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ホーム>介護のお役立ち情報>暮らしと健康ライブラリ>台風シーズン到来、風水害に気をつけて!
台風は1年間に約26個(過去30年間の平均)発生し、日本に接近、あるいは上陸することによって、全国各地に大雨による浸水や冠水、河川のはん濫などといった大きな被害をもたらしています。最近の台風は強い勢力が衰えないままに接近、上陸することも多く、台風による被害のニュースもよく見られるようになりました。また、台風以外にも、線状降水帯による集中豪雨や局地的大雨(いわゆる、ゲリラ豪雨)なども多発しています。自然災害が起こると生活が一変してしまいます。風水害の被害を最小限に抑えるために、正しい知識を身につけておきましょう。
台風が日本に接近・上陸したときや、日本付近に前線が停滞しているとき、大気の不安定な状態が続いているとき、竜巻が発生したときなど風水害が起こります。特に最近は、狭い範囲に数時間にわたって、100mmから数百mmの激しい雨が降ることも増えてきました。
それによって、「河川が急に増水して、はん濫する」「家屋が浸水する」「地下街や地下室へ水が流れ込む」「道路が冠水する」「土砂崩れやがけ崩れが発生する」などの被害をもたらします。
特に次のような場所では、被害が大きくなります。これらの地域に住んでいる高齢者は、注意し、日頃から家族や近所の人と協力して備えをすすめましょう。
■河川の近く
河川は、はん濫の危険性があるので、近寄らないようにしてください。地域の防災情報などに耳を傾け、早めに避難しましょう。
■低地帯
周囲と比べて低い土地は、大雨で道路の冠水や家屋が浸水する危険性があります。側溝の位置が分からなくなり、落ちてしまう危険性もあるので注意が必要です。
■山間部
山間部や崖の近くでは、土砂崩れなどに注意が必要です。次のような土砂災害の前兆が見られたら、すぐに避難しましょう。
■都市部でも
川や海、山が遠い都市部でも安心はできません。大雨で排水路や下水道の能力を超え、市街地に水があふれだす「内水氾濫」が発生することもあります。
特に地下室・半地下のある家屋では、浸水に備えて土のうや止水板を準備しておきましょう。
■暴風による被害は・・・
暴風の際には、物が飛んできてガラスが割れたり、人に当たりケガをしてしまうことがあります。また、家の瓦だけではなく、屋根が飛んでしまうこともあります。電柱や鉄塔が倒れると直接的な被害に加え、停電になることもあります。
特に建築からの年数が経っている家屋では、屋根瓦や外壁のヒビ割れ、雨漏りがないかを確認し、問題があれば早めに補修しておきましょう。
台風や大雨の際に、どのような危険性があるかを、お住まいの地域の自治体のハザードマップで確認しておきましょう。ハザードマップには地震、津波、高潮など数種類がありますが、「洪水ハザードマップ」では、浸水が予想される地域を浸水の深さごとに色分けして示しています。
また、がけ崩れが予想される地点や、避難所の位置・連絡先の情報なども掲載されているので必ず確認しておきましょう。
参考サイト:
政府オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201206/1.html
首相官邸ホームページ
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/taifu_ooame.html
監修:関西大学 社会安全学部
准教授 城下 英行