人生100年時代 これからが本番 12のヒント

  • 監修:株式会社ソーシャルサービス

    今の生活の中で少しだけ工夫をする
    • 06

    • 旅で心も体もリフレッシュ!
      シニアにおすすめの旅の楽しみ方

    「最近、旅行に行かなくなったな…」
    そう感じている方も多いのではないでしょうか。若い頃は、仕事の休みに旅行へ出かけたり、家族で遠出をしたりしていた方も、

    年齢を重ねるにつれて

    • 体力の不安
    • 移動の負担
    • 転倒の心配

    などから、少しずつ旅行を控えるようになることがあります。しかし、旅は単なる「遊び」ではなく、人生を豊かにしてくれる最高の楽しみです。

    さまざまな文化に触れたり、日常とは違う景色を見たり、新しい空気を感じたりすることは、心と体に大きな刺激を与えてくれます。

    旅は、

    • 外出のきっかけとなる
    • 歩く機会が増える
    • 人との会話が生まれる
    • 気持ちが前向きになる
    旅で心も体もリフレッシュ!シニアにおすすめの旅の楽しみ方

    こうした変化は、人生後半を元気に過ごすためにもとても大切です。
    そして今は、無理をしなくても楽しめる旅の形がたくさんあります。「遠くへ行かないと旅行ではない」「元気でないと楽しめない」。そんなことはありません。
    このコラムでは、シニア世代が安心して楽しめる旅の考え方と、無理なく楽しめる旅行先やアイデアをご紹介します。

  • 01旅は「特別なイベント」でなくていい
    旅行というと、「何泊もしなければいけない」「遠くへ行かなければいけない」。そんな想像をされる方は多いと思います。しかし、シニア世代にとっては、「自分のペースで無理をしない旅」がとても大切です。

    例えば、

    • 日帰り旅行
    • 近場の温泉
    • 隣の市への小旅行
    これも立派な旅です。大切なのは、「非日常」を感じることです。普段と少し景色が変わるだけでも、気持ちはリフレッシュされます。

    また、安心して旅を楽しむためには、「頑張りすぎないこと」が重要です。若い頃は朝早くから観光地を巡り、昼食もそこそこに移動し、夜はおいしい料理を楽しんで、遅い時間にホテルに戻る、といった充実した旅行を楽しんでいたかもしれません。しかし、シニア世代になると、その「充実」はそのまま「疲労」につながってしまいます。シニア世代が旅を思いっきり楽しむためには、以下のようなことに気をつけましょう。


    ①1日の観光地は2カ所程度に

    「せっかく来たのだから、いろいろなものを見たい」という気持ちはよく分かります。しかし、よくばりすぎると、疲労の原因となりかねません。
    何カ所も回ることだけが充実の要因ではありません。シニア世代の旅行では、目安として観光地は1日に多くても2カ所までにしましょう。観光地を絞り込むことで、体力の温存につながるとともに、滞在時間をたっぷりとることができます。景色をゆっくりと眺め、お土産屋さんも焦らず見て回ることができます。
    1日の観光地は2カ所程度に

    ②連泊・定点観光で「移動疲れ」を軽減

    毎日宿泊地を変える「周遊型」の旅では、ホテルのチェックイン・チェックアウト、毎日の荷造り・荷解きといった見えない疲労が伴います。
    旅の拠点となるホテルを決め、同じ場所に2泊以上する「連泊型(定点観光)」がおすすめです。連泊にすれば、ホテル間の移動がなくなり、大きな荷物はホテルに置いたまま、身軽な格好で日中の観光に出かけることができます。
    連泊・定点観光で「移動疲れ」を軽減

    ③休憩時間を必ず設ける

    疲れてから休む」のではなく、「疲労がたまる前に先回りして休む」のが、シニア世代の旅の鉄則です。目安として1日3回程度、計画的に休憩をとりましょう。休憩を組み込むことで、体力の温存につながり、1日の終わりとなる夕食も心から楽しめるようになります。

