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介護のいろは 福祉用具編 電動カートってどう選べばいいの?
ご高齢者の足代わりとなり、近距離の移動に便利な電動カート。どのように選んで使えばよいのか、ポイントをまとめました。
車椅子に電動モーターが付いているため、力を使わずに移動ができます。歩いて遠出をすることが難しくなったご高齢者が、自力で買い物や通院などに外出できる可能性が高まります。
自分の意思で移動できるため、生活にハリが生まれ、介助する人への気遣いも少なくすみます。また、介助者にとっても、移動の付き添いがなくなり、介護の負担が軽減されます。
道路交通法で電動カートは歩行者扱いのため、免許は必要ありません。運転も簡単で、ハンドルについているレバーを握ったり下げたりすることで進み、手を離すとストップ。バックする際はスイッチで切り替えます。事故の無いように、操作の練習をしっかり行うことが大切です。
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電動カートではバックするときも、バックミラーだけでなく首を回して後方を確認することが基本。そのため、座席に座ったときに体が安定し、無理なく首を回せる姿勢が取れるか確認します。ハンドルまで遠すぎたり、足元が安定しないものは避けましょう。
JIS規格では、電動カートの性能を「10°の坂道を直進で登れること」と定めています。そのため、周辺に10°を超える坂道がある場合は、登坂性を考慮して道を変える必要があります。また、自宅まわりに大きな段差がある場合は、スロープの設置をお勧めします。
電動カートの性能を左右するのが、バッテリー寿命です。電動カートは使用するたびに充電する必要があり、充電400回程度でバッテリーを交換するのが望ましいといわれています。また、バッテリーは走行環境や気温によって負担が大きく変わりますので、交換のタイミングは専門家に相談するようにしましょう。
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最初に公道に出る前に、まずは広い場所で運転を練習しましょう。意外に音が小さく、歩行者に気付かれにくいことを実感できます。出かける際はなるべく交通量の少ない道を選び、踏切を避けること。凹凸の多い道や落ち葉など堆積物の多い道も走行しづらいので、避けるようにしましょう。電動カートは歩行者の扱いなので、歩道もしくは歩道のないところでは右側を通行しましょう。
外出先でのバッテリー切れは要注意です。とくに交差点や踏切内でのバッテリー切れは大事故につながりかねません。使用の前には充分に充電し、走行中もつねにバッテリー残量を気にかけるようにしましょう。
人にぶつからないように間隔を取り、すぐに止まれるようにスピードは2㎞/hぐらいにして操作しましょう。万が一、事故を起こした場合は、加害者になる可能性もあるので、保険に入っておくことをお勧めします。
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