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カータンの泣き笑い介護Days母が変わっていく・・・ カータンの泣き笑い介護Days母が変わっていく・・・

vol.08 介護を通して姉妹が絶好調に仲良しに vol.08 介護を通して姉妹が絶好調に仲良しに

私と姉はどちらも両親の家の近所に住んでいる。
だから、両親のサポートもずっと一緒にやって来た。
姉がいてくれて本当に良かった!としばしば思う。
こんなことがあった。

登場人物 登場人物

主婦ブロガーカータンイラスト

  • 主婦ブロガーカータンイラスト
  • カータン父ヒロシイラスト
  • カータン母イクコイラスト
  • カータン姉かお(50代)イラスト

カータン姉かお(50代)イラスト

以前は実家のg年間を開けるとこう言っていた「ママ来たよ~元気?」 しかし母から返ってくるのは・・・母「元気じゃない・・もういや」 いきなり元気を吸い取られるわ

「忙しい時間を割いて行っているのに、
こんな返事されると、
どっと疲れが増すんだ」

と、
姉に愚痴ると・・・・

姉「わかる!!それってママ得意のかまってちゃんだかわ私はあいさつの言葉を変えたんだよ」 カータン「なんて?」 姉「ママ~きたよ~」ここまでは同じ 府のオーラを漂わせ母が現れたら先に言う 姉「生きてる?」もう一度聞く「ママ今日も生きてる?」生きてる?と聞かれたら答えはひとつ 母「生きてる」 姉「よかった!!今日も無事に生きててくれて!!」

ナイスなアドバイスをくれた。
高齢の親にいきなり「生きてる?」はどうなの?
と思う方もいるかもだけど、
なんでも言い合ってきた我が家には
ぴったりの挨拶だった。

カータン「ママ来たよ~! 生きてる?」 照れくさそうに母が顔を出す 母「生きてる!!」よかった母は今日も元気だ こんなこともあった。実家で話好きな父につかまると帰るタイミングがつかめなくなる この話がおわったら帰ろう 終わった カータン「じゃ私帰・・・」父「あつそーいえば思い出した」 カータン「ママ来たよ~! 生きてる?」 照れくさそうに母が顔を出す 母「生きてる!!」よかった母は今日も元気だ こんなこともあった。実家で話好きな父につかまると帰るタイミングがつかめなくなる この話がおわったら帰ろう 終わった カータン「じゃ私帰・・・」父「あつそーいえば思い出した」

本当に、父のおしゃべりには困らされていた。
姉もそうだったらしく、あるとき父に
画期的なアイデアを提案する。

姉「パパ今度から話の重要度を1~5のレベルで示してよ レベル5は重要度MAXで何がなんでも話しておかなきゃって話」 姉「だから時間がない時パパに呼び止められたらレベルを聞いてみて」 カータン「なんて便利なの助かるわ!」

後日、忙しいなか届けものをしに実家に立ち寄ると、
父に呼びとめられたので、早速使ってみた。

カータン「パパかお(姉)からレベルの話しを聞いたよー今日の話は何レベル?」 父「あぁレベルねそーだな4.いや5かな?間をとって4.5だな」 カータン「4.5!?今すぐ聞くわ。メモしておかなきゃメモメモ」カータン「聞く準備はできたはさあ話してちょうだい」 父「この間ディサービスでパパが歌ったら 介護職員さんに若い時歌手でもだれてたんですか?って言われちゃっていやー参ったよ」 それがレベル4.5の話か レベル1以下の内容じゃねーか

父は、私たちの想像の上を
いっていた
(苦笑)。

ケアマネさんやヘルパーさんに、
姉妹仲を褒められることがある。

ケアマネさん「娘さんたちが仲がよくてヒロシさんは幸せですね」 父「いやいやでも助かってます」 ケアマネさん「仲が悪くて親の開度を押し付けあう兄弟も多いと聞きますよヒロシさんは愛情いっぱいに育てられたんですね」 父「いやいやそんな~」 母「娘たちは私が育たの!!!仕事が忙しいってほとんど育児に参加してなかったでしょ」

とまあ、うれしがる父とそれに怒る母、
というのがセットになっている。
でも、両親は、わかっていない。

確かに私たちは仲がよいでもそれは今 私たちが誰よりも教官できる相手だから親はそんなことわかっちゃいない・・・ カータン「ママったらまたヘルパーさんに泣きついて困らせたらしいよ」 姉「また言ってるの?」 姉「パパが血圧低かったからディサービスの人が今日は湯船につかるのはやめてシャワーにしましょうと言ったらシャワーなら入らなくていいって切れたらしいよ」 カータン「なにそれ大人気ない」 親のグチを思いきり言い合えるのはあなたぐらいだからさ カータン「ホント私ら運命共同体」父よ母よふたりの介護で私たち前にも増して仲良くなったよたぶん人生で今が絶好調に気の合う姉妹だよ

親の介護で嫌なことや悩みが生じても、姉がいたから心強かった。親の介護において姉は、まさに『戦友』。「生きてる?」の挨拶は、我が家の定番になりました(笑)

【書籍紹介】

  • 親のトリセツ本の表紙

    『健康以下、介護未満
    親のトリセツ』

    ( KADOKAWA )

    体に不自由は出てきたけど、ガッツリ介護が必要というレベルではない…そんな“健康以下、介護未満”な両親との付き合い方が紹介されています。

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  • 介護のど真ん中親のトリセツ本の表紙

    『お母さんは認知症、
    お父さんは老人ホーム
    介護ど真ん中!親のトリセツ』

    ( KADOKAWA )

    母は認知症が深刻化、父は老人ホームに入り、いよいよ本格化した親の介護に奮闘するカータン家族のエピソードがいっぱい。

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