2023年6月17日(土)イベントレポート

2023年6月17日(土)イベントレポート

2023セミナーの様子

2023年6月17日(土)・18日(日)にパシフィコ横浜で開催された「日本ケアマネジメント学会第22回研究大会」へお伺いしました。

17日(土)はランチョンセミナーとして
「認知症の人の声,聞いていますか?本人ミーティング「実桜の会」の活動から」
を開催させていただき、千代田区保健福祉部在宅支援課・地域包括ケア推進係長 島田知子様にご講演頂きました。多くの方々にご参加いただき、ありがとうございました。

「認知症、当事者の会も社会資源ととらえて」-千代田区ご担当者様講演概要

ダスキンはこのほど、日本ケアマネジメント学会第22回研究大会のランチョンセミナーとして「認知症の人の声,聞いていますか?本人ミーティング『実桜の会』の活動から」を開きました。セミナーでは、認知症本人ミーティングを主催する千代田区保健福祉部在宅支援課・地域包括ケア推進係長 島田知子様が登壇。参加した100人余りのケアマネジャーに「実桜の会」の活動内容などを紹介しました。

「実桜の会」は、認知症の人が自由に語り合える場として、2020年2月から毎月1回程度、千代田区が定期開催しているミーティングです。対象は、認知症と診断された人や、物忘れなどで不安を感じている人、そのご家族などで、千代田区外からも参加できます。

島田係長は、話す内容も含めてミーティングの進行はすべて認知症の人やご家族にお任せしていることや、会話を弾ませる工夫としてファミリーレストランなどを会場としているなど、「実桜の会」の活動について具体的に事例も含めてご説明頂きました。

また、「実桜の会」を通して得られた情報や気づきなどを区の認知症ケアパスの作成にも生かしたことや、認知症の人の文章や写真を盛り込んだ認知症ケアパスの別冊を作成したことなども紹介しました。

さらに、「実桜の会」のような認知症本人ミーティングの取り組みをより充実させるため、昨年度から認知症の人を積極的に支援している企業や大学を認証する「認知症サポート企業・大学認証制度」の運用も開始したことも紹介しました。

「実桜の会」とケアマネジャーのかかわりについて島田係長は、会の見学で訪れた施設のケアマネジャーが、次に参加された際、施設内の認知症の人を連れて来られたこともあったと紹介され、その上で、「ケアマネジャーさんには、(「実桜の会」のような認知症の当事者が参加する取り組みを)認知症の人の社会参加を支援するための社会資源としてとらえ、積極的に活用してほしい」と呼び掛けました。

▼ご登壇者様

千代田区保健福祉部在宅支援課地域包括ケア推進係長島田知子様

千代田区保健福祉部在宅支援課・地域包括ケア推進係長 島田 知子 様