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白木裕子の「実践!仕事力の磨き方」 白木裕子の「実践!仕事力の磨き方」

近ごろ話題の集合住宅の『囲い込み』-何を変えるべきか、そして現場のケアマネができることは(後編)

日本ケアマネジメント学会副理事長の白木裕子先生が、介護保険制度や社会情勢に対応するためのポイントや心構えを、わかりやすく伝授する「実践! 仕事力の磨き方」。今回は、住宅型有料老人ホームにおける「囲い込み」と呼ばれる過剰なサービスや、それが現場にもたらす影響、現場を担うケアマネジャーが心がけるべきことを、白木先生がアドバイスします。

「囲い込みに関わるケアマネが悪い」は的はずれ

ただ、住宅型有料老人ホームが、このような対応をしているのにも、それなりの理由があります。

最大の理由は、住宅型有料老人ホームだけの売り上げでけでは、事業を維持していくのが難しいこと。さらに昨今の物価高騰は、各事業者の経営をさらに圧迫しています。

「有料老人ホームにおける望ましいサービス提供のあり方に関する検討会」では、そうした経営の現実をあまり直視せず「囲い込みは、よくない」という建前のみで抽象的な議論し、対応策を検討としていたように思えてなりません。

さらに、この検討会の議論では「囲い込みに関わるケアマネが悪い」といった趣旨の意見も出ていたようですが、この意見が、全く的はずれであることは論を待ちません。

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ケアマネは入居前のご利用者に適切な提案を!

もちろん、この検討会で示された方針や対策のすべてが的はずれというわけではありません。

例えば「ケアマネ交代を強いるような有料老人ホームには規制を」という方針は、前向きな提言です。実際、入居したらケアマネを交代してくれ、と言ってくる有料老人ホームは、まだまだあります。

ケアマネを交代するかどうか。これはあくまで利用者とその家族が考え、判断すべきことです。

そしてケアマネは、入居を検討するご利用者に、適切な提案をする必要があるでしょう。具体的には、入居できそうな有料老人ホームの候補を複数示すなどの対応が求められます。興味を持ってくれたところには、一緒に見学に行くくらいの対応ができれば、理想的ですね。さらに、実際に入居が決まったら、自分が引き続き、担当すべきかどうかも、自ら提案すべきです。

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中には、有料老人ホームの紹介会社にすべてを丸投げするケアマネもいるようですが、当然ながら、このやり方は最低の悪手です。

最後に、どんな方のどんな入居であっても、ケアマネまで交代してしまうというのは、ご利用者に大きな心理的負担を強いるということは、認識しておきましょう。

「ご自宅から住宅型有料老人ホームへ」という変化は、住環境が激変し、これまで支援してくれたヘルパーも看護師もほとんど丸ごと入れ替わり、家族・友人とも距離ができてしまうということ。これまでの生活がことごとく変わってしまうのです。不安とストレスが生じないわけがありません。

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コラム政府、3年で100ヵ所の高齢者向けシェアハウス整備目指す

政府は、独居の高齢者や高齢者夫婦を主なターゲットとした、規模の小さなシェアハウスの整備に乗り出す方針を打ち出しています。特に地方で、既存の介護施設などの維持が危ぶまれていることを踏まえたもので、政府は2025年内に詳細を固め、2028年までの3年間で100カ所の整備を目指すとしています。

白木 裕子 氏のご紹介

株式会社フジケア社長。介護保険開始当初からケアマネジャーとして活躍。2006年、株式会社フジケアに副社長兼事業部長として入社し、実質的な責任者として居宅サービスから有料老人ホームの運営まで様々な高齢者介護事業を手がけてきた。また、北九州市近隣のケアマネジャーの連絡会「ケアマネット21」会長や一般社団法人日本ケアマネジメント学会副理事長として、後進のケアマネジャー育成にも注力している。著書に『ケアマネジャー実践マニュアル(ケアマネジャー@ワーク)』など。

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