最期まで母とは喧嘩ばかりだった。
でも、親孝行しないのも、
長生きしてもらうコツかもしれない(笑)。
最期まで母とは
喧嘩ばかりだった。
でも、親孝行しないのも、
長生きしてもらう
コツかもしれない(笑)。
王朝継ぎ紙研究会 主宰
近藤 陽子さん
平安時代に作られた和紙工芸「継ぎ紙」を後世へと伝えていくことを目的に、お母様が創設された「王朝継ぎ紙研究会」を受け継がれ、主宰者として活動されている近藤陽子さん。
最期までお仕事を続けられたお母様のこと、晩年を施設で過ごされたお父様のこと、ご両親の介護についてお話しいただきました。
王朝継ぎ紙研究会
オフィシャルサイト▶
お父様が軽度の脳梗塞に
お父様、老人ホーム入居
お母様死去
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目次
母を送り、父を送って思うことがあり、生まれてこの方運動なんてしたことなかったのにフィットネスクラブに通うようになりました。継ぎ紙は根を詰める作業で疲れやすいのですが、行くと体が軽くなってすっきり、体もポカポカ。通うのを面倒と思うときもあるけど、銀行や本屋、買い物などの用事を作ってここ数年、どうにか続けています。
今はひとりで暮らし、王朝継ぎ紙教室の仕事をしています。3人の子どもたちはそれぞれ自分の生活があります。私は基本的に、この家でひとりで死んでいくことに、何ら問題はないと思っています。気がついたらひとりで死に絶えている。それでいいとさえ思っています。
とはいえ、母から受け継いだ「王朝継ぎ紙」を次世代につないでいくという使命がありますから、まだまだがんばるつもりです。
※この記事の内容はすべて2024年3月の取材当時のものです。