ホーム>介護のお役立ち情報>暮らしと健康ライブラリ>健康づくりに役立つ入浴の5つの作用(前編)

健康づくりに役立つ入浴の5つの作用(前編)

入浴の5作用で健康づくり(前編)

一日の終わりに、ゆっくりとお風呂に入ると身体がポカポカと温まり、疲れがすっきり取れ、快眠にもつながります。また、身体や髪の毛を洗うと清潔さを保つだけではなく、さっぱりとして気分がよくなります。このように入浴は、私たちの心身の健康につながります。それでは、入浴は健康づくりにどのように役立っているのでしょうか。そこには、さまざまな入浴の作用があるようです。ここでは健康につながる入浴の5つの作用について紹介します。

入浴の5つの作用

入浴には、身体によい5つの作用があります。まずは、その中でも特に大切な3つの作用について紹介します。

1.温熱効果

温熱効果 お風呂に浸かる女性のイラスト

お風呂に、ゆっくり浸かると身体の表面が温まります。すると、皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がり、温められた血液が全身を巡って身体全体が温まり、全身に酸素や栄養が運ばれます。

また、身体が温まることで筋肉のコリや関節の痛みが緩和されたり、精神的にもリラックス効果が得られたりします。さらに、免疫機能の向上や自律神経のコントロール、内臓の働きを助ける効果もあります。腎臓の働きもよくなり、利尿作用も高まります。シャワーでは、このような効果は少ないことが分かっています。

なお、お風呂の温度によって身体に与える効果が異なります。目的に応じて、お湯の温度を変えてみてください。

●活動的になりたいときは…

42~44℃のお湯に入ると、交感神経の緊張を促し、活動的になります。

●リラックスしたいときは…

35~38℃のお湯に入ると、副交感神経が働いて落ち着いた気分になれます。

2.水圧作用

お湯に浸かる男の子のイラスト

お湯に入ると、身体に水圧がかかります。肩まで、お湯に浸かった状態で、お腹まわりを測ると3〜6cm、胸まわりは1〜3cm小さくなります。これは水圧によって身体が締め付けられているからです。
また、お腹に受ける圧力で横隔膜(肺とお腹の境にある膜)が押し上げられ、肺の中の空気の量が減少します。それを補おうとして呼吸数が増え、静脈の血液やリンパ液が心臓に戻り、心臓の働きが活発になって全身の血行が良くなります。さらに、足にたまった血液が心臓に戻って働きを活発にし、血液の循環を促進します。

3.浮力作用

水にモノが入ると、浮き上がろうとする「浮力」がかかります。重い船が水に浮くのは、浮力があるためです。肩まで水に浸かると、浮力によって体重が約1/9になります。それによって身体を支える力が少なくなるため、緊張した筋肉がほぐれます。

参考サイト:
日本浴用剤工業会
https://www.jbia.org/knowledge4.html

監修:医療法人思温会
医師 西川 泰章

「参考になった!」
と思ったら共有しよう☆彡

その他の読み物一覧

登録無料 メルマガ登録で 介護の知識/介護用品/脳トレ・運動など 介護に役立つ情報をゲット! 無料会員登録はこちら

気になる言葉で記事を検索気になる言葉で記事を検索
今月よく読まれている記事今月よく読まれている記事
    タグ一覧タグ一覧

      登録無料 メルマガ登録で 介護の知識/介護用品/脳トレ・運動など 介護に役立つ情報をゲット! 無料会員登録はこちら

      介護のお役立ち情報
      • おでかけに便利なアイテム特集
      • 介護のお役立ち情報
      • 役立つコラムを連載中!暮らしと健康ライブラリ
      • 介護初心者必読!介護のいろは
      • 疾患別福祉用具の使い方
      • お悩みに応える介護用品のご紹介
      • 脳のトレーニングにチャレンジ
      • ながら運動
      • ヘルスレント通信
      • ケアマネジャーさんへの最新情報
      • 動画ムービー
      メルマガ
      • 会員登録
      • ログイン

      このページのトップへ