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口腔ケア 正しい入れ歯の知識とお手入れ方法
口腔ケア Vol.1
いつまでも美味しく食べたい、楽しく話したい!
監修一般社団法人 日本訪問歯科協会
入れ歯は「一生もの」ではない!
約一千万人と言われる日本人の入れ歯人口。そのうち半数以上の人が、入れ歯が合わないと感じています。はじめは合っていても、使っていくうちに口の状態や入れ歯自体の変形などにより、違和感が出てきます。がまんして使い続ければ、あごの骨が減ってさらに合わなくなります。入れ歯は「一生もの」ではありません。少しでも違和感があれば「自分に合う入れ歯」になるよう、歯科医に相談しましょう。
合わない入れ歯を付けていると…
硬いもの、歯ごたえがあるものが食べられない
食が細くなり、エネルギー不足で体力や免疫力が低下する
食べたり話したりすることに苦痛を感じて口を使わなくなり、口の機能が低下する
汚れた入れ歯を付けていると…
入れ歯につく歯垢(デンチャープラーク)がたまり、義歯性口内炎の原因になる
入れ歯による慢性的な刺激や圧迫で、粘膜や入れ歯の床縁に炎症が起こる
(粘膜面に白い苔状の付着物が見られることもある)
唾液に含まれる細菌が増え、気管に入ると誤嚥性肺炎を起こす危険がある
入れ歯のお手入れ方法
毎食後に水洗いをするのが理想的ですが、無理な場合は1日1回はていねいに洗いましょう。「総入れ歯」で汚れがつきやすいのは歯と歯のすき間や歯肉と密着する裏側。「部分入れ歯」は複雑な形をしていて汚れがつきやすいので、金具の部分まで念入りに洗いましょう。