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介護のいろは

  • 部屋別の注意点

    介護におけるダイニングでの注意点

    ベッドで食事をとることが習慣になると、終日ベッドの上で過ごしがちになってしまいます。食事はできる限りダイニングで、家族とともにとることが理想です。

ポイント
ダイニングで食事をとるメリット
    • メリット

      01

    • ベッドから離れることで身体機能の維持につながります。

    介護ベッドに慣れると、どうしても食事をベッドの上ですませがちになります。しかし、1日3回ベッドから離れてダイニングへ行くことは、ベッドから立ち上がる⇒歩く(車椅子に乗る)⇒テーブルの前で座位を保つ、という一連の動きを繰り返すことになり、身体機能の維持につながります。
    ベッドから離れることで身体機能の維持につながります。
    • メリット

      02

    • 正しい姿勢を保ち、嚥下しやすくなります。

    正しい座り姿勢は股関節・膝関節を90°曲げ、足の裏を床につき、身体をやや前傾した姿勢です。正しい座り姿勢を保つと、食べ物を飲みこみやすくなります。介護ベッドの上で食べる場合、背上げ機能を使って上半身を起こせますが、両足を下げることができず、足を投げ出した座り方になってしまい、食事をするのによい姿勢とはいえません。その点、いすや車椅子の座位は両足を床につけることができるため、安定感が増し、身体を前に傾けやすくすなります。
    段差が少なく、すべりにくい環境を整えます。
    • メリット

      03

    • 家族との会話が気分を変え、いい刺激になります。

    ダイニングのテーブルで食事をとると、自然に家族と顔を合わせ、会話が増えるもの。思うように会話ができなくても、家族の会話を聞き、ベッドからとは異なる風景を見ることで、気分が変わります。ご本人の趣味の品や興味のあるものを用意し、少しでも長くダイニングで過ごしていただくようにしましょう。
    家族との会話が気分を変え、いい刺激になります。
ポイント
食事のチェックポイント
    • ポイント

      01

    • 誤嚥(ごえん)を防ぐため、飲みこむ様子をつねにチェック。

    食べ物をかんだり、飲みこむ力が弱くなると、食事中にむせたり、のどに詰まらせたりしやすくなります。とくに飲食物が気管に入ると誤嚥性肺炎の原因になるため、注意が必要です。食事中はスムーズに飲みこめているか確認してから食事介助して、むせていないか、そばで気を配るようにします。
    誤嚥(ごえん)を防ぐため、飲みこむ様子をつねにチェック。
    • ポイント

      02

    • 食べにくい食品を避け、なるべく食べやすいものを。

    飲みこむ力が低下した方に食べにくい食品は、パサパサしているもの(イモ、カステラなど)、粘り気の強いもの(餅、大福など)、変形するがつぶれない練り物など。反対に食べやすい食品は、プリン、ヨーグルト、卵豆腐など、やわらかくて変形しやすく、口の中でまとめやすいものです。
    食べにくい食品を避け、なるべく食べやすいものを。
    • ポイント

      03

    • 刻む、やわらかくするなど調理を工夫します。

    調理では食材を細かく刻みつぶしたり、ごはんもやわらかめにします。飲みこみづらい人には、やわらかい食品にとろみをつけると誤嚥しづらくなるといわれています。とろみはゼラチン、片栗粉、市販のとろみ調整剤などで加えることができます。摂食・嚥下機能は命に関わるもの。主治医や言語聴覚士の方ともよく相談するようにしましょう。
    刻む、やわらかくするなど調理を工夫します。
ポイント
食事をサポートする福祉用具
  • 「食事のための自助具」
    ご自身で食べるために使いやすい道具を活用します。

    手や指をうまく動かせないものの、できる限り自分で食べたいという方には、自助具がおすすめです。バネでつなげた箸や取っ手が太くて握りやすいスプーン・フォーク、取っ手のついたお椀、裏面にすべり止めがついたお皿など、ご本人が使いやすいものを探してみましょう。
    ご自身で食べるために使いやすい道具を活用します。「食事のための自助具」
  • 「ユニバーサルデザインフード」
    手軽で種類も豊富な市販の介護食品を利用します。

    嚥下困難のご本人だけ家族と別のメニューを用意するのは、毎日毎食のことだけに大変です。ご家族の負担を減らすため、最近ではさまざまな介護食品が市販されています。「ユニバーサルデザインフード」と呼ばれる介護食品には業界共通のルールがあり、食品のかたさや形を4段階に分けて表示。選ぶときの目安になります。
    手軽で種類も豊富な市販の介護食品を利用します。「ユニバーサルデザインフード」

■ ユニバーサルデザインフードの区分表

ユニバーサルデザインフードの区分表

■ ユニバーサルデザインフードの区分表

ユニバーサルデザインフードの区分表
  • 「ストロー付マグカップ」
    手元に水分を常備し、脱水症状を予防します。

    食事とともに、ぜひ気をつけたいのが脱水の予防です。高齢になるとのどの渇きを感じにくくなるうえに、トイレの回数を減らすため水分を控え、脱水症状を起こす方が少なくありません。つねにご本人の手元に飲みやすいストロー付マグカップや吸い飲みなどを用意し、水分を摂っておられるか、ときどき確認しましょう。
    手元に水分を常備し、脱水症状を予防します。「ストロー付マグカップ」

部屋別の注意点

安全と思われがちな家の中にも、気付きにくい生活環境の不備が存在します。その具体的な対策をお部屋ごとにご紹介していきます。

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