エンディングノートをつくりませんか
エンディングノートは、自分に万が一のことが起こった時に備え、あらかじめ家族や周りの人に伝えたいことを書き留めておくノートのことです。自分が亡くなった後のことについては、家族でも話しづらい場合もありますが、エンディングノートに書いておけば希望を伝えることができます。何度も書き替えることができるので、自作のノートでも、市販のノートでも、手描きなら鉛筆で書いてもいいので、早速考えて作成してみましょう。これからの人生について考えるきっかけにもなります。
エンディングノートに何を書くか
エンディングノートは、亡くなったときのことだけではなく、過去のこと、現在の状況、将来のことを書きましょう。
■過去のこと
これまでの人生について思い出し、あなたの考えを家族に伝えられます。
- ・名前の由来や生まれた時の様子
- ・生い立ち
- ・印象に残っている出来事
- ・思い出の場所
- ・趣味
- ・ありがとうと伝えたい人
- ・大切な方へのメッセージ
■現在の状況
現在の状況について、家族と情報を共有しておきましょう。
生前整理で整理した銀行口座や有価証券、不動産、
クレジットカードなどの詳細
生前整理で整理した銀行口座や有価証券、不動産、クレジットカードなどの詳細
- ※但し、一般的に遺言としての効力は発揮しないため、財産分与については遺言書を作成しましょう。
- ※銀行口座の暗証番号は悪用される可能性があるため記入しないようにしましょう。亡くなった後、遺族であることが証明できれば引き出せます。
病気やケガをして入院した場合や、死亡保険の金額
- ※この機会に保険金額や受取人などが適正なのかもチェックしましょう。
既往症や、かかりつけ医の連絡先、お薬手帳の場所
食物や薬、その他のアレルギーについて
定期的に購入している商品やサービスの契約
大切なモノの保管場所を明示
■将来の希望
要介護状態になれば、施設に入るのか、在宅で介護を希望するのか、
誰に介護してもらいたいのか
終の住まいに自宅を選ぶか施設を選ぶか
どの医師、どの病院で治療を受けたいか
延命治療をするかどうかを含め、細かい希望を書いておく。エンディングノートではなく、「事前指示書」を使ってもよいでしょう。医療機関のホームページで無料ダウンロードできるところもあります。
《事前指示書に書く内容》
- ・心臓マッサージなどの心肺蘇生
- ・延命のための人工呼吸器の使用
- ・抗生物質の強力な使用
- ・胃ろう増設による栄養補給の可否
- ・鼻チューブ(経鼻からカテーテルを挿入し経管栄養材を投与する)からの栄養補給の可否
- ・点滴による水分補給
- ・その他
自分の宗旨宗派、葬儀の規模、内容、場所、誰に連絡してほしいかなど
- ※生前に遺影の写真を用意しておきましょう。
既存のお墓に入るのか、新設するのか、誰に管理してもらうのか
家族に伝えたいことを自由に書き留めておきましょう。
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参考サイト:
厚生労働省 人生会議
https://www.med.kobe-u.ac.jp/jinsei/about/index.html
監修:一般社団法人
ライフエンディング・ステージあさひ
代表理事 西木 文明