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ホーム>はじめてのおうち介護>04.楽々ベッド介助の3つのコツ


持ち上げない!
高齢のご家族が、
「起き上がるのに時間がかかる」「寝返りのたびに痛がる」
「朝起きたら体がこわばっている」…そんな様子はありませんか?
ベッド上の動きがスムーズにいかなくなると、
床ずれや睡眠障害のリスクが高まり、介護が一気に大変になります。
でも、「全部を持ち上げて動かす」のではなく、「滑らせてラクに動く」
工夫があれば、ご本人も介助するご家族も、ずっとラクになるんです。
YouTubeで見る
ベッドの上で「動きにくい」は、見逃せないサインです。
日々の様子から、こんな変化に気づいたことはありませんか?

ポイントは「持ち上げる」ではなく「滑らせる」こと。
実は、ベッド上で体を「持ち上げて動かす」のは、本人にとっても介助者にとっても大きな負担です。そこで大切なのが、「滑らせる」介助です。
こうした工夫で、「動けない」が
「少しなら動ける」に変わります。
本人の筋力も感覚も保ちやすく、何より安全です。
介助をするご家族は、
次のような視点や工夫を取り入れると、より安心して介助ができます。

スライディング
シートや
バスタオルを
活用する

動作の
タイミングを
声かけで合わせる

小さな動作に
分けて進める

ベッドの高さや
リクライニング機能を
使って、動きやすい
姿勢を作る
すべてを家族が「やってあげる」のではなく、
少しずつ「動ける方向に導く」ことがポイントです。
「本人にやさしい介助は、家族にもやさしい」ちょっとした工夫で、
毎日の介護はぐんとラクになります。
滑らせる介助は、痛みや不安を減らすだけでなく、
介護負担の軽減にもつながります。
今日から、ひとつの動作から見直してみませんか?
関西医療学園専門学校 理学療法学科教員/理学療法士/
公益社団法人 大阪府理学療法士会会長 熊崎 大輔