いま、親のいまを知ろう。質問シートを
ためしてみませんか?
親のいまを知るきっかけとなる10の質問を
STEP1からSTEP3までご用意しました。
何気ない日常から将来のことまで
いまの親を知るきっかけづくりにご活用ください。
いつか直面する介護への備えとして、
今から準備することの大切さをご紹介する
調査プロジェクトの第三弾である今回は、
「介護」について親子で話し始めるタイミングや、
働く人の介護について焦点を当て調査しました。
その一部をご紹介します。
あなたの介護は親のため? それとも自分の不安解消のため? 介護マインドを変えるため、“介護は誰のためにするのか”という部分を見直してみてはいかがでしょうか。「親のための介護」とおっしゃる方が多いと思うのですが、自分の不安を解消するために手厚い介護をされている方も中にはいるようです。例えば、脳梗塞で倒れた親御さんの介護をしている方で、起き上がって転ぶことを心配するあまり、「転んだら危ないから」と親御さんが動き回ることを止めてしまう。親としても、子どもに心配はかけたくないので、本当は動きたくても、動かないようにする。親孝行だと思ってやっている“手厚い介護”が、親御さんが何をしたいかという考えではなく、自分の不安を解消するための“リスク管理”になってしまい、親御さんを寝たきりにしてしまうケースもあるのです。
「目が離せない」のはあなたのマインドが原因? “見ない・知らない”スタンスも必要です 「うちの親は目が離せなくて」とおっしゃる方も多いのですが、目が離せない状態なのではなく、あなたが目を離せないというマインドになってはいないでしょうか?親が転んでけがをした。そんなシーンを見たら、ますます“リスク管理”を強めてしまいます。あなたがどんなに介護を頑張っても、親の老いが改善するわけではありません。それであれば、介護はプロに任せて、普段は“見ない・知らない”というスタンスで、冷静になることも必要です。自分の不安解消のための介護になっているかどうかは、介護が始まってしまうと自分では気付けないものです。介護が始まる前に、“見ない・知らない”というスタンスが家族の関係性を良好に保つこともあるという、そういったスタンスも必要であることを頭に入れておいておくことも大切です。
「Cool Heads but Warm Hearts」 介護には優しさと冷静さの両方が必要です 「Cool Heads but Warm Hearts」は経済学者の言葉ですが、「心は温かく共感性を持って、でも頭の中は常に冷静に」というのは、介護の極意としても引用される言葉です。日本人は、介護は家族でやるべきだと潜在的に刷り込まれていますが、介護職は自分の家族の介護はやるものじゃないと教わります。「Warm Hearts」に頼る家族だけの介護は本当に難しい。「Cool Heads」のために外部のサービスを利用してみてください。例えば地域の掲示板を見ると、自治体主催の介護予防に関する講座や体験会が開催されています。ちょっとだけ意識を外に向けてみると、頼れる情報がたくさんあります。一人で抱え込まずに「Cool Heads」に頼ってみましょう。
介護におけるKPIは「良好な家族関係の維持」 家族の価値観で全然違います
ビジネスではKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)という言葉をよく使いますが、介護におけるKPIは「良好な家族関係の維持」に尽きます。ですが、どれだけ自分が頑張ったかを重視する人が少なくないのです。KPIの設定を間違うとビジネスが破綻するように、介護もうまくいきません。
家族にはさまざまな形があり価値観も異なります。介護の方法もこれが正解というものはありません。自分の親子関係を棚卸しして、うちの家族には何が最適なのか見直してみると良いのではないでしょうか。
親のいまを知るきっかけとなる10の質問を
STEP1からSTEP3までご用意しました。
何気ない日常から将来のことまで
いまの親を知るきっかけづくりにご活用ください。