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カータンの泣き笑い介護Days母が変わっていく・・・ カータンの泣き笑い介護Days母が変わっていく・・・

vol.12その日が来てからでは遅い! vol.12その日が来てからでは遅い!

『カータンの泣き笑い介護Days』vol.1〜vol.11では、
まだ自宅で生活できる高齢な親との話として、介護の準備
や心構えなど“介護未満”について書いてきました。

vol.12からは、
いよいよ“介護ど真ん中”に突入です。

登場人物 登場人物

主婦ブロガーカータンイラスト

  • 主婦ブロガーカータンイラスト
  • カータン父ヒロシイラスト
  • カータン母イクコイラスト
  • カータン姉かお(50代)イラスト

カータン姉かお(50代)イラスト

父と母は、典型的な昭和の人。父は家庭を顧みず(家族のために)仕事ひと筋40年の仕事人間。
母は子育てをはじめ家事全般をすべて一人で担ってきた専業主婦。
そんなふう生きてきた二人だからか、退職後もいろいろなことに楽しく取り組んでいた。

父は高校生にボクシングを教えたり母は趣味でフラメンコを習ったり孫と遊んだり父は我が子の子育てに参加しなかった後悔(贖罪?)からか積極的に遊んでくれた特に「おうちごっこ」が得意で名子役だったおかあさ~んお腹空いたよ今作ってるから泣かないの!!実家で留学生をホームステイさせたりもしていたそれなりに楽しい老後を過ごしていたと思う

とはいえ、父も母も一年一年確実に年齢を重ね、
無理がきかないことも増えていき・・・

留学生のお世話も大変になってきたわね10年もやったんだもうそろそろ二人でのんびり暮らそうか

と、生活のモードを変えよう、となった。

ところが、
のんびりするはずの生活が一変する。

見えない!!何も見えない緑内障の悪化により父が失明したのだイクコー!!トイレに行きたい!早く!!母は父の世話に追われる日々

突然目が見えなくなった父は、
大パニックを起こし、
母は父の世話に追われる日々となった。

見えない!!何も見えない緑内障の悪化により父が失明したのだイクコー!!トイレに行きたい!早く!!母は父の世話に追われる日々

そんな生活が続くうちに、
母にも異変が起こり始める。

あら?パパが呼んでる?えっ呼んでなかった?声が聞こえたような気がしたけどママ疲れてるんだよ私たち手伝いに来ようか?あなたたちにも家庭があるんだからいいのよママー人で大丈夫だから

大変なのは自分なのに、私たちのことを気遣う母。でも、このとき、
母はすでに限界を迎えていた

大変なのは自分なのに、私たちのことを気遣う母。
でも、このとき、母はすでに限界を迎えていた

次第に情緒不安定になっていき…ママ最近おかしくない?うん...大丈夫かな?心配だよ母は認知症になってしまったゴミの分別ができず溜まるゴミ物忘れがひどい食材であふれる冷蔵庫金銭管理ができない

そこから姉と私の生活も一変した。
私たちは覚悟した。

あの二人をサポートしなきゃいけない協力してくれわかった!!

両親の家に姉妹で通い、
ケアマネさんやヘルパーさんにサポートしてもらいながらの介護生活だったが、
しばらくすると

両親の家に姉妹で通い、
ケアマネさんやヘルパーさんにサポートしてもらいながらの介護生活だったが、
しばらくするとそれでは到底無理ということを思い知らされ、「父を老人ホームに入居させよう」と姉と話し合うに至った。

それでは到底無理ということを思い知らされ、
「父を老人ホームに入居させよう」と
姉と話し合うに至った。

きっかけ(理由)は、いくつかあったが、
大きかったのが、父のせん妄事件。

ここは台湾のホテルだろ?家ならトイレに行けるのにどうしたらいいんだせん妄とは高齢者に多く見られる一種の意識精神障害で時間や場所をうまく認識できなくなるいや~ここは家だよ父のせん妄期間は姉と私が交代で泊まりいいえ私タバコは吸いません寝てよ父のせん妄ワールドに夜通し付き合った父のせん妄は数日で治まったがまた次いつパパがせん妄になるか…次はどのくらい続くのか…お腹が空いたから夕飯を用意してほしいわかったわ持ってくるわね1時間経過ーちょっとーあらどうしたの?そんなことのくり返しでパパは最近あまりご飯を食べていない

もう一つは、
認知症の母との二人暮らしの難しさ。

ここは台湾のホテルだろ?家ならトイレに行けるのにどうしたらいいんだせん妄とは高齢者に多く見られる一種の意識精神障害で時間や場所をうまく認識できなくなるいや~ここは家だよ父のせん妄期間は姉と私が交代で泊まりいいえ私タバコは吸いません寝てよ父のせん妄ワールドに夜通し付き合った父のせん妄は数日で治まったがまた次いつパパがせん妄になるか…次はどのくらい続くのか…お腹が空いたから夕飯を用意してほしいわかったわ持ってくるわね1時間経過ーちょっとーあらどうしたの?そんなことのくり返しでパパは最近あまりご飯を食べていない

父の生活面での不安と認知症の母の負担を考えると、
このまま自宅で二人の面倒をみていくことは、
とても現実的ではなかった。

パパも気の毒だけど認知症のママの負担も大きいよね今まで二人で助け合いながら暮らしてきたけどそろそろ限界なのかも

それとなく父に提案するものの、
当然のように「大丈夫」と返って来る。
やはり、ここはケアマネさんだ!

パパは大丈夫って言うけれどどう思う?ケアマネさんに相談してみよう!!二人での生活が成り立たなくなる日がいつ来るかわかりませんその日が来てからでは遅いんです今から準備しておいたほうがいいと思いますよお世話になっているケアマネのTさん

姉と私の介護は、父の目が見えなくなってから本格的に始まった。
介護の先輩は「家族で抱えない!プロの力を借りなさい」とアドバイスをくれた。
以来、『困った時のケアマネさん』で、何かあると即相談。どれだけ助けてもらったか!

【書籍紹介】

  • 親のトリセツ本の表紙

    『健康以下、介護未満
    親のトリセツ』

    ( KADOKAWA )

    体に不自由は出てきたけど、ガッツリ介護が必要というレベルではない…そんな“健康以下、介護未満”な両親との付き合い方が紹介されています。

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  • 介護のど真ん中親のトリセツ本の表紙

    『お母さんは認知症、
    お父さんは老人ホーム
    介護ど真ん中!親のトリセツ』

    ( KADOKAWA )

    母は認知症が深刻化、父は老人ホームに入り、いよいよ本格化した親の介護に奮闘するカータン家族のエピソードがいっぱい。

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