ホーム>はじめてのおうち介護>01. 杖・歩行車・歩行器の正しい選び方

はじめてのおうち介護

01

親の歩行が
心配な家族必見!

杖・歩行車・
歩行器
正しい選び方

「最近、お母さんが壁づたいに歩いている」
「外に出たがらなくなった」
——そんな家族のちょっとした気づきが、
実は転倒やケガを防ぐ大事なサインです。
杖や歩行車を使うのは「もう歩けないから」ではありません。
安心して動ける時間を長くする前向きな選択です。
ご自身に必要な福祉用具を使うことで無理なく暮らし、
自信を持って外出や日常動作を続けることができます。

1家族が気づけるポイント

日常の中でこんな様子があれば、それは道具の導入を検討するタイミングです。

Check

  • 立ち上がる時、机や棚を支えにしている
  • 壁や家具を頼りながら歩いている
  • 外出を避けるようになった
  • 疲れやすく、「座りたい」と言うことが増えた
  • 「まだ大丈夫」と本人が言うが、歩行に不安定さがある
  • 小さな段差でつまずきそうになることがある
ヘルスレントからの
アドバイス
こうしたサインを「年のせい」と片付けず、
早めに家族で相談し、必要な支援を検討しましょう。

2アイテムの選び方

杖、歩行車、歩行器は見た目で選ぶのではなく、本人の状態に合ったものを選ぶことが大切です。

長時間歩くのは
不安だけど
快適に歩きたい

おすすめは…
【歩行補助杖】

  • ・バランスがとりやすい
  • ・足腰の負担が減り歩きやすい

屋内用

屋外用

介護保険対象

ひとりで外出するのは
不安だけど
なるべく
ひとりで出かけたい

おすすめは…
【 歩行車 】

  • ・座れるから安心
  • ・荷物も入れられるからラク

屋外用
( 一部屋内用あり )

介護保険対象

自宅内を安心してなるべく
自分で移動したい

おすすめは…
【 歩行器 】

  • ・一歩一歩安心して歩ける
  • ・両腕で支えるから足がラク

屋内用

介護保険対象

ヘルスレントからの
アドバイス

道具は「能力を奪う」のではなく、
「安心してできることを増やす」ための味方です。

高さやグリップの太さ、重さなどは、
福祉用具の専門職に相談するのが安心です。

3よくある誤解

「道具を使う=もう歩けない」という声は、まだまだ多く聞かれます。
しかし道具は、転倒のリスクを下げ、外出や家事など、自立した暮らしを続ける手助けになり
ます。早めに使い始めることで、安心して生活を続けやすくなります。

ヘルスレントからの
アドバイス
「できなくなったから使う」のではなく、
「できる今だからこそ、使って守る」のが福祉用具です。

4さぁ、始めよう!

「最近ちょっと足元が心配」「外に出たがらない」そんなときこそ、行動のチャンスです。福祉用具の専門職やケアマネジャーに相談し、試しに使ってみることから始めてみましょう。杖や歩行車は、選び方や調整次第で安全性が大きく変わります。動画で具体的な使い方を見て、安心の第一歩を踏み出してください。

【監修】

関西医療学園専門学校 理学療法学科教員/
理学療法士/公益社団法人 大阪府理学療法士会会長
熊崎 大輔