人生100年時代 これからが本番 12のヒント

  • 監修:株式会社ソーシャルサービス

    今の生活の中で少しだけ工夫をする
    • 07

    • いつまでもオシャレを楽しむ!
      大人世代の自分らしい装い

    「もう歳だから、オシャレなんて……」そんな言葉を耳にすることがあります。若い頃は洋服を選ぶことが楽しみだったのに、年齢を重ねるにつれて「着やすければいい」「動きやすければ十分」と考えるようになった方も多いのではないでしょうか。
    もちろん、動きやすさや着心地はとても大切です。
    しかし、オシャレにはそれ以上の力があります。オシャレは、自分の好みや個性を大切にする行為であり、自分らしさや楽しさを表現することにもつながります。

    お気に入りの服を着れば、自然と背筋が伸び、外へ出かけたい気持ちになることも。鏡で自分の姿を見て「今日はいい感じだな」と思えるだけで、一日が少し明るく感じられるでしょう。

    いつまでもオシャレを楽しむ!大人世代の自分らしい装い

    オシャレは若く見せるためのものではありません。「自分らしく、気持ちよく毎日を過ごすための工夫」なのです。今回は、人生後半をもっと楽しく、もっと快適に過ごすためのファッションの楽しみ方をご紹介します。

  • 01オシャレは「心の健康」にもつながる
    服は、身体にまとうだけのものではありません。その日の気分を変えてくれたり、自信を持たせてくれたりする力があります。「着たい服がある」ことが外出するきっかけになることも。外へ出かければ、人と会話をしたり、景色を楽しんだりする機会も増えるでしょう。オシャレに興味を持つことで、好きなものに気付いたり、他人との関わりに積極的になったりすることもあります。オシャレは私たちの気分や行動にもよい影響を与えてくれるのです。


    オシャレがメンタルに良い3つの理由

    ①気分がポジティブになる

    「明るい服を着ると気分が明るくなる」と感じる人は少なくありません。身につける色や服装によって、気分や行動が変化することがあります。これは心理学的にも説明されているもので、明るい服を着ていればポジティブに、落ち着いた色の服を着れば気持ちも落ち着きます。
    1日の観光地は2カ所程度に

    ②自己表現ができる

    お気に入りの服を着ることは「自己表現」になります。「私はこういう服が好き」と、自分の個性を表現することで、自分らしさを再認識するきっかけにもなるでしょう。

    ③自分を変える力がある

    服装によって気分や行動が変わるように、オシャレには自分自身の気持ちや、雰囲気を変えるきっかけになる力があります。

    オシャレをするにあたって、そこに他者からの目線や評価を気にしすぎる必要はありません。
    自分が好きな服を着て、「なんか楽しい!」と思えたら、それだけで十分です。少しずつ自分らしさを取り戻すことで、オシャレへの意欲、ひいては人生を前向きに楽しむ力も生まれてきます。
  • 02人生後半を楽しむファッションのポイント

    ①明るい色を一つ取り入れてみる

    黒やグレーなど、落ち着いた色ばかり選んでいませんか。もちろん落ち着いた色も素敵ですが、年齢を重ねたからこそ似合う色やデザインがあります。例えばグレーヘアになることで、若い頃は派手に見えた鮮やかなピンク色などが、洗練された印象になることがあります。このように、年齢を重ねることで、苦手と感じていた色が味方になることもあります。まずは、明るい色を一色取り入れるところから挑戦してみましょう。

    落ち着いた色合いの中に、少し明るい色を取り入れるだけでも印象は変わります。差し色ともいいますが、コーディネートにポイントが生まれ、全体のアクセントになります。カラフルな色を取り入れると気分まで明るくなることも。「年相応」だけではなく、「自分の好きなもの」を選ぶことが大切です。

    • 水色
    • オレンジ
    • 若草色
    • ラベンダー など
    明るい色を一つ取り入れてみる

    顔のまわりに明るい色を取り入れるだけで、表情が明るく見えます。スカーフや帽子、ブローチやアクセサリーなどの小物で取り入れるのもおすすめです。

    ②「歩きやすい靴」を選ぶ

    シニア世代のオシャレで特に大切にしたいのが靴選びです。歩きにくい靴は、足の疲れや転倒につながることもあります。また、履いたり脱いだりしやすいスリッポンタイプや、足をしっかり固定できるファスナーやマジックテープ付きの靴もおすすめです。また、デザイン性だけでなく、

