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vol.30 父のアップ&ダウン vol.30 父のアップ&ダウン

父の体調は、アップ&ダウンが激しい。
老人ホームでお世話になってはいたものの、
私たちの心配は尽きることはなかった。

登場人物 登場人物

主婦ブロガーカータンイラスト

  • 主婦ブロガーカータンイラスト
  • カータン父ヒロシイラスト
  • カータン母イクコイラスト
  • カータン姉かお(50代)イラスト

カータン姉かお(50代)イラスト

老人ホームの職員さんから電話があった。

ヒロシさんがお食事中に吐かれ、熱を測ったところかなり高く…明日病院に連れていっていただけませんか?脱水症状も怖いのでもしかしたら入院になるかもしれません(はい)

老人ホームに入居しているとはいえ、
病院などへは
家族が同行することが基本だ。

翌日、迎えに行った。

老人ホームに入居しているとはいえ、病院などへは家族が同行することが基本だ。翌日、迎えに行った。

(ちょこん)ちょっと会わないうちになんだか小さくなったようなパパ元気?元気じゃないから病院だよパパはなんとか…しかしママは残念だった…かわいそうにママはバリバリ生きてるよ

なぜだか、父の中で母は故人となっていた
(おい!)。

…病院に行くと、
父はそのまま入院となった。

その夜、姉に父の様子を伝えた。

なぜだか、父の中で母は故人となっていた(おい!)。…病院に行くと、父はそのまま入院となった。その夜、姉に父の様子を伝えた。

パパはもう私たちの知っているパパじゃなかったよ…「ロンググッバイ」の状態になったかも…そうか…頭はしっかりしていたのに

「ロンググッバイ」(VOL.24)、長いお別れ。

それは、認知症により大切な人が

ゆっくり遠ざかっていくことを
表現した言葉だ。

体のことよりも、そっちのほうが
私たちにはショックだった。

「ロンググッバイ」(VOL.24)、長いお別れ。それは、認知症により大切な人がゆっくり遠ざかっていくことを表現した言葉だ。体のことよりも、そっちのほうが私たちにはショックだった。

後日、入院している父の経過を聞きに病院へ行った。

目の前を通りすぎた車椅子のおじいさん父もあのくらいしっかりしていたら…そう思っていたらあら?もしかしてヒロシさんの娘さんですか?(あっはい)やだパパ?おっその声は?

と言ったかと思うと大声で泣き出した(はあ~)(うう)ヒロシさんどうしました?父のあだ名は泣き虫ヒロシ!!いつでもどこでも泣いちゃう男なんですねー泣き虫ヒロシ!かわいいあだ名

「泣き虫ヒロシ」に看護師さんは大笑い。
そんな父を見て、私も大いに笑った。

そして、私は姉にLINEした。

「泣き虫ヒロシ」に看護師さんは大笑い。そんな父を見て、私も大いに笑った。
そして、私は姉にLINEした。

パパ、私のことわかって号泣ロンググッバイしてなかったよよかった!!泣き虫ヒロシ、カムバック!

半年に1 回、定期検診のために
父を大学病院に連れていく日が、またやって来た。

数カ月前に
父の入退院に付き添ったときのことを思い出し、

姉がポツリと言う。

パパに会えるのは嬉しいけど前に会ったときは切なくなったよね父はげっそりしていて寡黙で…私たちは密かに思ったのだそろそろ心の準備をしておかなきゃいけないかもうん…そうだね

あの時のことを思って、私たちは覚悟して
老人ホームに父を迎えに行った。

ババがどんなに弱々しくなっていてもショックは受けないおう!!

ところが・・・

パパ…どう元気?(エッヘン)はい!!ヒロシは元気です!どうした?(キラリーン)パワーアップしてる?

職員さんが話しかけてくれた。

あら~ヒロシさん今日は娘さんと会えていいわねはい!!めちゃ声に張りがあるヒロシさんはホント面白くてお歌も上手で頭も良いのよね(キリッ)顔もいいですけど!いつもの冗談出たー!!

なんと、父は絶好調。

ヒロシさんはボクシングも上手で高校生に教えてたのよねそうです!!

ならば、私も続かねば!

ここは父の娘として(キラリン)以前放送されてた「未来への10カウント」というキムタクが高校のボクシング部のコーチ役のドラマあれー父がモデルなんですよえっ!そうなの?嘘ですもうやだ~やっぱり親子ね~(キムタク?モデル?)(蚊帳の外の人)

父は視力を失ってから、
かえって頭がしっかりしたように思えた。
私たち娘が感心するほど。

ただ体調の悪い日は受け答えが少し怪しくなり、
「いよいよ認知症が始まったのか」

心配したこともある。

けれど、体調が戻れば、またいつものように
冗談を飛ばす父に戻る。

その姿を見るたび、私たちは安心した。

【書籍紹介】

  • 親のトリセツ本の表紙

    『健康以下、介護未満
    親のトリセツ』

    ( KADOKAWA )

    体に不自由は出てきたけど、ガッツリ介護が必要というレベルではない…そんな“健康以下、介護未満”な両親との付き合い方が紹介されています。

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  • 介護のど真ん中親のトリセツ本の表紙

    『お母さんは認知症、
    お父さんは老人ホーム
    介護ど真ん中!親のトリセツ』

    ( KADOKAWA )

    母は認知症が深刻化、父は老人ホームに入り、いよいよ本格化した親の介護に奮闘するカータン家族のエピソードがいっぱい。

    AMAZON

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