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ホーム>介護のお役立ち情報>暮らしと健康ライブラリ>シニアの熱中症を防ぐファッション
人の身体は、うまくできています。体温が必要以上に上昇すると血流が増し、汗をかいて、それが蒸発するときの気化熱で熱を外に逃がして体温を下げようとします。しかし、体温調節のバランスがくずれると、体内に熱がたまって熱中症になってしまいます。症状が軽ければ、顔のほてりやめまい、だるさなどで済みますが、重症になると吐き気や頭痛、筋肉痛、けいれんなどを起こします。直射日光を避けたり、こまめな水分補給と共に、ファッションにも注意して熱中症を防ぎましょう。
■吸水性・速乾性の高さ
汗を吸い取る「吸水性」と、その汗を素早く乾かしてくれる「速乾性」を併せ持つポリエステルを使った服がおすすめです。化学繊維が苦手な方は、綿や麻を選んでください。
■肌着は必須。汗の蒸発をサポート
肌着を着ると暑くなると思われるかもしれませんが、汗を吸い取り蒸発をサポートしてくれるので、涼しく感じます。吸水性や速乾性の高い肌着を着ることが大切です。
■上下に開口部を作る
シャツの裾をズボンなどから出して、襟元を開けると、下から入った空気が上に通り抜ける「煙突効果」が期待できます。動くたびに空気の流れが起こる「ポンピング効果」もあり、さらに風通しがよくなります。
■通気性の良い服を
身体に密着する服は、服と身体の間を風が通らないので、ゆったりとした服を着るようにしましょう。特に袖口や襟が広い服は風が入りやすくて、おすすめです。また、手や腕、足先を露出する半袖、半ズボンなどが涼しく感じます。
但し、外出する際は肌の露出が多いと熱中症のリスクにつながります。ゆったりとした薄手の長袖の服を羽織るなど、直射日光を避けることが大切です。外出先では、冷房が効いていて肌寒く感じる場合もあるので、脱ぎ着できる羽織り物があると便利です。
■機能性インナーを着る
吸水性や速乾性、冷感などの機能を持つ機能性インナーは、体温上昇を抑える効果が期待できます。また最近では、首元に巻くとヒンヤリするスカーフなどの冷却グッズもあります。機能性やデザイン性に優れている商品がたくさんあるので、ぜひ活用して快適に過ごしましょう。
■熱を吸収しにくい白や淡い色を
熱を吸収しにくい白や淡い色の洋服がおすすめです。また、直射日光を避けるために、出かけるときは帽子や日傘を利用し、うちわで仰いで暑さをしのぎましょう。
歩くことは筋力低下を防ぐだけではなく、気分転換にもなりますが、シニアにとっては転倒のリスクもあります。転倒する原因は、路面の滑りやすさや段差、靴が足に合わないなどの他、高齢者特有の体型の変化もあります。「つまずき」を防ぐために、転倒しにくい靴を選びましょう。
■先が曲がりやすい
靴の先が曲がりにくい靴を履いていると、足に負担がかかり、擦り足になって、つまずく原因になります。靴の先と、かかとの部分を持って、先の部分に力を入れて曲がりやすいかを確かめてみましょう。
■軽量
加齢によって筋力が低下しているシニアが重い靴を履くと、足を上げづらく、擦り足状態になるので軽い靴が合っています。厚生労働省が提唱する「転倒防止に有効な安全靴」の条件は、短靴で1足あたり900g以下とされています。
■適度な重量バランス
靴の重さがつま先部分に偏っていると、歩くときにつま先が下がり、無意識に擦り足になります。かかと部分に対して、つま先が重くなっていないか、実際に手に取って確認してみましょう。
■つま先部分の高さ
つま先の巻き上げ部分(上方へのカーブ)が十分でないと、ちょっとした段差でつまずきやすくなります。つま先部分に一定の高さがあり、適度な巻き上げがあると、つまずきを防ぐことができます。
■耐滑性のある靴底
雨の日など滑りやすいときは、靴底に滑り止め加工がされている靴をおすすめします。ただし、摩擦が強くなりすぎて歩行時につまずく場合があるので、靴底の耐滑性は路面や床の滑りやすさに合わせたものにしましょう。
■室内では・・・
シニアの転倒事故の多くは、住まいの中で起こっています。夏場なら、しっかりと踏んで歩ける素足で過ごす方が転倒防止に役立ちますが、足元が冷えやすく関節などが痛くなるというデメリットがあります。また、靴下は滑りやすく、転倒のリスクが高くなります。そこで室内用の介護靴がおすすめです。幅が広く伸縮機能の高い室内靴なら、履きやすく脱げにくく、安心して家の中を歩くことができます。
参考サイト:
厚生労働省 職場の安全サイト
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/information/tentou1501_25.html
監修:NPO法人日本サービスマナー協会
マナー講師 河中 寛子