    • 軽い
    • 滑りにくい(滑り止め)
    • 足にフィットする
    • つま先が上がっている(つまずき防止)など
    「歩きやすい靴」を選ぶ

    安全面への配慮も大切です。「歩きたくなる靴」を選ぶことが、毎日の外出や健康的な生活につながります。

    ③着替えやすい服を選ぶ

    年齢とともに肩や指が動かしにくくなったり、身体に変化が生じたりすると、今まで当たり前にできていた「服を着替える」という動作を負担に感じることがあります。しかし、服の選び方をほんの少し工夫するだけで、その負担を軽くすることができます。



    [腕や肩が上がりにくい方]

    腕を上げるのがつらい方には、シャツやカーディガンのように、前が全開になる前開き(フルオープン)の服や、肩まわりがゆったりと作られている服がおすすめです。

    [指先の力が弱い方]

    指先の力が弱く、「ボタンがなかなか留められない」という方におすすめなのが留め具に工夫が施された服です。
    • マジックテープ(面ファスナー)

      軽い力で留めたり外したりできます。見た目は普通のボタンがついているように見えるデザイン(飾りボタン)もあり、オシャレ感を損ないにくいのもポイントです。
    • スナップボタン・マグネットボタン

      パチッと合わせるだけで留められるスナップボタンや、近づけるだけで自然にくっつくマグネットボタンも便利です。
    • 大きめのボタン・ボタンホール

      指でつまみやすい大きめのボタンや、留め外ししやすいボタンホールを選ぶのも一つの方法です。
    着替えやすい服を選ぶ

    ④季節を楽しむ

    服を新調するなら、季節に合わせた色や素材の服を選ぶことも楽しみの一つです。もちろん昔から愛用している服も現役で活躍しますが、最近は吸汗速乾や撥水・保温などの機能性を高めた素材も増えています。軽量で快適なものも多く、機能性とファッション性を備えたデザインも増えています。
    軽やかな春の装い、夏場の涼感を意識したスタイル、寒暖差のある秋の重ね着、冬の防寒とオシャレのバランス。どの季節にも、その時期ならではのアイテムやコーディネートを楽しみましょう。

    • [春]パステルカラーや花柄など軽やかな装い

      ストレッチ・UVカット・花粉が付きにくい素材 など
    • [夏]涼しさと快適さを重視した吸汗速乾性の高い素材

      接触冷感・吸汗速乾性・通気性素材 など
    • [秋]ブラウンなどで季節感を演出した重ね着スタイル

      撥水・保温性・防風性素材 など
    • [冬]防寒性に優れた素材とマフラーや手袋などの小物でアクセント

      軽量・保温蓄熱・吸湿発熱素材 など
    季節を楽しむ


    ⑤帽子やバッグ、スカーフを活用する

    オシャレを楽しむために、高価な服を揃える必要はありません。洋服を買い替えなくても、今持っている服に、帽子やバッグ、スカーフをプラスすれば、雰囲気が変わってオシャレ感もぐっとアップします。

    カジュアルな服装にきれいめの帽子を加えると、品のよいコーディネートになりますし、差し色として使うこともできます。またスカーフは、さまざまな色や柄があるので、コーディネートのアクセントとして楽しむことができます。

    • スカーフを一枚加える
    • 靴を新しくする
    • バッグを変える
    • 帽子をかぶる
    帽子やバッグ、スカーフを活用する

    ⑥お気に入りの一着を持つ

    あなたはどのくらい洋服を買っていますか?そしてどのくらい長く着ているでしょうか。もしかしたら毎年新しく服を買い替えている方も多いかもしれません。いいものは長く大切に着たいもの。特別な日に着る服ではなく、「これを着ると気分が上がる」。そんな一着を持ちましょう。お気に入りの服を着ることがお出かけのきっかけになることもあります。

