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ホーム>介護のお役立ち情報>暮らしと健康ライブラリ>知っておこう!高齢者のお口の状態
身体が老いるのと同様に、歳を重ねると口の中にもさまざまな老化現象が起こってきます。唾液の分泌量の減少、歯の摩耗、歯茎のやせ、あごや舌の運動機能の低下などによって、高齢者の口の中はトラブルを抱えやすくなっています。多かれ少なかれ、高齢者は口の中に何らかの問題があるといっても過言ではありません。
特に介護が必要な高齢者の場合、他人の口の中はなかなかのぞきにくいため、状態が把握しづらい傾向にあります。しかし、気づかずに放っておけば「食べる」「話す」などの口の機能が衰えたり、体力が低下するなどトラブルは大きくなります。
高齢者の方は口腔機能が低下すると、下記のようなあらゆる症状が見られます。当てはまった方は要チェックです。まずは歯科医師や歯科衛生士へ相談してみましょう。
【口腔機能が衰えているサイン】
・食べこぼしがある
・むせる
・うがいができない
・口臭がある
・お口が渇く
・歯磨きができない、またはしない
・話をする機会がない、人と関わらない
・笑わない
・表情がない
・転びやすい
・微熱が続く
高齢者の口腔内は若い世代と違った特徴があります。特徴を理解し、口腔ケアをしっかり行うことで、お口のトラブルを軽減させましょう。
■治療のあと・入れ歯が多い
高齢になると全ての歯が揃っていることは少ないため、入れ歯を使用している方が多く、また、さまざまな治療による詰め物、被せ物が多く見られます。
■自浄作用が低下する
口には本来自分で清潔を保つ力である「自浄作用」が備わっています。これは歯の表面や歯と歯のすき間、舌などの口の粘膜に付着した汚れや細菌をだ液により洗い流し、お口の中を清潔に保つ働きのことです。運動障害やまひがあると口腔機能が十分ではなく、自浄作用が働きにくくなります。高齢の方の場合は自浄作用が知らず知らずの間に低下している方が多いです。
■食べ物が口の中に残る
高齢の方の中には、きざみ食にしたり、とろみ食を食べる方も多く見られます。きざみ食は歯のすき間や口腔内に食べカスが残りやすく、ペースト食は口腔内に長時間残りやすいのです。
高齢者の多くはだ液の分泌が十分ではなく、口腔内は乾燥しがちです。口腔内がだ液で潤っていないと、食べかすを洗い流す作用が働かなくなったり食べ物を飲み込むことが難しくなったりします。
こういった原因により口腔内環境は良くない状態になり、口腔内が衛生的でないことが原因で起こるむし歯や歯周病も悪化します。
■ドライマウス
加齢とともにだ液の分泌量は減少します。特に高齢者の口腔内は内服薬の副作用でさらに減少し、口腔内の乾燥が進みます。だ液が重要な役割を十分に果たすことができなくなり、噛む、飲みこむ、発声するなどをスムーズに行うことが難しくなり、さらに乾燥により入れ歯が痛くて入れられない、などの症状が現われます。
監修:一般社団法人 日本訪問歯科協会
口腔ケアチャンネル