カータンの泣き笑い泣き虫ヒロシと姉のメンタル カータンの泣き笑い泣き虫ヒロシと姉のメンタル

vol.28涙、涙の再会 vol.28涙、涙の再会

待ちに待った、父の定期検診の日!
いよいよ“窓越し” でなく、直接父に会える!と、
私たちはワクワクしていた。

登場人物 登場人物

主婦ブロガーカータンイラスト

  • 主婦ブロガーカータンイラスト
  • カータン父ヒロシイラスト
  • カータン母イクコイラスト
  • カータン姉かお(50代)イラスト

カータン姉かお(50代)イラスト

当日は、老人ホームで待ち合わせ。
姉と一緒に入り口の前で父の登場を待ちながら、
ふと昔を思い出した。

台湾に駐在していた父が、時々出張で帰国するたび、
空港まで迎えにいったあの日のことを。

昔さ~よくこんな面に出てくるパパを待ってたよね台湾から出張で日本に帰ってくるパパを空港によく迎えに行ったね来週の水曜から日曜まで出張で日本に行くから迎えに行くよ!!フライトは?美味しいもの食べられる!お小遣いも!(リアルパパ活?)到着ロビーで父を待っているとー(チラッ)父はいつも、気づかない振りをして通りすぎていく(シラ~)また始まった毎度よく飽きないね

遠ざかる父の背中に声をかけると、
いつも決まってとぼけたものだ。

パパ!!おや来てくれてたのか?わざとらしいホント面倒臭い男フツーに出てきてよ

当時はそう思っていたが、親子とは恐ろしいもの。
娘と待ち合わせしているとき、
同じことをしている自分がいる(苦笑)。

ママ!面倒臭い!!わかってるんでしょ(シラ~)

とはいえ、父はもう目が見えないし、車いすだから、
さすがに昔みたいな登場は無理だろう。
と思ったが、姉は
「パパなら、絶対何かかましてくれるはず」という。

いよいよ、父、登場!

パパ〜会いたかったよ元気だった?ゆか?かお?

すると、まさかの父の反応!

二人とも生きていたか?無事だったかー!!生き別れた親子のご対面か?ああ…涙の再会

思わぬ号泣に、
私たちはちょっとひいた(笑)。

気を取り直して、介護タクシーに乗車。
いっぱいおしゃべりしたくて、
私は父の近くに座ったのだけど・・・

介護タクシー車内ねえパパ〜

ところが、父が真っ先に言ったのは!

えいちゃんのことが心配だCちゃんも元気だろうか

私たちではなく、兄妹のこと!

その気持ちを汲んだ姉が、
病院に着くまでの間、電話することをすすめると、
父は大喜び!

あっCちゃん?ゆかちゃん?どうしたの?

(余談)高齢の親がいる場合、
親戚への久しぶりの電話は、
要件を早めに伝えること。

そうしないと、すぐに良からぬ方向に考えてしまうから。

パパがCちゃんと話したいって言うんだけど今大丈夫?あら嬉しい替わって~Cちゃん?みんな元気なの?えいちゃんも元気にしてる?そうか!良かった~えっTちゃんって近所の一あの角に住んでいた子だろ?Tちゃん亡くなったのか?なんてこった!!途中えいちゃんとも話して(叔母と伯父はお隣同士)えいちゃん病院までの30分実に生き生きとおしゃべりしていた

車中でいろいろおしゃべりしようと思っていたが、
仕方がない。

病院の待ち時間に、おしゃべりしようと
気を取り直していたのだが、
父は兄妹との電話ですっかり体力を消耗。
電池切れ状態になってしまった。

ボー

定期検診では、いつも通り心電図などの検査をして、
担当医の診察を待った。

長年お世話になってる先生だから、
「きっと父を見たらその衰えに驚かれるのでは」と
少し心配な気持ちでいたが・・・

ヒロシさんお久しぶりですお元気でしたか?元気です得意のファイティングポーズ持ち前のサービス精神か?高齢者の見栄か?いつものように父の無駄話(迷惑だって!)ありの診察は終わったヒロシさんは相変わらず面白いですね

ではヒロシさん半年後にまた元気に会いに来てくださいねはい!!!ありがとうございますすばらしい先生に診ていただけて私は幸せですヒロシさんすばらしいのは私じゃなくて娘さん方ですよ娘さんに寄りそってもらえて幸せですねでもそれはヒロシさんがステキなお父さんだったからですね先生…もー!やだパパ〜恥ずかしいでもそれは父だけではなかったこの親子なに?

コロナ禍で会えない日々が続く中、
父の病院の付き添いは、
父に会える貴重な機会だった。
姉も私も喜んで出かけた。

父は久しぶりに兄妹と電話で話し、
病院の先生の優しさに触れ、
最後は涙ぐんでいた。

この外出は、父にとって、とても濃く、
温かな1日になったことだろう。

コロナ禍で会えない日々が続く中、
父の病院の付き添いは、
父に会える貴重な機会だった。
姉も私も喜んで出かけた。

父は久しぶりに兄妹と電話で話し、
病院の先生の優しさに触れ、
最後は涙ぐんでいた。

この外出は、父にとって、とても濃く、
温かな1日になったことだろう。

【書籍紹介】

  • 親のトリセツ本の表紙

    『健康以下、介護未満
    親のトリセツ』

    ( KADOKAWA )

    体に不自由は出てきたけど、ガッツリ介護が必要というレベルではない…そんな“健康以下、介護未満”な両親との付き合い方が紹介されています。

    AMAZON

  • 介護のど真ん中親のトリセツ本の表紙

    『お母さんは認知症、
    お父さんは老人ホーム
    介護ど真ん中!親のトリセツ』

    ( KADOKAWA )

    母は認知症が深刻化、父は老人ホームに入り、いよいよ本格化した親の介護に奮闘するカータン家族のエピソードがいっぱい。

    AMAZON

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