    ■午前(10~11時頃):観光地に到着後、動き始める前に一服
    ■午後(14~15時頃):昼食後の眠気や疲れが出る前に必ず座る
    ■夕方(17~18時頃):ホテルに戻り、夕食までの間にリラックス
    休憩時間を必ず設ける
  • 02シニアにおすすめの旅行先・楽しみ方
    ここでは、無理なく楽しめる旅のアイデアをご紹介します。

    ①近場の温泉旅行

    シニア世代に人気なのが「温泉」です。「泊まるだけ」の旅でも十分です。特に近場であれば、「歩きすぎない」「移動が楽」など、体への負担も少なくなります。ほんの少しの移動で新たな発見ができ、日常から離れた癒しのひとときを過ごすことができます。

    • 血行促進や冷え性が和らぐ
    • 移動が少なくて済む
    • 食事を楽しめる
    近場の温泉旅行

    ②「食」を楽しむ旅

    「美味しいものを食べる」ことも、立派な旅の目的です。全国各地のさまざまなご当地グルメや名産品はもちろん、その地域ならではの食や食文化を体験することで旅の楽しみはもっと広がります。

    • 海鮮
    • 郷土料理
    • 旬の食材
    • 地酒
    「食」を楽しむ旅

    ③季節を感じる花の名所

    季節を感じる景色は、心を豊かにしてくれます。散策しながら観賞したり、花を背景に記念写真を撮影したり、花との触れ合いを楽しんでみま_しょう。長時間歩かなくても楽しめる場所を選ぶのがおすすめです。

    • 紅葉
    • 菜の花
    • あじさい
    季節を感じる花の名所

    ④歴史や文化に触れる旅

    歴史や文化に触れる旅は、知的好奇心を満たしてくれます。こうした場所は、移動距離を調整しやすく、自分のペースでゆっくりと楽しむことができます。また、「学び」が加わることで、旅がより充実します。

    • お城
    • 寺社仏閣
    • 博物館
    歴史や文化に触れる旅

    ⑤自然を感じる小旅行

    海や山、森や公園など、自然が豊かな場所へ出かけるだけでも、気分転換になります。自然の中でゆったりとした時間を過ごすことで、心もリフレッシュできます。

    • 日帰りハイキング
    • 植物園めぐり
    • ケーブルカーのある山
    自然を感じる小旅行

    ⑥昔訪れた場所をもう一度巡る

    若い頃に行った場所を再び訪れる旅も人気です。「懐かしい」という感情は、気持ちを前向きにしてくれます。思い出の地に改めて足を運ぶと、記憶が蘇るだけでなく、見逃していた風景や人々との交流が新鮮に感じられます。

    • 新婚旅行先
    • 家族旅行の思い出の場所
    • 学生時代に過ごした街
    昔訪れた場所をもう一度巡る

    ⑦電車に乗るだけの「のんびり旅」

    「移動そのものを楽しむ」という考え方もあります。目的地を決めず、電車に乗って車窓からの景色を楽しむ。それだけでも十分な旅になります。最近では、食事やスイーツなどの車内サービスを楽しむことができる観光列車なども人気で、全国各地で運行しています。

    • ローカル線ならではの景色
    • 電車に乗って地方を応援
    • 豪華な食事が楽しめる観光列車も
    電車に乗るだけの“のんびり旅

    ⑧道の駅めぐり

    ドライブやツーリングの休憩スポットとしてだけではなく、その土地の魅力がギュッと詰まった道の駅。最近では、道の駅も大きく進化しており、買い物や休憩だけに留まらず、こだわりのグルメや温泉、アクティビティまで楽しめる所もあります。車で無理なく移動できる点も魅力です。

    • 地元グルメ
    • 野菜直売
    • 景色を楽しめる場所
    道の駅めぐり

    ⑨移動が楽な船の旅

    船旅は、移動中も景色や食事、イベントを楽しめるため、目的地に着く前から旅気分を満喫できます。荷物を何度も持ち運ぶ必要が少なく、ゆったりとした時間を過ごせるのも魅力です。展望デッキで海を眺めたり、船内を散策したりと、自分のペースで楽しめるので、心も体もリフレッシュできる旅になります。ペットと乗船できる船もあり、家族との思い出づくりにもおすすめです。

