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ホーム>介護のお役立ち情報>暮らしと健康ライブラリ>認知症の症状を抑える抗認知症薬
現代の医学では認知症を治す根本的な治療薬は開発されていません。一方で、認知症の進行を抑えたり、症状をやわらげる抗認知症薬は数種類が開発されており、症状によって選択して処方されています。今回は認知症の抗認知症薬の種類や特徴を紹介します。
目次
現在、わが国で使われている認知症の抗認知症薬は4種類があります。いずれも根本的に認知症を治療するモノではなく、進行を遅らせたり症状をやわらげたりする効果があり、医師の診断のもとで処方されます。
イクセロンとリバスタッチは、(アセチル)コリンエステラーゼの減少を防ぐ薬のひとつです。軽度から中程度のアルツハイマー型認知症に適応されます。抗認知症薬の中で唯一の貼り薬で、薬の成分が皮膚から持続的に吸収されるため、内服薬に比べて効果を一定に保つことができます。貼り薬のため嚥下がしづらい人にも使用されています。
※( )内は医薬品名、( )なしは商品名
アリセプトは1999年に日本で初めて発売された抗認知症薬です。脳内のアセチルコリンという神経伝達物質の減少を防ぐ作用があります。アルツハイマー型認知症の初期から中期にかけて進行を遅らせることができるといわれています。また、認知症症状のひとつである記憶障害を緩和する効果も期待されています。さらに4つの治療薬で唯一、レビー小体型認知症にも使用されています。
レミニールはアリセプトと同様、アセチルコリンの減少を防ぐ薬です。軽度および中程度のアルツハイマー型認知症に適応されます。服用し続けることで記憶障害や見当識障害の症状を抑えるといわれています。
認知症患者は脳内で神経細胞を興奮させる「グルタミン酸」という神経伝達物質が過剰になっている場合があります。中度以上のアルツハイマー型認知症の方に処方されることが多く、特にモノ取られ妄想や興奮などの症状のある人の精神を落ち着かせる効果があるといわれています。
このように4つの抗認知症薬は基本的にアルツハイマー型認知症に使われています(アリセプトはレビー小体型認知症にも使用可)。
★ 遺伝子のタイプで認知症になるリスクを調べる
わが国で認知症の大半を占めるアルツハイマー型認知症は、アミロイドβという老廃物が脳内に蓄積し、神経細胞がダメージを受けることで発症するといわれています。このアミロイドβの蓄積に深く関わっているのがAPOE遺伝子です。遺伝子のタイプはAPOE2、3、4などが2つ1組で組み合わさった数パターンがあり、どの遺伝子のパターンかによってアルツハイマー型認知症の発症リスクを調べることができます。最も遺伝的リスクの高いパターンでは最大12倍程度リスクが高くなるといわれています。
検査は少量の採血のみで済みます。この検査は、将来の発症の有無を判定するものではないため、最もリスクの高い遺伝子のタイプであっても認知症を発症するわけではありません。
アルツハイマー型認知症の発症は遺伝的要因以外に生活習慣なども関わってきます。生活習慣を改善すればアルツハイマー型認知症の発症を防いだり遅らせたりする可能性があります。
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監修:一般社団法人 日本認知症予防協会