ホーム>カータンの泣き笑い介護Days>vol.25忘れる母、忘れない母

カータンの泣き笑い泣き虫ヒロシと姉のメンタル カータンの泣き笑い泣き虫ヒロシと姉のメンタル

vol.25忘れる母、忘れない母 vol.25忘れる母、忘れない母

母は忘れる。
あっけないくらい、いろんなことをすぐに忘れる。
そんな母に寂しさを感じるけれど、
ふとした仕草や所作のなかに、
昔と変わらない母を見つけて、
嬉しくなることも多い。

登場人物 登場人物

主婦ブロガーカータンイラスト

  • 主婦ブロガーカータンイラスト
  • カータン父ヒロシイラスト
  • カータン母イクコイラスト
  • カータン姉かお(50代)イラスト

カータン姉かお(50代)イラスト

母は、大概のことはすぐに忘れてしまう。

嬉しいこともえ〜そうなの?悲しいことも数分後にはケロリ

夏のある日、実家に行ったときのこと。

ママ!!スーパーでアイス買ってきたよ〜あら嬉しい------はいこれ残りは冷凍庫に入れておくねはいありがとう------と言ってもすぐ忘れちゃうよね・・・まあ次に来たときに出してあげればいいか

そして数日後、また実家に行った。

今日も暑いね~そうだ!この前買ってきたアイス食べる?アイスなんて買ってきた?

案の定、忘れていた。

ところが、冷凍庫を見てみると・・・

ない!アイスが1個もがら〜ん------台所のゴミ箱を見るとあ…アイスのこときちんと覚えていたのね

「アイスの在り処」は忘れずに、
「食べたこと」は忘れる母。

ある意味、素晴らしい(笑)。

週に2回、母をお風呂に入れていた。
もちろん、母はなんやかんやと嫌がる。

お風呂は夜一人で入るから大丈夫一人じゃ入らないから入れてあげてるのに------ママは夜ゆっくり入りたいのに今入ればいいじゃないさあさあ

なだめて、すかして、
お風呂場まで誘導。
母には、自分で脱衣してもらう。
そのときの母の所作は、見事だ。

母は脱いだ服を洗濯機に入れるのだが折った袖口はきちんと手で伸ばしサッサ------脱いだ靴下もシワを丁寧に伸ばしズボンも裾を伸ばしてサッサ------洗濯機に入れる

認知症になったとしても、
習慣は身についている。


そこには、昔と変わらない母がいる。

母のお風呂を終え、
リビングでひと休み。

あと30分で洗濯が終わるわ干したら帰ろう------そう思ってテレビを見ていたらハッどうやら知らぬ間に寝ていたらしい------ふと見るとバスタオルがかけてあった

子どもの頃と一緒だ!

そんなとこで寝てたら風邪引くわよん…------目が覚めると知らぬ間に毛布がかけられていた------あぁ認知症になっても母はやっぱり母なんだなあ

ちょっと切ない嬉しさが込み上げ、
いつになくやさしい気持ちになった。

が、そこで終わる母ではない!

ママありがとね------ありがとう?何がありがとうなの?------やだ〜バスタオルかけてくれたでしょ------バスタオルなんてそんなのママ知らない------バサッケロリ

さすが母!

忘れるのが早すぎと思いつつも、
長年習慣として
ずっと「お母さん」を
してきてくれた母に、
改めて感謝の思いが湧き上がった。

ママありがとね------ありがとう?何がありがとうなの?------やだ〜バスタオルかけてくれたでしょ------バスタオルなんてそんなのママ知らない------バサッケロリ

認知症になってから、
母は子供のように我慢が効かない。

美味しいものがあると、
あっという間に食べてしまう。

でも、そんな母が
時おり見せる「母親」としての姿。

子供と親を行き来しているような母もまた
愛おしい。

【書籍紹介】

  • 親のトリセツ本の表紙

    『健康以下、介護未満
    親のトリセツ』

    ( KADOKAWA )

    体に不自由は出てきたけど、ガッツリ介護が必要というレベルではない…そんな“健康以下、介護未満”な両親との付き合い方が紹介されています。

    AMAZON

  • 介護のど真ん中親のトリセツ本の表紙

    『お母さんは認知症、
    お父さんは老人ホーム
    介護ど真ん中!親のトリセツ』

    ( KADOKAWA )

    母は認知症が深刻化、父は老人ホームに入り、いよいよ本格化した親の介護に奮闘するカータン家族のエピソードがいっぱい。

    AMAZON

ページの
トップへ