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4医療との連携について

医師との連携

医療と介護の連携は、ひところよりずいぶん進んできたものの、まだまだ課題があるようです。今回は医療との連携についてのQ&Aです。

Q1. 医療連携と言われるけれど、医師との会話が苦手です

サービス担当者会議の連絡をしても忙しくて参加できない医師が多く困っています。 解決方法は?

A1. 介護の専門職として適度なプライドをもち、マナーを遵守して接していきましょう。

医療連携では、医師との関わりを避けることはできません。上手に話ができるよう努力していきましょう。まずは最低限の医療知識を持ち、介護保険制度や法令を把握し、職責を超えた発言は避けた方が無難でしょう。何を聞かれても「わかりません」では相手も話ができません。
サービス担当者会議に参加してもらえていないのなら、医師以外のスタッフがいればそのスタッフたちとの関係を良好にし、連絡しても差し支えのない時間帯を尋ね、根気よくお誘いしましょう。

「医師が苦手。うまくつきあえない。」ほんとに、よくある話ですね。

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Q2. 医療従事者との関わり方は、どのようにすればいい?

医療従事者との付き合い方も難しい。ナースやMSW(メディカル・ソーシャルワーカー)などにどう接すれば、ご利用者の生活支援のための情報を引き出せる?

A2. ナースやMSWにも積極的に働きかけ、より良い関係を築く努力を。

多職種連携は、立場の違う職種が互いの専門性を尊重し、情報を共有しながらご利用者の支援という同じ目的に向かって協力することです。ケアマネジャーはご利用者の介護支援の専門職であり、支援の道筋を作るコーディネーターです。医療従事者の話す内容をきちんと聞き、理解するように努めましょう。医師の場合と同様に、ナースやMSWにも積極的に働きかけ、よい関係を築く努力をしましょう。

ただし、ケアマネジャーがすべてを抱え込む必要はありません。医療系サービスを利用する時は医師に指示書を出してもらうことが必要ですが、医師となかなかコンタクトがとれない時もあります。そういう場合は訪問看護なら訪問看護サービスの事業者から働きかけてもらうと、スムーズにいくことがあります。 何でもケアマネジャーだけが抱え込むのではなく、相手の持ち場や分野は相手にお任せし、臨機応変に対応していきましょう。

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Q3. 疾患に対応する知識がなく不安

医療従事者から略語を使って説明されたとき、聞き返すと「勉強不足」と思われるし、知ったかぶりもできず、いつも困ってしまう。体系的に勉強する時間もソースもない。ケアマネはどのくらい医療知識があればいいの? また、身に付ける方法は?

A3. ケアマネジャーに必要な医療知識は、基本的な人体の仕組み、高齢者の体の特徴、かかりやすい疾患など

もし勉強不足ならば、そう思われてもしかたがありません。ですが勉強していたとしても、わからないことはたくさんあります。たとえば医療従事者から「利用者さんのBPが高いですね」と言われて、理解できる人は限られるのではないでしょうか。「BP(blood pressure)=血圧」のことです。その場で「BPって何ですか?」と聞くべきです。専門知識のある人に教えてもらうことは恥ずかしいことではありません。

自分が何がわかり、何がわかっていないかを知っておくことも大切です。ケアマネジャーとして知っておきたい医療知識の主なものは以下のようなものがあります。

  • ●基本的な人体の仕組み
  • ●高齢者の体の特徴
  • ●かかりやすい疾患

一度にはできなくても、一定の知識を繰り返し学んでいけば十分な知識が必ず身に着きます。家庭の医学事典を1冊購入する、またはネットで検索するなど、気になることはすぐに調べられるようにもしておきましょう。

医療従事者にご利用者の身体状況を
伝えることも大切
また医療従事者に対して、ご利用者の身体状況の変化を伝えることは介護の専門職としてするべきではないでしょうか。ご利用者の支援という同じ目的に異なる専門職同士で会話が進み、知識も身に付き、結果としてコミュニケーションが進むことにもなります。介護の専門職として、医療の専門職に働きかける努力を惜しむべきではないと思います。

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Q4. 入退院時の連携をスムーズに行うコツは?

医療従事者とどう連携していけばいいかいつも戸惑う。利用者さんの入退院時にうまく連携を図るコツは?

A4. MSW(メディカル・ソーシャルワーカー)と「顔が見える交流」をはかり、適切な情報連携を。

利用者の在宅生活の要となるのがケアマネジャーです。入院時には在宅での生活の様子や利用していたサービスなどをMSWに伝えましょう。

連携のポイント退院後の在宅生活をいかに支えるかは、MSWとの連携がもっとも求められる場面です。連携は、できれば書面ではなく、実際に出向いて 「顔が見える交流」 を図ることによって、やりとりをスムーズにし、 相手にも「明確な責任感」を喚起してもらえることにも繋がります。

融通が利く医療機関もありますが、医療機関は動き始めると「まったなし」になる場合もありますから、相手の意見を聞くだけでなく、介護保険サービスはもちろん、地域の事業やインフォーマルサービスを提案できるように情報の引き出しを増やしたいものです。

また、MSWとのやりとりで、情報収集や課題分析を飛ばして「看護師さんに訪問してもらいたい」と依頼したりしていませんか。アセスメントして、入院生活で起きた変化・起こらなかった変化を明確にした上で提案することなど、基本からやっていきましょう。

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