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ホーム>カータンの泣き笑い介護Days>vol.03母が変わっていく・・・
これといった大きな前触れもなく、
気がつくと両親は以前の両親ではなくなっていった・・・
70半ばで、父は目が見えなくなった。
当初は父も母に苛立ちをぶつけていた。
父の日常生活のすべての面倒を見ていた
母のストレスは、相当だったと思う。
母の負担を減らしたくて、姉と話し合い父を週に2回デイケアに行かせるようにしたのだが、母の情緒不安定は変わらなかった・・・
今にして思えばだが、
この頃から母の記憶が曖昧になっていった。
洗濯しかけの洋服、瓶や缶がごっちゃの生ゴミ。
姉と手分けして整理したけれど、真夏のゴミの分別は辛かった・・・
でも、分別しながら私は思い出していた。母が元気だった頃、口癖のように言っていた言葉を・・・
昔の母がどこかで「ごめんね」と泣いているような気がして、「母だってこんなことさせたいわけじゃない」と思うと、「やらなきゃ!」と思うことができた。
昔の母がどこかで「ごめんね」と泣いているような気がして、「母だってこんなことさせたいわけじゃない」と思うと、「やらなきゃ!」と思うことができた。
こんなこともあった。
いつの間にか、母が風呂嫌いになっていた。
調べてみると、入浴を嫌がるのは認知症の人によく見られる状態、ということがわかった。
とはいえ、衛生面、健康面を考えると
週に2回はお風呂に入ってもらいたい!
姉とあの手この手で誘ってみたが・・・
おしゃれだった母が服装に無頓着になり、物忘れからできないことが増えていった。
「なんで、洗濯機が回せない?」
「なんで、ゴミの分別ができない?」
「なんで、お風呂に入らないの?」
でも、ある時、ふっと腑に落ちたのだ。大人にとっては簡単なことだけど、これって案外難しいことなんじゃない?語弊はあるかもしれないが、私の場合は、母を小さな子どもに置き換えることで納得できた。
小さな子どもがひとりでできないことを、母もできなくなっているのだと。