避難した後の家族との連絡について
台風や集中豪雨などによる風水害に備えるために、普段から防災グッズを準備しておきましょう。また、雨風が強くなる前に家のまわりの側溝や排水口を掃除したり、庭やベランダの鉢植え・竿など風で飛びそうな物は室内へ移動させたり、家の中に浸水する可能性がある場合は玄関や敷地の入口に土のうを置いておきましょう。風水害で避難が必要な場合は、市町村が指定した指定緊急避難場所や近隣の安全な建物、親戚・知人宅など、自宅よりも安全と考えられる場所に早めに避難しましょう。そして避難する場合は、次のようなことに注意して、家族と連絡がつくようにしておいてください。
災害時の連絡手段
■災害時に情報を伝達するサービス
「災害用伝言ダイヤル『171』」
災害用伝言ダイヤル「171」は、被災地から電話で安否情報などを録音・再生できるサービスです。被災者同士で安否確認をしたり、被災地から他の地域の人にメッセージを伝えることができます。録音・再生するときは、電話から「171(イナイ)」にかけます。
※災害伝言ダイヤルの利用方法などについて
https://www.ntt-west.co.jp/dengon/
ただし、災害用伝言ダイヤルのサービスは、被災地へ向けての通話がつながりにくい状況になった場合に提供されますので、避難の時点では利用できない可能性があります。
■メールやSNSを使う
メールやSNSで連絡することもできます。例えば、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使えば、返信がなくても「既読」を見ることで安否確認することができます。
■専用アプリでの安否確認
現状では、有料のものが多いですが、アプリを活用しての安否確認もできます。災害時だけではなく、日常の高齢者の見守りにも使えるものもあります。
防災速報・安否確認『ココダヨ』家族防災と子供の見守りアプリ
●ios版(App Store)
https://apps.apple.com/jp/app/id1156813708
●Android版(Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.cocodayo.consumer.android&hl=ja
災害時には、普段使えるものが使えなくなることもあります。連絡手段も一つだけではなく、複数用意しておくと安心です。
家族の待ち合わせ場所を決めましょう
家族が外出中などで高齢者だけが早く避難所に行く場合は、離れ離れになってしまうことがあります。また、災害が起こった直後は電気が止まったり、電話が通じなかったりするので、前もって家族と災害時の待ち合わせ場所を決めておきましょう。待ち合わせ場所は、指定避難場所など、安全に待ち合わせができる場所がいいでしょう。
停電した場合、避難するときはブレーカーをOFF!
再通電時の火災に注意
- ●風水害で停電したときは、電気製品のスイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
- ●自宅を離れる際はブレーカーを落とす。
- ●空き巣が入らないように、戸締りはしっかりとしておく。
- ●再通電時には、漏水等で電気製品が破損していないか、配線やコードが損傷していないか、燃えやすいものが近くにないか、ガス漏れが発生していないかなど、十分な安全確認を行う。
- ●水に濡れた電化製品は使用しない。
- ●万一の出火に備えて消火器を準備。
- ●建物や電気製品に外見上の損傷がない場合でも、壁内配線の損傷や電気製品内部の故障により、再通電から長時間経過した後、火災に至る場合があります。煙が発生するなど異常を発見した際はすぐにブレーカーを落とし、消防署に連絡する。
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参考サイト:
首相官邸ホームページ
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/2012bousai.html
伊丹市役所
http://www.city.itami.lg.jp/SOSIKI/FIREDEPT/shoubou_soshiki/F_YOBOU/defence/1536295978683.html
監修:関西大学 社会安全学部
准教授 城下 英行