vol.01親の家を断捨離したら｜カータンの泣き笑い介護DAYS｜介護用品のレンタルダスキンヘルスレント

ホーム>カータンの泣き笑い介護Days>vol.01親の家を断捨離したら

カーターさんの泣き笑い介護DAYS

実家の断捨離は大変だと聞くけど、「うちの親は物分かりがいいから、
きっとスムーズに進むだろう」と簡単に考えていたのだが…

登場人物

主婦ブロガーカータンイラスト

カータン姉かお（５０代）イラスト

実家の断捨離をしようそう思い立った

カータン「一番広い家に住みながらあの家人口密度高いよね？　姉「物が多すぎて生活空間が狭すぎるんだよ」

物があふれている実家をどうにかしなきゃ

カータン母・イクコ／最近母のないない病も激しい

父は視力を失い、物が溢れた部屋では移動も困難だし、母は認知症が進み、物を探すのも一苦労だった

カータン「ものを片付けたら見つけやすくなるし」「スッキリした家の方が暮らしやすいだろうしね」

カータン「じぶんたちでやってくれるにこしたことはないんだけど」姉「そりゃそうだろうけど実際ムリでしょ」

カータン「私たちがやるしかないわ！！」「でも途方にくれる」暮れまくりだよ（姉イラスト）

ついに意を決した姉と私。
しかし、私たちはタカをくくっていたようだ。
うちの親に限って大丈夫！と。

物を捨てようとするたび、
母が心配そうにこちらを見ていた。

カータン「ママーこれもうつかわないよね」寿司桶を持ったイラスト。母「あ…うん」

カータン姉「このラーメンどんぶりも２つだけ残して片付けていい？」ラーメンどんぶり鉢を持ったイラスト。母「あっそれは取っておいて～」

カータン「ママにいちいち確認してたらなんにも捨てられないよ」カータン姉「そう思った!!ママに聞いても返事は同じ」

カータン母「あっそれ　使ってるから！！」カータン「本当か？埃かぶってるよ」

カータン　「それにしても…母の世代の人はどうして何でも取っておくのだろうか？」

カータン「醤油コレクターか」カータン姉「はい撤収!!」

なんでもとっておきたい母とやりとりしながら、断捨離を進めていったのだが…

カータン「ハァ～きれいになったわ～」カータン姉「あらこれはさっき捨てなかった？」

カータン「さっきゴミに出したよ」カータン姉「じゃあなんでここにあるの？捨てたのに帰ってくる呪われた人形か!?」

カータン「見られてないよね？今がチャンスよ」「今度こそさよ～なら～」

カータン「みつからないように捨てたから」カータン姉「さらばレモン絞り器」

捨てたはずの『レモン絞り器』が
何度もよみがえり、ついに…

カータン母「もう帰って!! 帰ってよ!!　頼んでもないに勝手に!!　もううんざり　ここには二度と来ないで!!」

カータン母の手にあるレモン絞り器

ビックリするカータンとカータン姉のイラスト

なぜ母がそのレモン絞り器に固執しているのか？その時、
私たちはまったく理解できなかった。

レモン絞り器がキッカケで
大バトルに発展した。

噴火のごどく怒る母のイラスト

カータン母「ママの大切なものどんどん勝手に捨てて!!　もうママのころはほっておいて!!

カータン母「あなたたちには面倒はかけないから　もう放っておいちょうだいよ!!

カータン「もう二度とこないから!!」カータン姉「お達者で!!」

悔しくてやるせなくて憎らしくて　カータン姉「ひどいよあの態度」カータン「私たちの気持ちも知らないでさ　もーやだ　もーやだよ」姉と泣いた。こどもみたいに声をあげてわんわん泣いた。

「こんなに私たちが一所懸命片付けてあげているのに！」その日は、姉と怒って、愚痴って、大泣きした。でも、その後、思い出したのだ。子供の頃、あの『レモン絞り器』で母がよく私たちにジュースを作ってくれたこと。ただの古いレモン絞り器だけど、母にとっては、『特別なレモン絞り器』だったのかもしれない。そう思うと、大きな寿司桶も大量のラーメンどんぶりも、母にとってはそれぞれが家族との思い出の詰まった品だったのかも…

【書籍紹介】

『健康以下、介護未満
親のトリセツ』

（ KADOKAWA ）

体に不自由は出てきたけど、ガッツリ介護が必要というレベルではない…そんな“健康以下、介護未満”な両親との付き合い方が紹介されています。
『お母さんは認知症、
お父さんは老人ホーム
介護ど真ん中!親のトリセツ』

（ KADOKAWA ）

母は認知症が深刻化、父は老人ホームに入り、いよいよ本格化した親の介護に奮闘するカータン家族のエピソードがいっぱい。