    お気に入りの一着を持つ

    ⑦素材にこだわる

    年齢を重ねると、体型や肌の状態、ライフスタイルの変化に合わせて、似合う服や心地よく感じる服も少しずつ変わっていきます。また、肌の乾燥などが気になる場合は、素材の質感が着心地を大きく左右することもあります。 肌触りや着心地にこだわり、自分が心地よく過ごせる一着を選びましょう。

    昔から衣服に使われてきた綿や麻、ウールなどの天然素材には、それぞれ異なる特徴があります。綿は柔らかく、吸湿性に優れています。麻はさらりとした肌触りと通気性が魅力。ウールは保温性に優れ、冬の衣類に適しています。シルクやカシミヤなど、素材ならではの滑らかさや軽やかさを楽しむのもよいでしょう。

    • 綿
    • 麻
    • ウール
    • シルク
    • カシミヤ
    • 肌触りのよい素材
    素材にこだわる

    ⑧姿勢を意識する

    どんなに素敵な服でも、背中が丸くなっているなど姿勢が悪いと魅力が伝わりにくくなります。姿勢を良くするだけでも見た目の印象は変わります。また、後ろ姿は思っている以上に大切で、全体の印象に大きく影響します。

    ほんの少し胸を張るだけでも印象は大きく変わります。姿勢も「着こなし」の一部だと考え、意識してみましょう。
    姿勢を意識する

    ⑨家の中でもオシャレを楽しむ

    「今日は誰にも会わないから」と、部屋着のままで一日を過ごすことはありませんか。外出などの特別な予定がない日も、自宅でお気に入りの服を着ることで、気持ちが前向きになることがあります。

    一日のモチベーションを上げるために、クローゼットに眠っていた服を着てみたり、心が踊るアクセサリーを身につけてみたり。自分のためにオシャレを楽しむと、背筋が伸び、リフレッシュした気分になれるでしょう。

    • クローゼットに眠っていた服を着る
    • お気に入りのアクセサリーを身につける
    家の中でもオシャレを楽しむ

    ⑩「似合う」より「好き」を大切にする

    「その服、似合うね」という言葉を言ったことはありますか? その言葉は、どんなことに気付いたからかけたのでしょうか?

    デザインやサイズ感、色などが、その人に合っていると感じたからではないでしょうか。服の「似合う」は、顔立ちや体型、色、デザインなど、さまざまな要素によって変わります。襟ぐりの開きひとつにしても、顔の形や首の長さなどによって印象が変わるため、たくさんの服の中から「自分に似合う」を探すことを難しく感じてしまうかもしれません。

    そこで、まずは自分の「好き」を見つけてみましょう。
    流行や他人の評価ではなく、自分が好きだと思える服を選びます。好きな服を着ると、自然と笑顔になることも。その服を着た自分が好きなら、それが自分にとって最高のオシャレなのです。
    「似合う」より「好き」を大切にする
  • まずは今日、鏡を見てみませんか?

    シニア世代のファッションで目指したいのは、「若作り」ではありません。変化する体型も髪の色も、ファッションの敵ではありません。

    まずは近場への外出から始めてみましょう。


    • 「元気そう」
    • 「楽しそう」
    • 「その人らしい」

    そんな印象を大切にしましょう。笑顔と自然な装いは、年齢以上にその人の魅力を引き立ててくれます。



    クローゼットを開けて、「最近着ていないお気に入りの服」を探してみましょう。そして、その服を着て近所を散歩するだけでも構いません。
    お気に入りの服を着ることで、気持ちが少し前向きになることがあります。
    その小さな変化が、毎日の楽しみを増やしてくれるでしょう。 

    年齢を重ねることは、オシャレを卒業することではありません。これからは、「自分らしく、自分が心地よく過ごすためのファッション」を楽しむ時間です。少しだけ明るい色を選び、少しだけ外へ出てみる。
    そんな小さな一歩が、心も体も元気にしてくれます。
    オシャレは毎日をもっと楽しくする「暮らしのエッセンス」です。
    ぜひ、自分らしいスタイルで楽しんでください。

    まずは今日、鏡を見てみませんか?

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