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はじめてのおうち介護

06

手軽にできる入浴介助

安全入浴するための
3ステップ

「入浴中にヒヤッとした」
「浴槽から立ち上がるのが不安になった」
そんな経験はありませんか?
入浴は、心身をリラックスさせる大切な時間。
しかし一方で、家庭内で最も事故が多い場所のひとつでもあります。
特に高齢者にとっては、ちょっとした滑りやバランスの崩れが大きな
ケガにつながりかねません。
ご家庭でできる環境整備や声かけのコツを学びましょう。

1家族が気づけるポイント

以下のような様子があれば、入浴動作の見直しサインです

Check

  • お風呂場に入るときに足がすくむ
  • 浴槽への出入りに時間がかかる、または怖がる
  • イスから立ち上がるのに手間取る
  • 「1人で大丈夫」と言っているが不安定な様子がある
ヘルスレントからの
アドバイス
本人は「できる」と言っても、
実はリスクが隠れている場面に注目しましょう。

2安全な入浴のためのポイント

立ち上がりやすさは、手すりの向きを工夫することで変わります。
縦と横、それぞれの支え方を確認しましょう。

すべり止めマット
設置

浴室の床は、実は浴槽内よりも滑りやすい場所。特に“動き始め”が危険です。
すべり止めマットを床や浴槽の底などに敷き、足元の不安を減らしましょう。

動作の声かけ
タイミング

「ここから立ち上がりますよ」
「片足ずつまたぎましょう」などの声かけが、本人の動作を落ち着かせ、動きにリズムを生みます。

浴室イス
調整と確認

座るイスは高さが重要です。
座面が低すぎると立ち上がるのが困難になり、転倒リスクが増します。
高さと安定性をチェックしましょう。

ヘルスレントからの
アドバイス

すべりを防ぐだけでなく、
「ここから動くよ」の声かけでタイミングも合わせましょう。

3家族にできるサポート

熱いシャワーで浴室をあたためてもOK
浴室や脱衣所を温めましょう
寒い季節や気温差があると、ヒートショックのリスクが高まります。浴室や脱衣所を温め、温度差を少なくしましょう。
入浴前の体調確認を習慣に
血圧・ふらつき・寒暖差などの影響が大きい入浴前。軽い声かけで様子を確認しましょう。
40度
入浴中は
「急がせない」ことが最重要
入浴は41℃以下のお湯に10分までが目安です。
少しの時間短縮が、本人の緊張や転倒につながります。リラックスして入れるよう、焦らず進めましょう。
無理のないのための 安心チェック,身体機能に応じた入浴フローチャート
ヘルスレントからの
アドバイス
すべてを家族が「やってあげる」のではなく、
「安全な環境を作ること」が本当のサポートです。

4まとめと行動のきっかけ

お風呂は、ほっとひと息つける大切な時間。
その時間を安心して楽しんでもらうために、ちょっとした気づかいが役に立ちます。
「立ち上がりますよ」などの声かけや、足元をそっと整えるひと手間があるだけで、大きなケガを防ぎ、介助する側にもされる側にもやさしい入浴になります。

【監修】

関西医療学園専門学校 理学療法学科教員/理学療法士/
公益社団法人 大阪府理学療法士会会長 熊崎 大輔先生