私が娘でいることで
母は元気に
いられていると思う。
私が娘でいることで
母は元気に
いられていると思う。
いきいきクリニック 院長
武知 由佳子さん
武知由佳子さんは、神奈川県川崎市で内科・呼吸科、禁煙外来、さらに訪問医療、訪問リハビリテーションに対応する「いきいきクリニック」の院長。13年前にご両親を信州(長野県)から呼び寄せられた後、お父様を看取られ、現在はお母様と暮らしてらっしゃいます。
いきいきクリニック
オフィシャルサイト▶
お父様が脳溢血に
ご両親が信州から上京
川崎市でふたり暮らし
お父様死去
お母様がひとりで信州の実家へ
車いすで帰省し
何度も転倒し、骨折を繰り返す
お母様と同居
お母様が脳梗塞
リハビリ入院を経て
現在自宅で療養中
目次
クリニックのスタッフの親が癌になったり、介護が必要になったり、子どもが熱を出したりします。スタッフみながしっかり親孝行ができ、子供をしっかりと育てられるように、支え合いながら働いています。いきいきクリニックの朝礼は、祈りから始まります。家族が守られ、安心して目の前の患者様に専心できるようにと心を合わせてお祈りします。
COVID-19パンデミックで、私たちは2020年3月から発熱外来を行ってきました。当時は、まだ、発熱者はお断りという診療所や、薬局などがたくさんあり、熱があるのに診てもらえない発熱難民がたくさんいました。まさに医療倫理、モラルが崩壊していました。なにゆえ医師になったのか?困っている人、命の危機に瀕している人を救いたい。私が医師をめざしたときの初心です。
その志がぶれることなく、今までこれたのは、同じ思いでついてきてくれたクリニックのスタッフたちのおかげであり、母の支えがあってこそです。まさに医療者として真価が問われた時代でした。
2024年9月に訪問看護ステーションを立ち上げました。コロナ禍を通り、なるべく入院せずに在宅でという流れは、強くなっていきます。私は、呼吸器科医なので、高齢の方だけでなく、人工呼吸器を必要とする医療的ケア児から、神経難病の方までを担当しています。住み慣れたお家で安心してなるべく入院せずに過ごせるように、仕えていきたいと願っています。
もちろん、母も元気に楽しく、過ごせるように。私ひとりでは困難ですから、支えてもらいながら・・・。
※この記事の内容はすべて2024年7月の取材当時のものです。。