識障害」が起こります。そのため、帰り道がわからなくなって迷子になったり、自分がいるべき場所を求めてさまよい歩くことも。外出を止めようとしても耳を傾けない人が多く、ご家族は目が離せなくなります。
認知症の記憶障害は最近のことから順に忘れ、昔のことを鮮明に覚えているもの。ご本人は自分がもっとも輝いていた時代に戻っていることが多く、「早く会社に行かなくては」「子どもたちが待っているから家に帰らなくちゃ」など、一人ひとりが切実な理由を持っています。
徘徊する人の中には便秘や薬の副作用などの影響で体調不良になり、不安感から歩き出してしまう人もいます。徘徊を抑えるために向精神薬を投与することもありますが、医師とよく相談し、なるべく薬に頼らない解決策を探しましょう。
徘徊を未然に防ぐため、さまざまな徘徊感知機器が市販・レンタルされています。徘徊感知機器とは、ご本人の動作を検知し、「今、ベッドから起きた」「自室から出た」といった動きをご家族にチャイムやメロディなどで知らせるもの。マットレスタイプやクリップ設置タイプなどがあります。
徘徊感知機器はセンサの設置場所がポイント。ご本人がベッドから離れる瞬間を把握したいならベッド周りに設置すればよいですが、普段から家の中を歩き回る人の場合、玄関が重要な砦であったりします。ところが、玄関はご家族も頻繁に通るため、そのたびに鳴っていては生活に支障をきたします。そこでご本人だけを検知させるタイプの機器も市販・レンタルされています。
最近ではご家族が親機を、ご本人が子機を持つことで、設定距離以上に離れたら音と振動で知らせる無線探知機も登場しています。子機までの距離・方向・電波強度を辿って、探すことも可能です。
さらに、どうしても外出してほしくない場合は、ご本人には外せない二重鍵をつける方法もあります。
徘徊には必ずご本人なりの動機や理由があるもの。ですから介護する人は頭から否定せず、話を合わせます。その上で「もうすぐ会社からお迎えが来ますよ」「お子さんはおばあちゃんが見てくださってますよ」など、ご本人が安心できる言葉をかけるようにしましょう。話題を変えてお茶などを勧めるうちに、落ち着くこともあります。
どうしても外出したがるときは、ご家族やヘルパーが付き添います。タイミングを見計らい、「帰って〇〇しましょうか」などと声をかけると、素直に戻ることもあります。また、徘徊の介護は、ご家族にとって負担が大きいもの。公的介護サービスだけで間に合わない場合は、介護保険外サービスという手もあります。
⇒介護保険外サービスはこちら
いったん徘徊が始まると、地域の目はとても頼りになります。最寄りの交番に届けておくことはもちろん、ご本人がよく行くお店や近所の知人などに立ち寄ったら知らせてくれるよう事前に頼んでおきましょう。地域によっては地域包括支援センターで「徘徊SOSネットワーク」を組織しているところもあります。万一に備えて、衣服に名前と連絡先を縫いつけておくことも忘れずに。