
情報提供/監修協力 医学博士 金沢 善智
在宅介護に関り28年。 医学博士、工学修士(建築学)。 建築と医療の両面から、福祉用具と住宅改修サービスの質向上のための活動を行っている。 前目白大学保健医療学部教授元弘前大学医学部医学部助教授。現職は潟oリオン代表及び介護環境研究所所長。
脊髄小脳変性症は小脳に関係する運動障害が出る病気の集まりです。ざっくり分けると「弧発型(非遺伝)」と「家族型(遺伝)」となりますが、症状や遺伝型などから分けると10〜18の病気の集団です。弧発型の代表は「オリーブ橋小脳萎縮症」で、遺伝型では「マシャド・ジョセフ病」です。
小脳性の運動失調症状です。歩行時にふらつき、除々に歩けなくなります。手足を思い通りに動かせなくなり、「掴むこと」が困難になります。その他、ろれつがまわらなくなるなどの言語障害が出たり、姿勢をうまく保てずに倒れやすくなったりします。特殊寝台やマットレス、介助バーなどが重要となります。

取り付けた「手すり」に違和感を持ち、力任せに繰り返し引っ張って、手すりを取り外そうとすることがあります。 この場合、いかに手すりを強固に取り付けても外されてしまうことがあります。 ネジが緩んで、手すりがとれそうになっていないか、よく確認しましょう。
「異食」は食べ物でないものを食べてしまうという症状です。たばこは1本で致死量ですので、きちんと管理するようにしましょう。 また、殺虫剤や洗剤も死に直結する危険なものです。 お酒や薬、香水などは、少量ではそれほど害はありませんが、大量に食べてしまうと危険です。 整理整頓を含めた異食対策も重要です。

日本で最も多い認知症は「アルツハイマー型認知症」で、脳卒中で起こる「脳血管性認知症」と、初期に幻視などの幻覚が出る「レビー小型認知症」が続きます。 レビー小型では、アルツハイマー型と比較して、車いすが必要になるまでの期間が短いです。
認知症では、異常に物忘れをする「健忘」、時間や場所がわからなくなる「見当識障害」、夜に興奮する「夜間せん妄」など、多くの症状がでます。 それまでの生活習慣通りに行動することが多いので、その詳しい情報を得て、早期から福祉用具を導入して「慣れてもらう」ことが重要です。

感覚には、痛みや温度などを皮膚表面で感じる「表在感覚」と、腕や足などがどこにあって、どのように動いているかなど、関節などの体の奥で感じる「深部感覚」があります。 車いすの車輪に手を巻き込みやすいなど、ケガに直結するので右片マヒでは必ずチェック!
脳卒中では、失行や失認、失語に代表される高次脳機能障害が出ることがあります。 左片マヒは要注意。 これは「行動に現れる」ので、知識がないと見えません。 「失行」では、手本を示しても同じ様にできないという症状が出ます。 片手・片足での車いす操作も、なかなか覚えられないのです。

片マヒは半身だけのマヒではありません。
右片マヒの人でも、左側も20〜25%ほどマヒしている可能性があります。
健常側だからといって、握力なども十分あるとは限らないのです。
健常側の握力を確認してみましょう。
杖や手すりの形状も重要です。
平衡反応は「転倒予防」の反応。
傾いた体を戻して修正する「傾斜反応」、つまずいたときに足が出て踏みとどまる「踏み直し反応」などが代表的。
脳卒中では多かれ少なかれ、これら反応が低下しているので、端座位や立位での転倒リスクが高いのです。
端座位時のマットレスの硬さやベッドの介助バーの形状をチェック!
