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vol.24一人暮らしの母 vol.24一人暮らしの母

認知症の母と接していると、
感傷的になることが増えたような気がする。
母のことを思うからだし、
母を通して自分の将来を考えるからなんだ。

登場人物 登場人物

主婦ブロガーカータンイラスト

  • 主婦ブロガーカータンイラスト
  • カータン父ヒロシイラスト
  • カータン母イクコイラスト
  • カータン姉かお(50代)イラスト

カータン姉かお(50代)イラスト

認知症の父親を描いた
「長いお別れ」という映画の中に、こんなシーンがある。
アメリカの学校に通う孫が、
校長先生との面談でのこと。

校長先生孫(日本人)祖父が死にました7年前から何もかも忘れてしまって…7年もか…それは長い長いお別れだね認知症はロンググッバイという彼らは少しずつ記憶をなくしゆっくりと遠ざかっていくから

「ロンググッバイ」
(長いお別れ)。

この言葉が、すごく胸に刺さった。
実家に行き、母と接しているとき、
校長先生のこの言葉を
よく思い出すことがある。

目の前の母は、
母に変わりはないけれど、
母はかなり遠くに行ってしまった。
そんな気持ちになるから。

呼び止めても振り向かず遠くに行ってしまったみたいな…(じゃあね)(ママー!!)

毎回、
こんなに感傷的になるわけではない。

けれど、ある日たまたま、
私はそんな気分を引きずって自分の家に帰ってきた。

ああ私もいずれ娘たちと長いお別れをするときが来るんだ今のうちにたくさん思い出を作っておかなきゃ…

家に着くなり、
娘と思い出づくりを始めようと、話しかけた。

バリバリ感傷的モードONねえ竜ちゃんあのね何?今友達とゲーム中!ママは高齢で竜ちゃんを産んだし…一緒に過ごす時間も長くないわだから今のうちに…しかし妙に冷たい次女だから!!!あとにして!!!今忙しい忙しいじゃねーわ!!!いつか後悔するから!!あのとき友達とゲームなんかしないでママと話しておけば良かったって!!意味わかんない

娘の塩対応に思わず涙していたら、
夫にたしなめられた。

竜ちゃんはまだ15歳だよ…  まだこんなに元気なのに残された時間って言われてもピンと来ないよ  (ハッ) どうした私? バリバリ感傷的モードOFF   更年期?  高齢な親と 接していると自分の老後の姿が重なって…  つい先走りな 行動に出てしまうことがある

切なくなることもあれば、
「良かったかも」という
気持ちにさせられることもある。

姉夫婦が、
母の家を訪問したときのこと。

まあ美味しそう一緒に食べよ!!!母、1貫目に手を伸ばし…イクラからいくのね2貫目⋯またイクラですねイクラ一人1貫なんだけど…

母はみんなの食べる配分を考えず、
イクラ3貫を立て続けに食べたそうだ。
これは、姉と私にとって、
衝撃的な出来事だった。

母はみんなの食べる配分を考えず、
イクラ3貫を立て続けに食べたそうだ。
これは、姉と私にとって、
衝撃的な出来事だった。

母といえば私たちが子どもの頃  わーい ステーキだ  美味しそう  たくさん食べて   これ美味し〜  ママの分も食べなさい  ママの分がなくなっちゃうよ  ママはいいのよ     孫が来ても  今日はお寿司ね  わーい  わーいイクラ大好き♡ 私も!!!  おばあちゃんの分も食べて  おばあちゃんお腹いっぱい

母はいつも自分は食べずに、
家族に譲ってばかりいたのに。

ママはいいから  おばあちゃんはいらないから   ママは今子どものように本龍のまま 生きてるのよ  そうだね ママは今まで相当 我慢してたのかも  (ホントは食べたい)(食べて)(わーい)    いいよ!! これからは本能のままいっちゃって!

ママはいいから  おばあちゃんはいらないから   ママは今子どものように本龍のまま 生きてるのよ  そうだね ママは今まで相当 我慢してたのかも  (ホントは食べたい)(食べて)(わーい)    いいよ!! これからは本能のままいっちゃって!

母と「ロンググッバイ」して
どのくらいが経つだろう?

今はもう吹っ切れたけど、
これを読むと当時の気持ちが蘇ってきて
切なくなる。


私の知ってる頼れる母が
どんどん遠くに行ってしまう…

行かないでーという思い

親の老いを受け入れる時が
一番切ないんですよね

【書籍紹介】

  • 親のトリセツ本の表紙

    『健康以下、介護未満
    親のトリセツ』

    ( KADOKAWA )

    体に不自由は出てきたけど、ガッツリ介護が必要というレベルではない…そんな“健康以下、介護未満”な両親との付き合い方が紹介されています。

    AMAZON

  • 介護のど真ん中親のトリセツ本の表紙

    『お母さんは認知症、
    お父さんは老人ホーム
    介護ど真ん中!親のトリセツ』

    ( KADOKAWA )

    母は認知症が深刻化、父は老人ホームに入り、いよいよ本格化した親の介護に奮闘するカータン家族のエピソードがいっぱい。

    AMAZON

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