    • 飛行機や電車の乗り換えで疲れない
    • 部屋があるので疲れたら休める
    • ペット連れも乗船できる船もある
    移動が楽な船の旅
  • 03旅は「元気だから行く」のではない
    「もっと元気になったら旅行しよう」。そう思っているうちに、外出の機会が減ってしまうことがあります。もちろん無理は禁物ですが、旅は「元気な人だけのもの」ではありません。

    旅は単なる娯楽ではなく、健康的な生活を送るためのきっかけにもなります。軽い運動、普段と違う景色、季節の変化を楽しむことは、心身の刺激となります。普段は運動習慣がない人でも、旅をきっかけに「歩くことが楽しい」と感じる方は多く、これが健康維持につながります。
    旅は「元気だから行く」のではない

    家族や友人との旅行

    大切な家族や仲の良い友人との旅行は、一緒に出かけ、体験したことを共有することで、自然と会話が弾みます。
    また、旅行から帰ってからも思い出話に花が咲くことでしょう。「どこに行くか」ではなく、「誰と過ごすか」が大切な場合もあります。
    家族や友人との旅行

    「日帰り旅」を楽しむ

    体力に不安がある場合は、日帰り旅行でも十分です。
    例えば、ランチだけ、景色を見るだけ、お土産を買うだけ。これだけでも気分転換になります。また、旅行会社が催行するバスツアーを利用すれば、移動・観光・食事・お土産が一体となっており、手軽に楽しむことができます。
    「日帰り旅」を楽しむ
  • 04安心して旅を楽しむための工夫
    シニア世代の旅では、「安心」がとても重要です。「荷物は軽く」が基本ですが、ちょっとした工夫だけでも、旅はぐっと楽になります。また、必要に応じて福祉用具などを活用することで、移動の不安を減らすこともできます。

    移動を快適にするアイテム

    • 歩きやすい靴を履く(クッション性のあるもの)
    • 杖(必要な方のみ)
    • 荷物を軽くするリュック
    • 水分補給用の小さいボトル

    健康に関するアイテム

    • 常備薬(1~2日分多めに)
    • お薬手帳/診察券/マイナ保険証または資格確認書
    • 絆創膏/消毒液などの簡易救急セット
    • 暑さ/寒さ対策の薄手の上着やストール
    安心して旅を楽しむための工夫

    情報収集

    • 訪問先の情報を動画サイトで探してみる
      動画サイトでは、実際に訪れた人の動画などを参考にしてみましょう。ホテルや観光情報だけでなく、お土産に関する動画も参考になります。
    • 訪問先の観光協会のサイトを見て、最新情報を確認する
      観光協会には、旅のお役立ち情報が掲載されているので、「○○市」「観光協会」などで検索して、一度のぞいてみましょう。
    • スマホなら地図に訪問先を登録する
      スマホの地図には、場所をお気に入り登録できるものもあります。あらかじめ登録しておけば、移動がスムーズになります。
  • 05旅は「会話」を増やし、生きがいにつながる

    旅行中は、さまざまなものが視界に飛び込んでくるため、自然と会話が増えます。

    • 「きれいだね」
    • 「懐かしいね」
    • 「美味しいね」
    こうしたやり取りは、心を元気にしてくれます。特別なことをしなくても、一緒に景色を見るだけでも十分な時間になります。
    また、旅には、「次の楽しみ」を作る力があります。
    • 次はどこへ行こう
    • 次は誰と行こう
    こうした気持ちが、日々の生活のハリにつながります。未来の予定があることで、ワクワクした気持ちになり、前向きに過ごすことができます。
    旅は「会話」を増やし、生きがいにつながる
  • 人生後半こそ「自分のための旅」を

    若い頃は、家族や仕事中心だった方も多いかもしれません。
    しかしこれからは、「自分が楽しむための旅」を大切にして良い時間です。

    まずは近場への外出から始めてみましょう。


    • 近くの温泉
    • 少し遠いカフェ
    • 季節の景色を見に行く

    その一歩が、新しい楽しみにつながります。遠くへ行かなくても、豪華でなくても構いません。少し景色を変えるだけで、心も体もリフレッシュします。無理をせず、自分のペースで。自分らしい旅を楽しんでいきましょう。

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