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ホーム>カータンの泣き笑い介護Days>vol.07「こらえきれない感情」
いくつになっても子どもは子ども、親は親。
そうなんだけど…高齢の両親との関係、日常はそう単純ではなく、日々気持ちが動きます。
ある日、
棚からものを下ろそうとしていたら・・・
と、
50歳を過ぎてる娘をヤング扱いする母。
こういうことは、まだ笑い話にできるけど、そうはいかないこともたくさんあって・・・。
ある日、ヘルパーさんから
「(目の見えない)お父さまが朝から何も食べていない」と電話があり
(何度頼んでも母が忘れてしまっているらしい)、
お弁当を買って急いで自宅に行った。
父のご飯の用意を忘れ、自分も食べていないのに、私の心配ばかり。
心配なのは母のほうなのに。
でも、こんなとき、素直に感謝できないんですよね。
またあるとき、姉とうちの家族とで
父の誕生祝いに実家に行った日のこと。
キッチンにあるゴミを片付けて、
裏口に行くと・・・
と、思っても、母に悪気はない。
湧き上がる気持ちをどこへ持っていっていいかわからず。
楽しかった誕生会とのギャップもあって、
泣いてしまったのでした
そしてとうとう
私は追い詰められてしまった。
ヘルパーさんから「発疹ができて父が痛がっている」との電話があり、忙しかったので姉に確認のお願いをした。
「痛いけど、大丈夫」と父。
姉と胸を撫で下ろすも、また翌日ヘルパーさんから電話があり、もう一度父に確認したが、同じ答え。
そして翌朝、またヘルパーさんからの電話。
打ち合わせの合間や移動中にヘルパーさんや看護師さんとやり取りしながら実家に向かった。
抑えても抑えても、
感情のたかぶりを
こらえることができなかった。
そしてついに、何気ない父の言葉で
どこへも持っていきようのない思いが
臨界点を超えてしまった。
認知症の母も悪くない!だって、母も忘れたくて忘れてるわけではない。何十年も家族のにため食事を作ってきてくれたのだし。 父だって、視力を失っていなければ、私に頼らずに自分で病院に行けたはずだ。ヘルパーさんだって看護師さんだって、父や母のことを思って連絡してくれたのだ。そう、誰も悪くない。でも、次から次へと来る問題にキャパオーバーでキレ、そして自己嫌悪におちいってしまった。