楽しみながら頭を使いましょう

高齢になると、新しいことを覚えることが億劫になり、慣れたことをして過ごしてしまいがちです。そうすると頭を使うことが減り、知らず知らずのうちに認知機能が低下する可能性があります。日頃から積極的に新しいことに挑戦し、頭を使うことで認知症を予防しましょう。
自分に合ったことを楽しむことが大切!
認知症予防に効果的と言われる活動には、さまざまなものがあります。たとえば、スポーツ、旅行、音楽、図画工作、読書、脳トレなどです。いずれのことを実行する際に大切なことは「自分に合ったものを楽しみながら」行うことです。
スポーツが好きな人が運動をすると認知症予防に効果を期待できますが、運動が苦手な人にはストレスでしかなく効果は期待できません。難問を解くことが苦手な人は脳トレゲームや読書は適していないかもしれません。
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昔のことを思い出す「回想法」
高齢になると過去のことを思い出す傾向があります。これは自分の人生を振り返りたいという気持ちから起きる自然な現象です。こうした思い出話を周りの人が耳を傾け共感する回想法なら、ご本人の自己肯定感やQOL向上につながります。
たとえば、昔の懐かしい写真や手紙、小物などを見ながら、それにまつわるエピソードを話してもらうと精神状態を安定させることができます。
その他にも、認知症予防にはさまざまな方法があります。
- ●仲の良い友人や趣味の仲間、近所の人とコミュニケーションを楽しむ
- ●美術館に出かけて芸術を楽しむ
- ●アロマテラピーで気分をリフレッシュする
- ●動物とふれあうアニマルセラピーを楽しむ
- ●植物を育てる園芸療法を楽しむ など
このほかにも、さまざまなことがあるので、自分が楽しめることを見つけて気軽に挑戦してみましょう。
脳トレゲームにチャレンジ!
頭を使う遊びが好きな人はゲームやパズルなどで認知症予防に効果的です。最近では数字や絵、色、言葉など、さまざまな要素から脳を刺激する脳トレゲームが雑誌やネットで紹介されています。家族や気の合う仲間と一緒に楽しんでください。
★「熟語完成パズル」に挑戦してみましょう
矢印の方向に読んでいくと二字熟語ができます。中央の空欄にあてはまる漢字を考えてみましょう。AとBを合わせると、どんな二字熟語ができますか。
※ヒント:
一人で解けないときは、誰かと相談してみましょう。二字熟語を考える過程で頭を使うことはもちろん、分かったときに達成感を得られます。ただし、難しい問題が続くとストレスになってしまうので簡単な問題から始めてください。※下記のサイトには、さまざまな脳トレゲームが掲載されています。チャレンジしてください。
クイズで楽しく脳を活性化!脳のトレーニングにチャレンジ!
※熟語完成パズルの答え:月見
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監修:一般社団法人 日本認知症予防協会