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    徘徊はどのように対処すればいいの?

    認知症の周辺症状の中で、もっともご家族を悩ませるものが「徘徊」でしょう。徘徊が始まったら、どのように対処すればよいのか、福祉用具と人の見守りの両面からご紹介します。

  • 徘徊はどのように対処すればいいの?
ポイント
なぜ徘徊するの?
  • 見当識障害のため、場所がわからなくなります。

    認知症になると、自分が今いる場所や時間がわからなくなる「見当識障害」が起こります。そのため、帰り道がわからなくなって迷子になったり、自分がいるべき場所を求めてさまよい歩くことも。外出を止めようとしても耳を傾けない人が多く、ご家族は目が離せなくなります。
    見当識障害のため、場所がわからなくなります。
  • 記憶障害が原因で、昔の自分に戻っています。

    認知症の記憶障害は最近のことから順に忘れ、昔のことを鮮明に覚えているもの。ご本人は自分がもっとも輝いていた時代に戻っていることが多く、「早く会社に行かなくては」「子どもたちが待っているから家に帰らなくちゃ」など、一人ひとりが切実な理由を持っています。また、いつも同じ時代のときばかりにいるのではなく、数分経つと年代が変わることが多くみられます。
    自宅から火が出ない環境をつくりましょう。
  • 便秘や薬の副作用が隠れていないか確認を。

    徘徊する人の中には便秘や薬の副作用などの影響で体調不良になり、不安感から歩き出してしまう人もいます。徘徊を抑えるために向精神薬を投与することもありますが、医師とよく相談し、なるべく薬に頼らない解決策を探しましょう。
    卑劣な特殊詐欺から親を守るには
ポイント
福祉用具を利用した対処法
  • ご本人の動きを家族に知らせる徘徊感知機器

    徘徊を未然に防ぐため、さまざまな徘徊感知機器が市販・レンタルされています。徘徊感知機器とは、ご本人の動作を検知し、「今、ベッドから起きた」「自室から出た」といった動きをご家族にチャイムやメロディなどで知らせるもの。マットレスタイプやクリップ設置タイプなどがあります。
    ご本人の動きを家族に知らせる徘徊感知機器
  • ご本人が玄関を出たときだけ通知する機器も

    徘徊感知機器はセンサの設置場所がポイント。ご本人がベッドから離れる瞬間を把握したいならベッド周りに設置すればよいですが、普段から家の中を歩き回る人の場合、玄関が重要な砦であったりします。ところが、玄関はご家族も頻繁に通るため、そのたびに鳴っていては生活に支障をきたします。そこでご本人だけを検知させるタイプの機器も市販・レンタルされています。
    ご本人が玄関を出たときだけ通知する機器も
  • ご家族とご本人をつなぐ無線探知機も登場

    最近ではご家族が親機を、ご本人が子機を持つことで、設定距離以上に離れたら音と振動で知らせる無線探知機も登場しています。子機までの距離・方向・電波強度を辿って、探すことも可能です。無線探知機器を使用しても解決できない時などは、人による見守りも併用する方法も考えられるかもしれません。
    介護用見守りカメラでいつでも親の映像を
ポイント
人の見守りによる対処法
    • 対処

      01

    • ご本人の世界を否定せず、安心できる言葉をかけます。

    徘徊には必ずご本人なりの動機や理由があるもの。ですから介護する人は頭から否定せず、よく話を聴いて合わせます。その上で「もうすぐ会社からお迎えが来ますよ」「お子さんはおばあちゃんが見てくださってますよ」など、ご本人が安心できる言葉をかけるようにしましょう。話題を変えてお茶などを勧めるうちに、落ち着くこともあります。
    ご本人の世界を否定せず、安心できる言葉をかけます。
    • 対処

      02

    • 徘徊に疲れたら介護サービスの利用を

    どうしても外出したがるときは、ご家族やヘルパーが付き添います。話をよく聴く中で何をしようとしているのかわかるとタイミングを見計らって「帰って〇〇しましょうか」などと声をかけたとき落ち着かれることもあります。また、徘徊の介護は、ご家族にとって負担が大きいもの。公的介護サービスだけで間に合わない場合は、介護保険外サービスという手もあります。
    介護保険外サービスはこちら
    徘徊に疲れたら介護サービスの利用を
    • 対処

      03

    • 地域全体で見守り、事故を未然に防ぎます。

    いったん徘徊が始まると、地域の目はとても頼りになります。最寄りの交番に届けておくことはもちろん、ご本人がよく行くお店や近所の知人などに立ち寄ったら知らせてくれるよう事前に頼んでおきましょう。地域によっては地域包括支援センターで「徘徊SOSネットワーク」を組織しているところもあります。万一に備えて、衣服に名前と連絡先を縫いつけておくことも忘れずに。
    地域全体で見守り、事故を未然に防ぎます。

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