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ホーム>介護のお役立ち情報>暮らしと健康ライブラリ>目の健康と、身体の健康・認知症との関係
私たちは情報の約80%を目から得ているといわれています。加齢とともに見えづらくなると、その情報が入ってこなくなり、生活の質まで低下してしまいます。また、視力が低下すると身体を保つバランス感覚が悪くなって転びやすくなったり、睡眠障害を起こしたりすることもあります。さらに、視力の低下は認知症につながるという説もあります。このように目が見えづらくなることは身体全体の健康に影響を及ぼします。ときには目を休ませケアしてあげましょう。
視力の低下は老化だから仕方ないと何も対処せずにいると、健康にも影響を及ぼします。目が見えづらくなると外出することが恐くなり、歩かなくなります。それによって足腰の筋力が弱くなり、転倒するリスクが高まります。高齢者が転倒して骨折すると、そのまま寝たきりになるケースが多いので、視力の低下は寝たきりの遠因となります。また、高齢者は目の網膜に届く光が減少して体内時計が乱れ、睡眠障害が起こって生活リズムが狂います。それによって意欲の低下や、うつ症状が出る場合もあります。
よく見える状態を保つことは、身体はもちろん心の健康のためにも大切なのです。
目は脳につながる大切な感覚器官です。目から入ってくる情報は非常に多いため、よく見えていないと必然的に脳に入る情報が少なくなります。また、外出する機会が減ると新しいことや人に接する機会が少なくなり脳に入る情報が少なくなります。そうすると脳への刺激が減り、認知機能が低下して、認知症のリスクが高まってきます。
最近の研究では、目や耳が良い人は認知症になりにくいことが分かってきました。
65歳以上の高齢者を対象にした調査によると、視力の良い人はそうでない人に比べて認知機能が高いというデータがあります。また、視力の悪い人は、認知症の発症リスクが良い人の2倍という研究結果も発表されています。つまり、目や耳を健康に保つことが認知症予防につながるのです。
白内障で見えづらく、家に閉じこもりがちになっていた人が、手術後に視力を回復し、元気になって、よく出かけるようになったという例もあります。白内障の手術後、認知機能が改善する人も少なくないようです。
見えることは、認知機能だけでなく、人の意識や生活の質向上にも大きな影響を与えるので、一度眼科医の受診をおすすめします。
参考:
日本老年医学会
「認知症患者への白内障手術による QOL 向上」
監修:にしかわ在宅クリニック
院長 西川 泰章